8月9日、宮城県の女川町で行われました第21回女川・光太郎祭に参加して参りまして、昨夜、帰宅いたしました。今日から数回、レポートさせていただきます。
朝7時、池袋駅前からマイクロバスに乗り込み、いざ出発。今回は北川太一先生が久々に参加なさるということで、先生が高校で教鞭を執ってらした頃の教え子の皆さんの会である北斗会の方々のお世話になりました。バスも北斗会で手配して下さいました。北川先生は奥様、息子さんとご一緒に仙台まで新幹線。宿泊予定の石巻グランドホテルで合流しました。
一路、女川へ。光太郎祭自体は午後1時開始でしたが、我々は3時からの第二部に参加致しました。
会場は町立野球場に作られた仮設住宅敷地内の坂本龍一マルシェ。坂本さんが資金を提供して作られた巨大テントです。
女川町長・須田善明氏のご挨拶の後、北川先生のご講演。演題は「かさねて最後の詩「生命の大河」について」。北川先生、以前は毎年女川・光太郎祭でご講演をされていましたが、ここ数年は体調の問題もあり、ご欠席なさっていました。しかし、かつての光太郎祭を中心となって運営されていた佐々木(貝)廣氏が昨年の大震災で津波に呑まれて亡くなり、女川を訪れてご焼香したいというご希望で、今回のご講演が実現しました。
内容は、先生のご盟友・故吉本隆明氏、ヴァレリー、サルトル等の言と光太郎の詩をからめ、震災、原発問題にゆれる社会への提言といったものでした。
その後、オペラ歌手の本宮寛子さんの歌。本宮さん、以前のブログにも書きましたが、平成3年に女川で開かれた詩碑除幕記念のオペラ「智恵子抄」上演以来、女川のご常連です。
4時過ぎに閉会となり、またマイクロバスで石巻へ。明日は石巻での様子をレポートいたします。