8月9日、宮城県の女川町で行われました第21回女川・光太郎祭。北川太一先生が高校教諭をなさっていた頃の教え子の方々・北斗会さんで手配して下さいまして、石巻グランドホテルさんに宿泊致しました。
夕食の際にはサプライズが用意してありました。北川先生の米寿の御祝。これまでも北斗会の皆さんは、北川先生の還暦、古希、喜寿などの御祝いを企画なさってきており、北川先生が最近はあまり外に出られないということもあって、今回、それを兼ねることにしたそうです。教え子の皆さんも、教え子とは言う条、年かさの方はもう70代。北川先生とは60年以上のおつきあいです。それほどの長いおつきあいがあるというのも素晴らしいことですね。
女川・光太郎の会の皆様、本宮寛子氏、ギタリストの宮川菊佳氏も交え、楽しい一時となりました。
翌朝、早くに目が覚めてしまいまして、石巻の街を散策してみました。石巻は昭和6年、光太郎が紀行文「三陸廻り」の連載第一回を記した地です。やはりあちこちに震災の爪痕がまだ残っています。
ビートたけしさん、木村拓哉さんが出演されていたトヨタのReBORNキャンペーンCMに使われた石ノ森萬画館。石巻出身の漫画家、石ノ森章太郎さんの記念館です。いまだ休館中でした。
歩道橋には何やら青いプレートが。
近づいてみると、この高さまで津波が来たという標識でした。
橋の欄干もひん曲がっています。
しかし、さすがに震災からもうすぐ1年半。復興は進んでいるようです。ReBORNのCMでは辺り一帯が廃墟でゴーストタウンのようになっているのかな、と思いましたが、そんなことはなく、街には普通の生活が見られました。もっとも、もともとの石巻の姿をよく知りませんし、1年半経って、瓦礫の撤去が進んだために却って被害の後がよく分からないのかも知れません。人々の生活にしても、旅人の自分には見えない所での苦労はまだまだたくさんあることと思います。
朝食後、再びバスで女川に向かいました。かつて光太郎碑が建っていた港の辺りを見に行くのがメインです。そのあたりはまた明日。