福島からイベント情報です。 

第46回 日本看護学会-慢性期看護-学術集会

テ ー  マ : ほんとうの空のもとで看護を紡ぐ~生きる 支える つながる~
開催期日 
 2015年9月2日(水曜日)・3日(木曜日)
会  場 : ビッグパレットふくしま(福島県・郡山市)
主  催 : 公益社団法人 日本看護協会
主な演題内容 :
  小児から高齢者における慢性の経過をたどる患者(児)と家族に関する看護研究 
 慢性期看護における看護技術・用具、生活習慣の改善、自己管理への援助、長期療養者(児)の看護、障がい者(児)の看護、認知症を伴う者の看護、がん看護、緩和ケア、リハビリテーション看護、障害受容、慢性疾患患者(児)の家族への支援、慢性疾患患者(児)のケア提供システム、退院支援・調整、外来看護、継続看護、介護施設における看護 など

あいさつ 
   慢性期看護学術集会を、ここ福島県郡山市で開催することになりました。福島県は春に観光特別企画『福が満開、福のしま』を開催し、多くの方々においでいただきました。第46回日本看護学会-慢性期看護-学術集会も全国より多くの看護職の方々に、ご参加いただき誠にありがとうございます。東日本大震災と原子力発電所の事故から4年が経過しました。復興への道のりは多くの課題がありますが、このように全国からおいでいただくことは何よりのご支援をいただいていることと皆様方に感謝いたします。
 さて、超高齢社会になり、病を抱えながら暮らしや仕事をする人々が増えています。さらに社会保障制度の改革から地域包括ケアシステムの構築が進められ、医療の姿、地域の姿が変わろうとしています。慢性の経過を辿る方々が、「生き続ける」ことや「生き切る」ことに対し、支援していくことが慢性期の看護の使命であると考えます。
 福島県は詩人高村光太郎が詩集『智恵子抄』で『安達太良山の上に出ている空がほんとうの空』と歌っていることや東洋一の絹の織物産業が伝統として守られ発展している所です。今回の学術集会は、『ほんとうの空のもとで看護を紡ぐ~生きる 支える つながる~』がメインテーマです。生活者の視点で看護を考え、看護が人々を支える、さらに保健・医療・福祉が、縦糸と横糸で織物が出来上がるように連携し合う時代をイメージいたしました。
(略)
 特別講演では福島県立医科大学放射線健康観理学講座、放射線災害医療センター助手宮崎真様に『福島第一原子力発電所事故の慢性期に必要な放射線知識と健康問題の現状』についてご講演いただき、放射線問題についてご示唆をいただきます。
(略)
 今回の学術集会で多くの発表をもとに、研究成果が共有され、看護の智慧になることを願っています。
(第46回 日本看護学会-慢性期看護-学術集会会長 高橋京子)

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というわけで、看護を業とする皆さんの学術集会です。原発事故に絡む内容も含まれ、復興の合い言葉の一つとなっている「ほんとの空」(「ほんとうの空」とも)が使われています。

基本的には一般の方は対象外ですが、初日(9/2)の午后に開催される特別講演のみ、一般公開されます。


第46回日本看護学会-慢性期看護-学術集会 一般公開講座のお知らせ

標記学術集会では、地域の皆様に看護への理解を深めていただけるよう、学術集会のプログラムの一部を一般公開しています。内容、参加方法は以下の通りです。多くの皆様にご参加いただきますようご案内申し上げます。
公開講座名特別講演Ⅰ<一般公開>  福島第一原子力発電所事故の慢性期に必要な放射線知識と健康問題の現状
開催日時    平成27年9月2日(水)13:00~14:30
場  所       ビッグパレットふくしま第1会場多目的ホールC
講  師       宮崎真氏(福島県立医科大学放射線災害医療センター助手)
講座の内容 
 東日本大震災により、津波の被害のみならず、福島県では原子力発電所事故に伴う放射能飛散による問題が加わりました。目に見えない放射線という存在、長期にわたる低線量被ばくへの不安を抱え、さらに大規模な避難が続くという問題にどう取り組んだら良いのか、現状を学び、今後のあり方を考えます。
定 員  数    100人
受付方法
  事前に福島県看護協会にファックスまたはEmailで氏名、住所、電話番号、ファックス番号(ファックスで申込みの場合)をご記入の上お申し込みください。
7月1日から7月31日まで先着順で受付けます。折り返し、参加受付の案内を送付いたします。
公益社団法人福島県看護協会 担当者名:遠藤、佐藤
電話:024-934-0512 FAX :024-991-5560 Email:gakkai@fna.or.jp

しかし、申し込み受付期間を過ぎています。すみません。ただ、まだ定員に達していない可能性もなきにしもあらずですので、お問い合わせ下さい。


こうした取り組みが行われている一方で、大規模噴火が懸念され、警戒レベルが4に引き上げられた桜島にも遠くない、川内原発が再稼働しました。鹿児島が第二の福島にならないよう、祈るばかりです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 8月18日

平成2年(1990)の今日、埼玉県立美近代術館で、企画展「近代洋画の旗手 斎藤与里とその時代」展が開幕しました。

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光太郎らとともに反アカデミズムの美術団体・フユウザン会を作った斎藤与里の故郷、埼玉での開催。中村屋さん所蔵の光太郎の油絵「自画像」も出品されました。

斎藤与里がメインの企画展は、現在、新宿の中村屋サロン美術館さんで開催中です。当方、今週末に行って参ります。