都内から映画の上映情報です。
名優にして怪優、丹波哲郎の生誕100年を記念した特集。007映画にも出演した国際スターだが、どこか怪しげな役もぴったりはまる丹波さんらしい作品10本が選ばれている。上映されるのは、新東宝時代の『殺人容疑者』『女奴隷船』、深作欣二監督との『白昼の無頼漢』『ジャコ萬と鉄』『軍旗はためく下に』、ややエログロの『ポルノ時代劇 忘八武士道』『地獄』といった珍品、文芸作品『智恵子抄』、『丹下左膳』『暗殺』の本格時代劇。
上映スケジュール
期 日 : 2022年5月23日(月)~6月1日(水)
会 場 : 新文芸坐 東京都豊島区東池袋1丁目43−5 マルハン池袋ビル
料 金 : 〈2本立て〉一般 ¥1,700 22歳以下・シニア・障がい者 ¥1,300 友の会 ¥1,150
〈1本のみ〉一般 ¥1,500 22歳以下・シニア・障がい者 ¥1,100 友の会 ¥950
各回入替制 全席指定席
名優にして怪優、丹波哲郎の生誕100年を記念した特集。007映画にも出演した国際スターだが、どこか怪しげな役もぴったりはまる丹波さんらしい作品10本が選ばれている。上映されるのは、新東宝時代の『殺人容疑者』『女奴隷船』、深作欣二監督との『白昼の無頼漢』『ジャコ萬と鉄』『軍旗はためく下に』、ややエログロの『ポルノ時代劇 忘八武士道』『地獄』といった珍品、文芸作品『智恵子抄』、『丹下左膳』『暗殺』の本格時代劇。
上映スケジュール
5月23日(月)
殺人容疑者(1952/80分/BD) 12:00 15:30
女奴隷船(1960/83分/BD) 10:15 13:45 17:15
5月24日(火)
白昼の無頼漢(1961/82分/35mm) 12:00 15:45
ジャコ萬と鉄(1964/99分/35mm) 10:00 13:45 17:30
5月25日(水)
ポルノ時代劇 忘八武士道(1973/81分/35mm) 12:30 16:15
地獄(1999/101分/35mm) 10:30 14:15 18:00
5月26日(木)
智恵子抄(1967/125分/35mm) 11:30 16:00
軍旗はためく下(もと)に(1972/96分/35mm) 09:30 14:00 18:30
5月27日(金)
丹下左膳(1963/95分/35mm) 10:30 14:35
暗殺(1964/104分/35mm) 12:30 16:35
5月28日(土)
地獄 11:45 15:35
ポルノ時代劇 忘八武士道 10:00 13:50 17:40
5月29日(日)
ジャコ萬と鉄 18:45
白昼の無頼漢 17:00 20:45
5月30日(月)
軍旗はためく下(もと)に 09:30 14:00 18:30
智恵子抄 11:30 16:00 20:30
5月31日(火)
女奴隷船 12:00 15:30 19:00
殺人容疑者 10:15 13:45 17:15 20:45
6月1日(水)
暗殺 10:30 14:35 18:40
丹下左膳 12:35 16:40 20:45
先日、BS松竹東急さんでテレビ放映された、昭和42年(1967)中村登監督作品の松竹映画「智恵子抄」がラインナップに入っています。大画面で観るのはまた違った感じでしょう。
それにしても、光太郎を演じられた故・丹波さん、ご存命なら生誕100年だったというのがちょっとした驚きでした。100年前というと1922年、大正11年ということになります。翌年には関東大震災があった年です。
智恵子役の岩下志麻さんは昭和16年(1941)――奇しくも『智恵子抄』刊行の年ですね――のお生まれですので、約20歳の差があったお二人が夫婦役だったわけですが、それを感じさせませんでした。
お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
午后一時過一緒に出かけて新宿地球座に「天井サジキの人々」を見る、萬寿荘にて余は夕食、
光太郎が意外と映画好きで、戦前から映画鑑賞をたびたびしていましたし、戦後の花巻郊外太田村蟄居中も、時折花巻町中心街に出て、賢治実弟の宮沢清六らと映画館に足を運んでいました。そして帰京後も。
「一緒に」は、この頃、光太郎の身の回りの世話を何くれとなくみてくれていた、詩人の藤島宇内と、です。
映画「天井桟敷の人々」は、昭和20年(1945)製作のフランス映画。19世紀初頭のパリを舞台としています。光太郎のパリ留学は20世紀初頭で、約100年の隔たりがありましたが、それでも懐かしく思う部分も多かったでしょう。
「新宿地球座」は、現・新宿ジョイシネマ、「萬寿荘」は「萬寿園」の誤りです。
それにしても、光太郎を演じられた故・丹波さん、ご存命なら生誕100年だったというのがちょっとした驚きでした。100年前というと1922年、大正11年ということになります。翌年には関東大震災があった年です。
智恵子役の岩下志麻さんは昭和16年(1941)――奇しくも『智恵子抄』刊行の年ですね――のお生まれですので、約20歳の差があったお二人が夫婦役だったわけですが、それを感じさせませんでした。
お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
午后一時過一緒に出かけて新宿地球座に「天井サジキの人々」を見る、萬寿荘にて余は夕食、
昭和27年(1952)12月19日の日記より 光太郎70歳
光太郎が意外と映画好きで、戦前から映画鑑賞をたびたびしていましたし、戦後の花巻郊外太田村蟄居中も、時折花巻町中心街に出て、賢治実弟の宮沢清六らと映画館に足を運んでいました。そして帰京後も。
「一緒に」は、この頃、光太郎の身の回りの世話を何くれとなくみてくれていた、詩人の藤島宇内と、です。
映画「天井桟敷の人々」は、昭和20年(1945)製作のフランス映画。19世紀初頭のパリを舞台としています。光太郎のパリ留学は20世紀初頭で、約100年の隔たりがありましたが、それでも懐かしく思う部分も多かったでしょう。
「新宿地球座」は、現・新宿ジョイシネマ、「萬寿荘」は「萬寿園」の誤りです。