一昨日のブログで光太郎の最後の談話筆記「ここで浮かれ台で泊まる 花巻」が載った『作家画家の温泉だより ポケット四季の温泉旅行』 を紹介しましたので、今日も温泉ネタで。
 
これも以前のブログで紹介しました温泉系テレビ放送を観ました。
 
今日の午前2時からオンエアの山崎まゆみの混浴秘湯めぐり Part2(CS362 旅チャンネル)と、先週、再放送があったCS309 フジテレビNEXTのもっと温泉に行こう! 花巻編。どちらもCS放送なのですが、無料放送の日でしたので、普通に観ることが出来ました。
 
「山崎まゆみの……」の方は、昭和27年(1952)6月、十和田湖を訪れた光太郎が足をのばした青森の酸ヶ湯温泉でした。ネットで見た番組紹介では「十和田湖の美しさを交え……」とあったのに十和田湖は映りませんでした。それでも素朴な湯治場の雰囲気を残す宿の様子が実によいと思いました。おそらく光太郎が立ち寄った際の建物が現存しているようです。
 
もう一方の「もっと温泉に……」。こち001らは花巻で暮らしていた頃の光太郎が何度か訪れた花巻温泉と西鉛温泉でした。酸ヶ湯と違い近代的な建物のホテルからのレポートでしたが、光太郎が揮毫した宮澤賢治の「雨ニモマケズ」碑や、その他花巻の風景もけっこう紹介されていました。
 
それにしても驚きました。最近の旅番組では「※撮影のためバスタオルを着用しています」というテロップが出るのが普通ですが、「もっと温泉に行こう!」ではそれが出ません。スタッフがサボっているわけではなく、そのテロップを出す必要がないということです。ネットの公式サイトでは「番組ならではの“本物の入浴シーン”も見逃す事が出来ない!」と書かれています。いろいろ自主規制的な部分がやかましい昨今のテレビですが、今時こんな番組があったのか! というのが正直な感想です。だから深夜のオンエアなのかと変に納得しました。
 
当方、この秋もあちこちに出かけます。行った先で立ち寄り湯を探してつかってこようと思いました。番組の中で山崎まゆみさんもおっしゃっていましたが、そういうところでの地元の方々との触れ合いが一つの魅力だと思います。