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企画展:鷗外と雲海ゆかり、近代美術の代表作100点--来月26日まで益田・グラントワで /島根
毎日新聞 10月23日(火)16時38分配信
津和野出身の文豪、森鷗外(1862-1922)と、安来出身の彫刻家、米原雲海(1869-1925)にゆかりある作品を集めた「東京芸大美術館所蔵 日本近代美術の名品展」が、益田市有明町のグラントワ・県立石見美術館で開かれている。鷗外の生誕150年を記念し、2人が同時期に教壇に立った東京美術学校の後身、東京芸術大が所蔵する作品を集めた。
鷗外は留学先のドイツでヨーロッパの絵画を学ぶ日本の洋画家たちと接点を持ち、その後も交流を続けた。東京美術学校では美術解剖学を教えるなど日本の近代美術とかかわりが深い。雲海は高村光雲に師事し、優れた技量で木彫界に革命を起こしたとされる。
石見美術館の柱の一つが鷗外であり、木彫家の澄川喜一グラントワセンター長が東京芸大学長を務め、同大美術館設立にも尽力したことから企画展が実現した。
会場には、鷗外と交流のあった画家や、雲海ゆかりの彫刻家らの作品が並ぶ。国重要文化財の洋画2点や黒田清輝、横山大観らの作品を含む日本近代美術の代表作、雲海や光雲、光雲の息子で詩人として知られる高村光太郎らの彫刻など、展示作品は約100点に及ぶ。第2会場には、県出身者が在学時に制作した作品も並ぶ。
11月26日まで。薩摩雅登教授による記念講演会(11月4日)など関連イベントも開かれる。グラントワ(0856・31・1860)。
今年は森鷗外生誕150年ということで、来月には千駄木に記念館が新しくオープンするなど、各地でイベント等があります。生誕地・島根でもこういう企画があるのですね。光雲や光太郎の作も出るとのこと。近くの地域の方、行かれてみてはいかがでしょうか。
鷗外と光太郎もなかなか面白い関わりがいろいろありますので、いずれこのブログで紹介します。
一方の米原雲海、上記記事にもあるとおり、光雲の弟子の一人です。ただし、故郷・出雲である程度修行を積んでからの入門で、生え抜きの光雲門下ではありませんでした。当然、光太郎とも関わりがあります。明日はそのあたりを書いてみようかと思っています。