昨日は、「朗読劇 智恵子抄」銀座公演を拝見して参りました。
東京メトロ浅草線を東銀座駅で降り、地上へ。若干、早めに着いてしまったので、駅前(地下鉄の場合も「駅前」と言うんでしょうか?)のいわて銀河プラザさんへ。岩手県のアンテナショップで、時々立ち寄らせていただいております。
花巻の新しい観光パンフレットをゲット(無料)。表紙に「高村光太郎」の文字があったら、入手しない訳にはいきません(笑)。
それから、妻の好物のゆべしを購入。コロナ禍収束しつつある昨今、また家を空ける機会が増えてきましたので、ご機嫌取りです(笑)。
銀座も、一本裏通りに入ると、空襲や再開発を免れた古い建物が。
開場前に会場入りしたのですが、すでに同じように開場待ちの方々がずいぶんいらっしゃいました。老婆心ながら、観客動員数を気にしていたのですが、結局、かなりの入りで、杞憂でした。皆さん、コロナ禍の間、こういう機会に飢えていたのかな、と思いました。
午後2時開演。メインの朗読劇は70分程でした。通し稽古を拝見していたので、内容は分かっていましたが、やはり、ちゃんとしたステージで演じられると、また違って見えました。稽古の際には割愛されていたエコーなどの音響効果も入り、「おお」という感じでした。
原作の北條秀司脚本にある、ゼームス坂病院の斎藤医師とのエピソードや、智恵子の姪にして智恵子を看取った春子とのからみなどは、大胆にカット。動きの少ない「朗読劇」ですので、その辺りまできちんと描こうとすると、ダレてしまうかな、という感じで、尺としては70分位でちょうどよかったと思いました。外せないシーンは外してありませんので、充分に内容は伝わりましたし。
そしてキャストの皆さん、舞台公演の敬虔な方々ばかりですので、テレビや映画とはまた違う、生の演技実にさまになられていましたし、広い会場をものともしないお声(補助的にマイクも使われてはいましたが、あくまで補助的にという感じでした)が素晴らしいと感じました。
メインの朗読劇終演後、一旦、緞帳が下がりましたが、またすぐ間を置かず、横内さん、一色さん、そしてプロデューサーの松本氏が司会を務められて、約20分程のトークショー。
朗読劇本体が悲劇でしたので、明るくざっくばらんなトークで救われたかな、という感じもしました。今回の公演は「智恵子抄出版80周年」という冠もついていましたが、何と横内さんも、『智恵子抄』が出版された昭和16年(1941)のお生まれだそうで、本編を含めての張りのある若々しいお声からは意外な感を受けました。
最後のカーテンコール。
全て終演後のホワイエ。
一色さんと再会を約し、開場を後にしました。
12月12日(日)には、二本松での公演(14:00~と16:30~の2回)があります。お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
郵便局にて中央公論社へ校正刷全部第四種速達書留にて送る、尚同社に振替にて源氏全巻一時払を送る。
「校正刷」は、この年10月に同社から刊行が始まった『高村光太郎選集』(草野心平編)のゲラです。
「源氏」は、おそらく谷崎潤一郎訳の『源氏物語』。戦前に刊行されていたものの復刊です。
東京メトロ浅草線を東銀座駅で降り、地上へ。若干、早めに着いてしまったので、駅前(地下鉄の場合も「駅前」と言うんでしょうか?)のいわて銀河プラザさんへ。岩手県のアンテナショップで、時々立ち寄らせていただいております。
花巻の新しい観光パンフレットをゲット(無料)。表紙に「高村光太郎」の文字があったら、入手しない訳にはいきません(笑)。
それから、妻の好物のゆべしを購入。コロナ禍収束しつつある昨今、また家を空ける機会が増えてきましたので、ご機嫌取りです(笑)。
銀座も、一本裏通りに入ると、空襲や再開発を免れた古い建物が。
開場前に会場入りしたのですが、すでに同じように開場待ちの方々がずいぶんいらっしゃいました。老婆心ながら、観客動員数を気にしていたのですが、結局、かなりの入りで、杞憂でした。皆さん、コロナ禍の間、こういう機会に飢えていたのかな、と思いました。
午後2時開演。メインの朗読劇は70分程でした。通し稽古を拝見していたので、内容は分かっていましたが、やはり、ちゃんとしたステージで演じられると、また違って見えました。稽古の際には割愛されていたエコーなどの音響効果も入り、「おお」という感じでした。
原作の北條秀司脚本にある、ゼームス坂病院の斎藤医師とのエピソードや、智恵子の姪にして智恵子を看取った春子とのからみなどは、大胆にカット。動きの少ない「朗読劇」ですので、その辺りまできちんと描こうとすると、ダレてしまうかな、という感じで、尺としては70分位でちょうどよかったと思いました。外せないシーンは外してありませんので、充分に内容は伝わりましたし。
そしてキャストの皆さん、舞台公演の敬虔な方々ばかりですので、テレビや映画とはまた違う、生の演技実にさまになられていましたし、広い会場をものともしないお声(補助的にマイクも使われてはいましたが、あくまで補助的にという感じでした)が素晴らしいと感じました。
メインの朗読劇終演後、一旦、緞帳が下がりましたが、またすぐ間を置かず、横内さん、一色さん、そしてプロデューサーの松本氏が司会を務められて、約20分程のトークショー。
朗読劇本体が悲劇でしたので、明るくざっくばらんなトークで救われたかな、という感じもしました。今回の公演は「智恵子抄出版80周年」という冠もついていましたが、何と横内さんも、『智恵子抄』が出版された昭和16年(1941)のお生まれだそうで、本編を含めての張りのある若々しいお声からは意外な感を受けました。
最後のカーテンコール。
全て終演後のホワイエ。
一色さんと再会を約し、開場を後にしました。
12月12日(日)には、二本松での公演(14:00~と16:30~の2回)があります。お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
郵便局にて中央公論社へ校正刷全部第四種速達書留にて送る、尚同社に振替にて源氏全巻一時払を送る。
昭和26年(1951)7月17日の日記より 光太郎69歳
「校正刷」は、この年10月に同社から刊行が始まった『高村光太郎選集』(草野心平編)のゲラです。
「源氏」は、おそらく谷崎潤一郎訳の『源氏物語』。戦前に刊行されていたものの復刊です。