うっかりしていたら、始まっていました。

秋のライトアップ二〇二一

期 間 : 2021年11月5日(金)~11月28日(日)
時 間 : 17時30分~21時30分(21時受付終了)
場 所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 )
       三門回廊、友禅苑、女坂、国宝御影堂、阿弥陀堂
料 金 : 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)
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主な見どころ

国宝 御影堂
寛永16(1639)年、徳川家光公によって建立されました。
間口45m、奥行き35mの壮大な伽藍は、お念仏の根本道場として多くの参拝者を受け入れてきました。

国宝 三門
元和7(1621)年、徳川秀忠公が建立した 高さ24m、幅50mの日本最大級の木造二重門。悟りの境地に到る「空門」「無相門」「無願門」(三解脱門)を 表すことから三門といいます。※回廊公開は3年ぶり

友禅苑
友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、 華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、 補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。
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聖観音菩薩像、明治25年(1892)の作で、東京美術学校として依頼を受け、光太郎の父・光雲が主任となって制作されたたものです。木造原型は美校の後身・東京藝術大学さんに収蔵されています。

関連行事として、法話「聞いてみよう! お坊さんのはなし」、御影堂プライベートツアー、フォトコンテスト、限定御朱印授与等が企画されています。

ぜひ足をお運び下さい。

【折々のことば・光太郎】

ねてゐるうちよみうり記者来訪、よみうり文学賞に内定の由にて感想筆記。ごく簡単にのべる、

昭和26年5月2日の日記より 光太郎69歳

015前年に始まった読売文学賞の詩歌俳句賞。第一回は当会の祖・草野心平が蛙の詩で受賞しました(他に斎藤茂吉が『ともしび』で)が、それに続く第二回を光太郎が受賞しました。

受賞作は前年に刊行された詩集『典型』。自らの半生を顧みた連作詩「暗愚小伝」20篇を含み、選詩集的なものを除き光太郎生前最後の詩集です。光太郎と共に会津八一も『会津八一全歌集』で受賞しています。

この日、光太郎の語った内容は以下の通り。5月14日の『読売新聞』に掲載されました。『高村光太郎全集』には漏れていたものです。

 典型に文学賞がでるというのは意外だ。典型そのものがよいというのではないだろう。長く詩を書いているから、また年をとつてもまだやつているからという意味ではないだろうか。いずれにしてもまあいらないと断るのはワザとらしくていやだから素直にもらう。
 あの詩集の内容を考えると一つの告白といつたもので文学賞をもらうようなものではなかつた。だから感想といわれても困る。それに年も年だから賞をもらつても感激するということもない。若いときならうれしいものだつたけど――かえつて悪いような気がするというのが本当のところだ。


光太郎、賞金五万円は山小屋近くの山口小学校や地元青年会などにそっくり寄付してしまいました。