まずは10月17日(日)、盛岡郊外の紫波郡矢巾町にあるTOM CREPERIE&DELIさんでのイベント「GOOD LIFE TABLE 高村光太郎をたべよう」。戦後、蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村の山小屋などで、光太郎が自炊した料理を現代風にアレンジして食する、というものです。

企画なさったやつかの森LLCさんの方から画像をいただきました。
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当初、10名程の定員と見込んでらしたそうですが、倍の20名がお集まりだったとのこと。

メニューがこちら。
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光太郎の得意料理の一つ、そば粉のパンケーキ。
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手前は、シメジにゼンマイとバクロウタケを加え香高いソースにした、たっぷりチキンのソテー。

サツマイモのポタージュ。茸類やサツマイモは、光太郎が暮らした旧太田村のものだそうで。
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栗のクレープ。栗も旧太田村産。
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コーヒーにグレナデンシロップを入れ、薄切りレモンを浮かべたカフェドシトロン。
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それぞれ見るからに、美味しそうですね。しかし、都内でこんなコースを頼んだらたちまち財布が破綻を起こすことが火を見るより明らかですが、何となんと、これで税込み1,650円だそうで、一桁間違っていませんか、と、心配になりました(笑)。

ただ食べるだけでなく、やつかの森LLCさんの方が、光太郎の「食」についてレクチャー。
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グッズや食材の販売も。
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好評につき、第二回も企画して欲しいという声が多かったそうです。その際には、来て光太郎についてしゃべれ、というオファーも頂きました。社交辞令でなく、実現してほしいものです(笑)。

さて、同じくやつかの森LLCさん企画による豪華弁当「光太郎ランチ」。道の駅はなまき西南(愛称・賢治と光太郎の郷)さんで毎月15日に限定販売されていますが、その今月分。
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やはり秋、ということで栗や茸、サツマイモなどが使われています。

こちらは昨年10月から始まり、1周年を迎えたとのことで、よろこばしく存じます。

さらに先週届いた『花巻まち散歩マガジンMachicocoマチココ』さんの第28号。
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巻頭特集は「古民家巡り散歩」。古建築大好きの当方としては、テンション上がりまくりでした(笑)。6・7月に公開が行われた、かつて光太郎も訪れたという旧菊池捍(まもる)邸も取り上げられていました。

そして巻末の連載「光太郎レシピ」。こちらもやつかの森LLCさんの仕掛けです。撮影場所は、光太郎が揮毫した宮沢賢治の「雨ニモマケズ」詩碑前ですね。
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今号は「牛肉入りジャガバタの蒸しパンサンドとインゲンの野菜スープ」だそうで。

こちらは隔月刊で、もう4年半続いています。

それぞれ、今後も継続していって欲しいものですね。

【折々のことば・光太郎】

町にゆき茶百匁明治屋にて菓子一折かふ、小学校の先生のため、外にアツプルパイ、

昭和26年(1951)2月6日の日記より 光太郎69歳

「明治屋」は、おそらく現在も花巻で総菜販売店として、営業を続けているものと思われます。

郵便物の受け取りや差し出しの依頼、そのついでの茶飲み話などでしょっちゅう足を運んでいた、山小屋近くの山口小学校へ差し入れを購入。失礼ながら、戦後5年あまりの時期に、花巻でアップルパイが売られていたというのも驚きですが、それを購入した光太郎もやはりグルメだったんだな、と思いました(笑)。