都内から演劇公演の情報です

小夜なら×表現集団蘭舞 あの夕暮れをもう一度

期 日 : 2021年10月8日(金)~10月10日(日)
会 場 : 北とぴあ ドームホール 東京都北区王子1丁目11−1
時 間 : 8日(金)18時30分~(公開ゲネ) 9日(土)12時~ 15時30分~ 18時30分~
      10日(日)13時~ 17時~
料 金 : 通常チケット 3,500円 ゲネプロ見学チケット 3,500円 
      特別チケット4,000円(キャストからのメッセージ付き)
      動画配信チケット3,000円

演出・脚本 
仲野 識(小夜なら)ダーハナ(表現集団蘭舞)

今回は〈夕暮れ〉をテーマに、4作品のオムニバス朗読劇を上演します!
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金魚鉢の夜
あなたを愛した、それが私の罪ならば、私、罪だってきっと受け入れるわ。
時は大正。一人の女詩人が、夫になるはずだった男を亡くした。彼女は仲の良かった女性教師に話をする。その後、女は何故か子供を遺し自殺してしまった。そして、時は現代。詩人の九条穂波は、祖母の遺品の中から金魚鉢と日記を見つけた。穂波は長らく会っていなかった、親友の間嶋夕里江と再会する。過一夕、高村光太郎の詩と共に4人の女が金魚鉢の謎に沈んでいく。
片山 小夜子:橋本 佳奈子 会津 しづか:杉宮 加奈 九条 穂波:沖村 彩花
間嶋 夕里江:清水 こまき 語り:伊冬 ともこ
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途上
舞台は大正時代の東京。十二月も押し詰まったある日の夕暮れのこと。サラリーマンの湯河勝太郎は金杉橋の電車通りを新橋の方へ散歩していた。湯河が振り向くと、そこには面識の無い立派な風采の紳士が立っていて― 近代日本の探偵小説として完全犯罪を描いた谷崎潤一郎小説を朗読化。
湯河 勝太郎:森山 幸央 安藤 一郎:木下 章嗣 語り:上野山 航
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優等生と不良は交わらない
優等生の如月真奈、不良の神田千草。平日の昼間。学校をさぼった二人の女子高生が、心を交流させる。いつも遠くから眺めているだけだった。
如月 真奈:柊 みさ都 神田 千草:ハラグチ リサ
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オレンジ色のふたり
翌日に結婚式を控えた一条陸と美弥。しかし数日前から美弥は妹の元に家出中。陸は一人、夕焼け空を眺めていた。特別なような日常のようなそんな結婚式前夜の夕暮れ時。
泰野 碧:水星 七星 一条 陸:寺島 八雲 平井 七海:角掛 みなみ 一条 美弥:佐藤 茜

うかがいたいところですが、その前後、富山県水墨美術館さんの「チューリップテレビ開局30周年記念「画壇の三筆」熊谷守一・高村光太郎・中川一政の世界展」開会式、さらに帰ってきてからすぐ鎌倉他に行かねばならず、うかがえません。

皆様は、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

午后学校よりスキーにて富澤先生郵便物持参、スキーでなくては歩けさうもなし、婦人之友正月号など届く。


昭和26年(1951)1月1日の日記より 光太郎69歳

前年、前々年の日記は、その大半が失われていますが、この年以降、亡くなる昭和31年(1956)までの日記は、ほぼ全て残っています。

婦人之友正月号」には、光太郎のエッセイ「山の雪」が掲載されました。

ちなみにこの年は、前年に勃発した朝鮮戦争が継続中、9月にはサンフランシスコ講和条約と日米安保条約がセットで締結されるなどした年でした。