今日、5月20日は智恵子139回目の誕生日です。
その智恵子のソウルマウンテン、福島二本松の安達太良山では、一昨日、第71回山開きが行われました。
地元紙『福島民報』さん。
その智恵子のソウルマウンテン、福島二本松の安達太良山では、一昨日、第71回山開きが行われました。
地元紙『福島民報』さん。
日本百名山の安達太良山(1700メートル)は18日、山開きした。約2100人の登山者は例年よりも豊富な残雪を踏みしめ、山頂を目指した。
福島市の会社員佐藤泰則さん(55)は妻と登った。「雪が多く残り、普段と違う山の表情を見ることができて得した気分だ」と笑顔を見せた。
安全祈願祭は、福島県二本松市のあだたら高原スキー場ランデブーで行われた。安達太良連盟会長の三保恵一市長、安達太良山観光大使でタレントのなすびさんらがシーズン中の無事故を願った。
山頂付近は強風が吹き、予定していた「ほんとの空大声コンテスト」は中止となった。
今年、初の試みとして行われるはずだった「ほんとの空大声コンテスト」は、残念ながら山頂付近の強風により中止されたとのこと。テレビユー福島さんのローカルニュース動画で山頂付近の映像等も見ましたが、これでは確かに無理だったかな、という感じでした。
そのローカルニュース。
実は今年の山開きに参加するつもりもあったのですが、つい先日も二本松に行ったばかりですし、今週も他の場所にいろいろ行く予定もあり、パスしました。それで正解だったかな、という感じです。
おまけの部分、安達太良山が昨年の「登られた山」ランキング、東北エリアで第1位、それも4年連続ということで、非常に喜ばしく感じました。式典での安達太良山観光大使のなすびさんによる「世界に誇れる山として、たくさんの方に来てもらえるよう盛り上げたい」とのご発言どおり、さらにたくさんの方に「ほんとの空」を体感していただきたいものですね。
【折々のことば・光太郎】
配偶者に死なれるほど不幸なことはないと思ふので、大に同情しますが、今日の世の中では、戦争未亡人などが子供をかかへて勇敢に生活と闘つてゐる実状ですから、気を落さないで賢明に進んで下さい。
春子は智恵子の姪にして、当時の一等看護婦の資格を持ち、南品川ゼームス坂病院で智恵子の最期を看取りました。戦後になって光太郎が出雲の神となって詩人の宮崎稔と結婚、しかし、その宮崎が胃潰瘍で没し、それに関わる書簡です。
春子にしてみれば、実際に配偶者を亡くし、それでもがんばり続けている義理の伯父の言ですので、他の誰のそれよりも心に染みたのではないでしょうか。
そのローカルニュース。
18日に山開きが行われた安達太良山。スキー場で行われた登山客の安全を祈る神事では、二本松市の三保恵一市長などが玉串を捧げるとともに、安達太良山観光大使のなすびさんが、「世界に誇れる山として、たくさんの方に来てもらえるよう盛り上げたい」と挨拶しました。
登山のスタートとなる安達太良奥岳登山口には、朝からおよそ2100人の登山客が訪れました。
登山のスタートとなる安達太良奥岳登山口には、朝からおよそ2100人の登山客が訪れました。
強風でロープウェイが一時運転を見合わせ、予定より1時間ほど遅れて登山口に到着した登山客は、早速、それぞれのペースで山を登りはじめ、残雪や自然を楽しみながら山頂を目指しました。
郡山市から来た親子「楽しい。風が本当に強くてあおられるなという感じがありました」
二本松市から来た親子「山頂まで行きたい」
本宮市から来た夫婦「今年は雪が多いですね、いつもよりも。今回が一番大変だったような気もする。すごく風は吹いていたが、山頂は最高です」
また、山頂で予定していたイベントは、強風のため中止となりました。二本松市では今年、去年とほぼ同じ10万人の入山者を見込んでいます。
その安達太良山、実はとても人気の山なんです。
■4年連続“東北ナンバーワン”
登山情報などを提供する「YAMAP(ヤマップ)」というアプリやウェブサイトの利用者を対象に集計した2024年登られた山ランキングで、なんと安達太良山が、東北エリアで第1位となりました。安達太良山は、このサイトで4年連続第1位ということです。他にも、県内からは一切経山と磐梯山も4年連続でランクインしています。
YAMAPによりますと、安達太良山はロープウェイがあるので気軽に登ることができること、また、秋の紅葉がきれいなこと。色づいた木々を楽しみたいと、登山者のおよそ3割が10月に登っているそうです。さらに、近くに温泉があること。登山の後にふもとの岳温泉などに入ることができるのも人気の理由だということです。
強風などのため、かなりの方が山頂の一歩手前で登頂を断念して引き返したとのこと。「山頂の一歩手前……ああ、あそこか」と思いあたりました。令和元年(2019)の山開きの際、当方も山頂まで登りまして、山頂手前に難所があったのを思い出しました。その年は残雪はほとんど無かったのですが、一ヶ所だけけっこうきつい斜面が広範囲でアイスバーンになっていて、滑落の危険がありました。今年は更に残雪が多かったようで、ストックなどが無ければ確かに無理だったでしょう。実は今年の山開きに参加するつもりもあったのですが、つい先日も二本松に行ったばかりですし、今週も他の場所にいろいろ行く予定もあり、パスしました。それで正解だったかな、という感じです。
おまけの部分、安達太良山が昨年の「登られた山」ランキング、東北エリアで第1位、それも4年連続ということで、非常に喜ばしく感じました。式典での安達太良山観光大使のなすびさんによる「世界に誇れる山として、たくさんの方に来てもらえるよう盛り上げたい」とのご発言どおり、さらにたくさんの方に「ほんとの空」を体感していただきたいものですね。
【折々のことば・光太郎】
配偶者に死なれるほど不幸なことはないと思ふので、大に同情しますが、今日の世の中では、戦争未亡人などが子供をかかへて勇敢に生活と闘つてゐる実状ですから、気を落さないで賢明に進んで下さい。
昭和28年(1953)6月8日 宮崎春子宛書簡より 光太郎71歳
春子は智恵子の姪にして、当時の一等看護婦の資格を持ち、南品川ゼームス坂病院で智恵子の最期を看取りました。戦後になって光太郎が出雲の神となって詩人の宮崎稔と結婚、しかし、その宮崎が胃潰瘍で没し、それに関わる書簡です。
春子にしてみれば、実際に配偶者を亡くし、それでもがんばり続けている義理の伯父の言ですので、他の誰のそれよりも心に染みたのではないでしょうか。