朗読系のイベントを2件。
まずは北海道北見市。
そうした中で、元NHKアナウンサーの方々を招いて読み方の研修等も行っているそうで、そこで岩井氏なのでしょう。「智恵子の半生」は岩井氏が読まれるそうです。岩井氏、NHK放送センターさんの朗読講座でも、光太郎作品を取り上げて下さっています。
もう1件、都内から。
以前にも書きましたが、光太郎の詩文は意外と朗読に向いています。きれいな五七調、七五調になっているものは多くないものの、「内在律」とでも言いましょうか、言葉本来のリズム感、生命力など、ある種「言霊」のようなものが感じられます。声に出して読まれることを想定して書いていなくとも、自然にそうなっている点、物書きのお手本ですね。身贔屓に過ぎるでしょうか(笑)。
さて、それぞれ、お近くの方、コロナ感染には十分にお気を付けつつ、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
豊周くる、写真による胸像の事、ツチヤ地下足袋初代社長の記念の由、写真を見てから返事する事、
「豊周」は実弟の髙村豊周。家督相続を放棄した長男光太郎に代わって髙村家を嗣ぎました。
「ツチヤ地下足袋」は現・ムーンスターさん。「初代社長」は倉田雲平。嘉永4年(1851)生まれですので、光太郎の父・光雲の一つ年上です。大正6年(1917)に亡くなっていたのですが、ぜひその胸像を、ということで豊周が仕事をとってきました。
はじめ、写真による故人の肖像制作には難色を示した光太郎でしたが、結局、依頼を引き受けました。しかし、健康状態の悪化により、制作は半ばで中断。未完に終わった絶作は、未完に終わった光太郎の彫刻世界を象徴するかのように、未完のまま型取られて鋳造されました。
まずは北海道北見市。
北見市朗読赤十字奉仕団創立40周年記念朗読会
期 日 : 2022年8月7日(日)
会 場 : 北見市総合福祉会館 北海道北見市寿町3丁目4番1号
時 間 : 14:00~
料 金 : 無料
出 演 : 北見市朗読赤十字奉仕団(国分明子団長)団員
岩井正さん(元NHKアナウンサー・横浜市在住)
プログラム :
北見市朗読赤十字奉仕団さん。普段は、市の広報誌をCDやカセットテープに録音して届ける「声の広報」などの活動を行っているそうです。毎月60件ほどの利用があるとのこと。また、週2回、電話越しに新聞を読み聞かせる「声の新聞北見」という活動も。こちらはニュース面から野球の結果までさまざまな希望があり、道外からの問い合わせも受けているそうです。さらに地元紙などで紹介された地域の話題を集めた「声の雑誌」を制作しているほか、週刊誌や月刊誌を読んで録音しており、それらは市立図書館から利用者に送っているとのこと。頭が下がります。出 演 : 北見市朗読赤十字奉仕団(国分明子団長)団員
岩井正さん(元NHKアナウンサー・横浜市在住)
プログラム :
芥川龍之介「蜘蛛(くも)の糸」
ラフカディオ・ハーン「日本人の微笑」
SF作品
ラフカディオ・ハーン「日本人の微笑」
SF作品
高村光太郎「智恵子抄」から「智恵子の半生」
他
他
そうした中で、元NHKアナウンサーの方々を招いて読み方の研修等も行っているそうで、そこで岩井氏なのでしょう。「智恵子の半生」は岩井氏が読まれるそうです。岩井氏、NHK放送センターさんの朗読講座でも、光太郎作品を取り上げて下さっています。
もう1件、都内から。
ノスタルジックな世界
期 日 : 2022年8月10日(水)
会 場 : 名曲喫茶ヴィオロン
東京都杉並区阿佐谷北2-9-5
東京都杉並区阿佐谷北2-9-5
時 間 : 19:00~
料 金 : 1,000円(1ドリンク付)
出 演 : MIHOE(朗読/歌)
藤澤由二(ピアノ)
JAZZ演奏 詩の朗読 みじかくも美しく燃える ノスタルジックな時間 寺山修司、智恵子抄、中原中也などお好きな方、そしてノスタルジックなJAZZを愛する方 お待ちしてます
フライヤーは「ノスタルジックな界」となっていますが、「ノスタルジックな世界」のようです。イベント名と同時にお二人のユニット名なのかな、という感じでした。
YouTube上に過去の動画が何本かアップされていました。
出 演 : MIHOE(朗読/歌)
藤澤由二(ピアノ)
JAZZ演奏 詩の朗読 みじかくも美しく燃える ノスタルジックな時間 寺山修司、智恵子抄、中原中也などお好きな方、そしてノスタルジックなJAZZを愛する方 お待ちしてます
フライヤーは「ノスタルジックな界」となっていますが、「ノスタルジックな世界」のようです。イベント名と同時にお二人のユニット名なのかな、という感じでした。
YouTube上に過去の動画が何本かアップされていました。
以前にも書きましたが、光太郎の詩文は意外と朗読に向いています。きれいな五七調、七五調になっているものは多くないものの、「内在律」とでも言いましょうか、言葉本来のリズム感、生命力など、ある種「言霊」のようなものが感じられます。声に出して読まれることを想定して書いていなくとも、自然にそうなっている点、物書きのお手本ですね。身贔屓に過ぎるでしょうか(笑)。
さて、それぞれ、お近くの方、コロナ感染には十分にお気を付けつつ、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
豊周くる、写真による胸像の事、ツチヤ地下足袋初代社長の記念の由、写真を見てから返事する事、
昭和28年(1953)10月8日の日記より 光太郎71歳
「豊周」は実弟の髙村豊周。家督相続を放棄した長男光太郎に代わって髙村家を嗣ぎました。
「ツチヤ地下足袋」は現・ムーンスターさん。「初代社長」は倉田雲平。嘉永4年(1851)生まれですので、光太郎の父・光雲の一つ年上です。大正6年(1917)に亡くなっていたのですが、ぜひその胸像を、ということで豊周が仕事をとってきました。
はじめ、写真による故人の肖像制作には難色を示した光太郎でしたが、結局、依頼を引き受けました。しかし、健康状態の悪化により、制作は半ばで中断。未完に終わった絶作は、未完に終わった光太郎の彫刻世界を象徴するかのように、未完のまま型取られて鋳造されました。