朗読CDのニューリリースです。
人気・実力派声優による声の演技プロの技による朗読を堪能!日本近現代の名作小説や詩を、人気・実力ともに兼ね備えた豪華声優人たちの朗読で味わうシリーズ第二期スタート!教科書で読んだことがある、長く愛され続ける日本の名作文学を厳選収録。本作の朗読用に書き下ろされたオリジナルあらすじ台本。花を添えるのは、人気・実力を兼ね備える、ベテランから新進気鋭の若手まで、バラエティに富んだ豪華声優陣! 1巻に3作の作品を収録しました。
「朗読喫茶 噺の籠 ~あらすじで聴く文学全集~ 」というシリーズで、今年2月から順次発行されはじめ、今月は3枚が出まして、そのうちの1枚です。バラ売りになっており、助かります。他のCDが不要、というわけではないのですが……。
ちなみにシリーズの他の作品は以下の通りです。
ぜひお買い求め下さい。
【折々のことば・光太郎】
午前湯口小学校の二年生等大勢先生に引率されて山に遠足にくる、先生等立ちよる。
湯口小学校さん、当時の行政区分としては、光太郎が蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村に隣接する湯口村です。現在も同じ校名で存続しています。光太郎の山小屋まで、およそ5㌔㍍。往復10㌔となると、2年生にはちょっときつかったような気もしますが……。
2021年11月3日 ハピネット・メディアマーケティング 定価2,200円(税込み)
人気・実力派声優による声の演技プロの技による朗読を堪能!日本近現代の名作小説や詩を、人気・実力ともに兼ね備えた豪華声優人たちの朗読で味わうシリーズ第二期スタート!教科書で読んだことがある、長く愛され続ける日本の名作文学を厳選収録。本作の朗読用に書き下ろされたオリジナルあらすじ台本。花を添えるのは、人気・実力を兼ね備える、ベテランから新進気鋭の若手まで、バラエティに富んだ豪華声優陣! 1巻に3作の作品を収録しました。
坊ちゃん/夏目漱石 朗読:白井悠介
耳なし芳一・雪女/小泉八雲 朗読:浅沼晋太郎
詩集「生きる」/中原中也・高村光太郎・萩原朔太郎 朗読:豊永利行
トラック3「詩集「生きる」」の中に、光太郎詩「道程」(大正3年=1914)、「冬が来た」(同)が含まれています。他には中原中也で「生い立ちの歌」、「汚れつちまつた悲しみに」、「頑是ない歌」、萩原朔太郎の「帰郷」、室生犀星による「第二の故郷」、山村暮鳥が「自分はいまこそ言はう」、そして宮沢賢治「風がおもてで呼んでゐる」、「雨ニモマケズ」。
朗読なさっているのは、声優の豊永利行さん。さすがにプロの声優さんだけあって、いい感じです。あまり気負わず、意外と淡々と読んでいるようにも聞こえますが、それが却って耳に心地よく感じました。
最近、YouTubeなどで光太郎詩等の朗読が続々アップされていますが、「さぁ皆さん! 私の朗読で心を洗われて下さい!」とでも云わんばかりに、妙な抑揚ををこれでもかこれでもかこれでもかとつけまくるものが多く、辟易しています。また、朗読以前にまずは漢字の読み方を勉強しなさい、と、云いたくなるものも……。もちろん、これはいい、と思えるものもあるのですが……。こういうと何ですが、YouTubeなどは厳しい校閲を経なくても、誰でも手軽にアップロードできてしまうので、玉石混淆(それも「石」の比率が高い状態)ですね。
その点、このCDはそういうこともなく、きちんと作られていて感心しました。
朗読なさっているのは、声優の豊永利行さん。さすがにプロの声優さんだけあって、いい感じです。あまり気負わず、意外と淡々と読んでいるようにも聞こえますが、それが却って耳に心地よく感じました。
最近、YouTubeなどで光太郎詩等の朗読が続々アップされていますが、「さぁ皆さん! 私の朗読で心を洗われて下さい!」とでも云わんばかりに、妙な抑揚ををこれでもかこれでもかこれでもかとつけまくるものが多く、辟易しています。また、朗読以前にまずは漢字の読み方を勉強しなさい、と、云いたくなるものも……。もちろん、これはいい、と思えるものもあるのですが……。こういうと何ですが、YouTubeなどは厳しい校閲を経なくても、誰でも手軽にアップロードできてしまうので、玉石混淆(それも「石」の比率が高い状態)ですね。
その点、このCDはそういうこともなく、きちんと作られていて感心しました。
「朗読喫茶 噺の籠 ~あらすじで聴く文学全集~ 」というシリーズで、今年2月から順次発行されはじめ、今月は3枚が出まして、そのうちの1枚です。バラ売りになっており、助かります。他のCDが不要、というわけではないのですが……。
ちなみにシリーズの他の作品は以下の通りです。
第1巻
走れメロス (太宰治) 朗読:下野紘
吾輩は猫である (夏目漱石) 朗読:杉田智和
第2巻
風立ちぬ (堀辰雄) 朗読:伊東健人
野菊の墓 (伊藤左千夫) 朗読:松岡禎丞
舞姫 (森鴎外) 朗読:鈴木達央
第3巻
山月記 (中島敦) 朗読:八代拓
御伽草子 (太宰治) 朗読:蒼井翔太
杜子春・蜘蛛の糸 (芥川龍之介) 朗読:井上和彦
第4巻
檸檬 (梶井基次郎) 朗読:福山潤
人間失格 (太宰治) 朗読:緑川光
桜の森の満開の下 (坂口安吾) 朗読:津田健次郎
第5巻
蒲団 (田山花袋) 朗読:寺島惇太
春琴抄 (谷崎潤一郎) 朗読:石川界人
こころ (夏目漱石) 朗読:古川慎
第6巻
人間椅子 (江戸川乱歩) 朗読:石田彰
注文の多い料理店 (宮沢賢治) 朗読:中島ヨシキ
羅生門 (芥川龍之介) 朗読:森川智之
第7巻
D坂の殺人事件(江戸川乱歩) 朗読:榎木淳弥
河童(芥川龍之介) 朗読:武内駿輔
セロ弾きのゴーシュ(宮沢賢治)
朗読:斉藤壮馬
第8巻
斜陽(太宰治) 朗読:日野聡
五重塔(幸田露伴) 朗読:寺島拓篤
武蔵野(国木田独歩) 朗読:入野自由
第9巻
痴人の愛(谷崎潤一郎) 朗読:吉野裕行
墨東綺譚(永井荷風) 朗読:三木眞一郎
破戒(島崎藤村) 朗読:天﨑滉平
第10巻
よだかの星(宮沢賢治) 朗読:伊東健人
天守物語(泉鏡花) 朗読:置鮎龍太郎
十三夜(樋口一葉) 朗読:佐藤拓也
第11巻
藪の中(芥川龍之介) 朗読:内山昂輝
あにいもうと(室生犀星) 朗読:江口拓也
高瀬舟(森鷗外) 朗読:田丸篤志
ぜひお買い求め下さい。
【折々のことば・光太郎】
午前湯口小学校の二年生等大勢先生に引率されて山に遠足にくる、先生等立ちよる。
昭和26年(1951)5月24日の日記より 光太郎69歳
湯口小学校さん、当時の行政区分としては、光太郎が蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村に隣接する湯口村です。現在も同じ校名で存続しています。光太郎の山小屋まで、およそ5㌔㍍。往復10㌔となると、2年生にはちょっときつかったような気もしますが……。