つい3日前のブログに芹洋子さんのCDがらみで十和田湖のことを書いたばかりですが、十和田湖に関して残念なニュースが入っています。
十和田湖観光汽船が倒産 「原発事故の風評被害が深刻」
青森・秋田両県にまたがる十和田湖で遊覧船を運航する十和田湖観光汽船(本社・青森市)が17日、民事再生手続きの開始を青森地裁に申請し、倒産した。同社は「原発事故の風評被害で修学旅行生らが来なくなった。乗客数は事故前の7割までしか戻らず、収益回復が見込めない」と説明している。
同社によると、震災後、外国人旅行者と修学旅行生が激減。乗客は2010年度の約10万人から11年度に約6万5千人に減り、12年度も回復していない。
負債総額は約5億7千万円。今後も遊覧船事業を続けながら、従業員42人も解雇せずに再建を目指すとしている。青森県や金融機関に十和田湖の観光振興策などの支援を求めている。
同社は3月、原発事故の風評被害だとして昨年4月~今年2月の減収分の全額4200万円の賠償を東京電力に求めたが、5月に昨年3~5月の外国人旅行客の減少分として75万円が払われただけだったという。
朝日新聞デジタル 2012年8月17日19時16分
まったくこんなところにも震災や原発事故の影響か、と、正直なさけなくなります。
画像はひと昔前のテレホンカードです。光太郎作の乙女の像と遊覧船が写っています。
当該の会社は遊覧船の運航は続けるそうですし、十和田湖では二社が遊覧船を運航していたということですので、残る一社にも頑張ってほしいものです。しかし、頑張るといっても人が来ないことにはどうしようもありません。
当方、4月来、4回東北に行きました。まだまだ震災や原発事故の爪痕が残っています。その現状を風化させず、日本全体の問題として捉えるためにも、ぜひ東北を訪れてほしいと思います。現地の様子を見るだけで、一つの復興支援になると思います。