智恵子の故郷・福島二本松市の広報誌『広報にほんまつ』10月号から。

まず、「二本松ふるさと人物史」という連載の第6回の扱いで、智恵子が大きく紹介されています。
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それから、智恵子生家/智恵子記念館さんで毎年恒例の、秋のイベントの案内。智恵子紙絵の実物公開(普段は複製が展示されています)、通常は立ち入りできない生家二階部分の特別公開の件です。
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紙絵の実物展示が10月8日(土)~11月13日(日)、二階部分の特別公開が10月27日(木)~11月8日(火)だそうです(水曜休館)。例年は期間中の土日・祝日の実施だったと記憶していますが、今年は平日も行うのですね。

記念館の開館30周年だそうで、記念バッヂの無料配付も。これは心が動きます(笑)。

さらに智恵子顕彰団体「智恵子のまち夢くらぶ」さん主催の「智恵子講座2022」。
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当方もたびたび講師を仰せつかってきましたが、今年は同会代表・熊谷健一氏が全3回の講師を務められるそうで。

コロナ感染には十分お気を付けつつ、ぜひ足をお運び下さい。

逆に残念なお知らせも。

10月5日の智恵子忌日(レモンの日)に合わせ、その前後の日曜日に開催されていた(ここ数年はコロナ禍のため中止)智恵子を偲ぶ「レモン忌」の集い。主催なさっていた「智恵子の里レモン会」さんの渡辺秀雄代表が亡くなり、それに伴って会が解散ということになったそうです。当方、会員ではありませんでしたが、その通知、画像で頂きました。
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そこで、「レモン忌」の集いは無くなることに……。残念です。どなたか代わって主催を引き受けて下って、復活することを希望します。

【折々のことば・光太郎】

北川太一氏くる、生きた鯉2尾持参、明日の誕生日の祝の由、


昭和29年(1954)3月12日の日記より 光太郎72歳

当会顧問であらせられた故・北川太一先生。光太郎の誕生日祝いは欠かしませんでした。この年は生きた鯉。どうやって入手されたのか、光太郎にどうしてほしかったのか(食べるとか飼うとか)、そして光太郎が実際にどうしたのか、謎です。生きた鯉を貰っても困ると思うのですが……。北川先生ご存命中に訊いておけばよかったと反省しきりです。

ちなみに光太郎から北川先生宛の葉書には、以下の記述があります。

先日は見事な生きた鯉を二尾もいただいてまことに感謝しました、遅ればせながら。