「一枚物」ということで、昨日は「第二回中央協力会議要旨」を紹介しました。
 
今日の一枚物は、まずこれです。

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昭和16年(1941)10月31日、牛込の城西仏教会館で開催された「文芸講演と詩朗読の会」のプログラムです。

やはりB4判の二つ折り一枚、両面印刷です。新潟を拠点に活動し、光太郎も寄稿した雑誌『詩と詩人』を刊行していた若い詩人のグループ「詩と詩人社」主催です。講演の部のトップバッターが光太郎です。残念ながらこの時の講演の内容は今のところ見つかっていませんが、どこかからひょっこり出てくることを期待しています。
 
ついでにもう一つ。

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紙ではなく木の板に印刷された物で、裏に金具がついており、壁掛けのようになっています(最初からそういう形だったのかどうかは不明ですが)。大きさは縦約18.5㌢、横約14㌢。これが何なのかというと、明治39年(1906)、留学のため渡米した光太郎がバンクーバーからモントリオールまで乗ったカナディアン・パシフィック・ラインの大陸横断鉄道のものです。正確な年代がわかりませんが、おそらく光太郎もこんな感じの列車に乗ったのだと思われます。
 
とりあえず今日はこの辺で。