光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」の立つ、青森県十和田湖休屋地区で、10月21日(木)~11月23日(火・祝)に開催されていた「カミのすむ山 十和田湖 FeStA LuCe 2021-2022 第1章 光の紅葉物語」に続き、「第2章 光の冬物語」が始まりました。第1章同様、「乙女の像」のライトアップも為されているようです。

まず地方紙『東奥日報』さん記事。

十和田湖畔に幻想的な光/フェスタ第2章開幕

 十和田湖畔を光で彩る「カミのすむ山 十和田湖 FeStA LuCe(フェスタ・ルーチェ)2021-2022」の第2章が4日、始まった。雪が舞う寒空の下、地元に残る伝説を表現した幻想的な光が十和田神社周辺を包み込んだ。
 神社や乙女の像付近を回る約1キロのコースに「生の光」「風の光」など六つのエリアを設定し、イルミネーションやプロジェクションマッピングを生かして伝説の世界観を演出した。
 姉妹と一緒に訪れた十和田湖小学校2年の森田陽菜さんは「神社のプロジェクションマッピングの模様にびっくりした。いろいろな光があって楽しい」と話した。この日は音楽に合わせて花火が上がり、会場を盛り上げた。
   フェスタは十和田湖冬物語実行委員会(中村秀行実行委員長)が主催。11月23日まで行われた第1章に続く第2章は4日から来年2月20日(12月29、30日を除く水・木曜日休業)まで、時間は午後5時半~同9時。
 花火は土日祝日限定(24日は実施、1月1、2日はなし)で、観覧できるのは各日先着1500人。イベントのチケットがない人は予約が必要。問い合わせは十和田奥入瀬観光機構(電話0176-24-3006)へ。
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続いて『デーリー東北』さん。

雪景色彩る幻想的な光/十和田湖畔ライトアップ

 光の祭典「カミのすむ山 十和田湖 FeStA LuCe(フェスタルーチェ)2021―2022」の第2章「光の冬物語」が4日、十和田神社周辺で開幕した。雪に包まれた夜の湖畔は色とりどりのイルミネーションに彩られ、訪れた人たちが、光と自然が織り成す幻想的な世界に酔いしれた。来年2月20日まで。
 フェスタルーチェは十和田湖冬物語実行委員会が主催。従来の雪祭りをリニューアルしたイベントとして昨年度初めて開催した。本年度は2章立てとし、秋に第1章の「光の紅葉物語」を実施していた。
 冬を迎えた湖畔の神社周辺約1キロの参道は、十和田湖伝説をモチーフにライトアップされ、神社本殿ではプロジェクションマッピングの投影が行われた。期間限定の花火や津軽三味線の演奏も来場者を楽しませた。
 開催時間は午後5時半~9時。入場料は前売り券1200円、当日1600円、小学生以下無料となる。
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開催要項等は、下記の通りです。

カミのすむ山 十和田湖 FeStA LuCe 2021-2022 第2章 光の冬物語

期 日 : 2021年12月4日(土)~2022年2月20日(日) 水・木曜休み
会 場 : 青森県十和田市大字奥瀬十和田湖畔休屋地区 
時 間 : 17:30– 21:00
      
1月・2月の土日祝日は花火が上がり終了時間を21:30まで延長(1/1・2を除く) 
料 金 : 前売券 1,200円 当日券 1,600円 パスポート 3,000円
      ※小学生・未就学児のご入場は無料。
      ※パスポートはオンラインでのみ販売。イベント期間中は何回でも入場可。
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昨年の様子がこちら。


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ぜひ足をお運びください。

【折々のことば・光太郎】

昌歓寺に立つ放光塔といふ字をかく約束す、


昭和26年(1951)7月19日の日記より 光太郎69歳

法音山昌歓寺さんは、光太郎が蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村の山小屋から4㌔ほどの場所にある、曹洞宗の寺院です。光太郎は当時の住職と親しい間柄でした。

どうも境内に建てる石碑の文字の揮毫を頼まれたらしいのですが、この約束は空手形に終わったようです。同じ昌歓寺さんの十一面観音像を彫るという約束も同様で、こちらは光太郎歿後、光太郎と交流があった彫刻家・森大造が代作しました。