今週土曜日、2012年11月24日に第57回高村光太郎研究会が開催されます。
この会、元々は昭和38年に、光太郎と親交のあった詩人の故・風間光作氏が始めた「高村光太郎詩の会」に端を発します。その後、明治大学や東邦大学などで講師を務められた故・請川利夫氏に運営が移り、「高村光太郎研究会」と改称、年に一度、研究発表会を行っています。現在の主宰は都立高校教諭の野末明氏。
ほぼ毎年、この世界の第一人者、北川太一先生もご参加下さっていて、貴重なお話を聞ける良い機会です。事前の参加申し込み等必要ありません。ただ、多人数の団体でご参加、というような場合にはご一報いただければ幸いです。
今年の研究会は今週土曜日、24日の14:00~17:00。当方の発表「光太郎と船、そして海-新発見随筆「海の思出」をめぐって-」と、國學院大にいらした傳馬義澄氏の講演「『智恵子抄』再読」です。
当方の発表は、新しく発見した主に海外留学(明治39年=1906~同42年=1909)の時の船旅に関する随筆をめぐってのもので、これまでの年譜等に記載されていない新事実がいろいろと新たにわかったことをレポートします。
会場は文京区湯島2-28-14にあるアカデミー湯島です。東京メトロ千代田線湯島駅、同じく丸ノ内線と都営大江戸線の本郷三丁目駅が最寄りです。
参加費は五百円、終了後に懇親会があり、そちらは実費です。
ちなみに研究会に入会されると、年刊の機関誌「高村光太郎研究」が送られてきます。その中に当方の編集「光太郎遺珠」……光太郎の新発見作品集を連載させていただいています。研究会としての会費は年3,000円です。
入会しなくとも、年に一度の研究会のみご参加いただくことは可能です。こんな会なのか、と様子をご覧になってから入会するかどうか決めていただいてかまいません。どなたにも門戸を開いております。メンバーは大学や研究機関の先生ばかりでなく、文学館の学芸員や小中高校教員、学生の方、他のお仕事のかたわら執筆をなさっている方、そして当方のような自由人など、いろいろです。
はっきり言うと、このところ参加者が少なく、残念に思っています。是非ともこうした会も盛り上げていきたいので、よろしくお願いいたします。