カテゴリ:音楽/演劇等 > 朗読

東京は北区王子からの舞台公演情報です。 

劇団東京イボンヌ第3回企画公演「コンサートと無伴奏 ~永遠の愛~」

期  日 : 2016年3月29日(火)・30日(水)・31日(木)
会  場 : 北とぴあ カナリアホール 東京都北区王子1丁目11−1
時  間 : 3/29 19:30開演   3/30 14:00開演 19:30開演   3/31 12:00開演 16:00開演
料  金 : 前売り・当日 3700円
出  演 :
 【演奏家】のコンサート
  小松真理(ピアノ) 土田卓(コントラバス) 松谷明日香(特別ゲスト・チェロ)
  柴田真理(クラリネット) 吉澤正一郎(クラリネット) 大平治世(フルート)
  数馬尚子(チューバ) 安岡亜佳音(トランペット)
 【声楽家】のコンサート
 河野鉄平(バス) 中村祐哉(テノール) 浅川荘子(ソプラノ) 岡﨑麻奈未(ソプラノ)
 齋藤麻衣子(ソプラノ)
 【朗読】~「智恵子抄」より~  俳優 伊達裕子 ソプラノ 浅川荘子
 【演劇】~「無伴奏」ダイジェスト~
 河野鉄平 渡辺多恵子 濱仲太 (特別ゲスト) 鹿目真紀 大澤慶祐 中村祐哉 藤田幹彦
主  催 : 劇団東京イボンヌ

桜が咲く頃、劇団東京イボンヌは~永遠の愛~をテーマに盛り沢山の演奏、歌、言霊をお届けいたします。春爛漫の饗宴を是非お楽しみくださいませ。桜吹雪のように乱れ散りませう。

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「東京イボンヌ」さんは、「クラシックの楽曲をテーマに、 曲に込められた魂を物語に紡ぎだす演劇集団」だそうです。「智恵子抄」を取り上げていただけるそうで、ありがたく存じます。

伊達裕子さんという方の朗読と、浅川荘子さんという方のソプラノでの構成だということです。

光太郎智恵子の世界を広めていっていただきたいもので、こういう企画を通じてのそれも大歓迎です。数十年後くらいに「えっ? 「智恵子抄」? 何、それ?」という世の中になっていないことを祈ります。


【折々の歌と句・光太郎】

あな薫り夢か春の野むらさきのやわきちひさき征矢(そや)ふりそそぐ

明治34年(1901) 光太郎19歳

「やわきちひさき征矢」は、柔らかな春の日の光を矢に例えています。関東地方、今朝は久々に晴れました。ただ、若干冷たい風が強めに吹いており、布団を干すかどうか、今、悩んでいます(笑)。

名古屋から朗読劇の情報です。 
期  日 : 2016年3月29日(火)・30日(水)
会  場 : HITOMIホール 名古屋市中区葵三丁目21番19号メニコンアネックス5F
時  間 : 3/29 18:45開演 3/30 1回目 15:00開演 2回目 18:45開演
料  金 : 1,500円(全席自由)
出  演 : 間瀬礼章(朗読) 斎藤美七海(智恵子役) 水野慎太郎(ヴァイオリン)
       河井裕二(チェロ)千葉周平(ピアノ) 宗川諭理夫(企画・作曲)
主  催 : メニコンビジネスアシスト(MBA)イベント事業部
問い合せ : メニコンビジネスアシスト(MBA)イベント事業部
電話予約 : 052-938-6232(平日10:00~17:00)
メール予約   : mba-event@menicon-net.co.jp
※お名前、チケット枚数、ご連絡先電話番号、チケット郵送先ご住所を明記のうえ、メールを送信ください。

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昨年、同じ会場で「智恵子抄~故郷 福島への想い」という、舞踊系の公演がありました。何かそういう土壌があるのかな、と思って調べたところ、コンタクトレンズメーカーのメニコンさんが持っている施設で、「「視ること」の素晴らしさを多くの方に届け、また、その喜びを分かち合いたいという願いから、社会貢献活動の一環として、さまざまな形で芸術や文化、福祉の支援を行っています。」だそうです。そういう企業さんも少なくはないとは思いますが、素晴らしいですね。

お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々の歌と句・光太郎】

春雨やジヨツトの壁画色褪せたり   明治42年(1909) 光太郎27歳

「ジヨツト」はジョット・ディ・ボンドーネ。ゴシック期のイタリア人画家です。後のルネサンスに多大な影響を与えました。

「壁画」は、おそらくパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画でしょう。光太郎はイタリア旅行の際にパドヴァも訪れています。

舞台芸術系のイベントを2つご紹介します。

まずは東京から朗読で。 

朗読人の四季~2016春

期  日 : 2016年3月16日(水)
時  間 : 18:30開場 19:00開演
会  場 : 江東区 深川江戸資料館 小劇場  東京都江東区白河1-3-28
料  金 : 2,500円(全席自由)
出演/演目 :
 杉山典子
  高村光太郎『智恵子抄』より「僕等」「レモン哀歌」「梅酒」 他
 勝田のぞみ
  旧怪談『耳袋』より「小さな指」「頭痛の神の事」
 岩井奈美
  J.R.ヒメネス『プラテーロとわたし』より「秋」「四月の牧歌」 他
  芥川龍之介『蜜柑』
 桑原美由紀
  谷崎潤一郎『春琴抄』

申  込 : JILAチケットセンター Tel:03-3356-4140

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もう1件、九州から。 

宮城愛 巡り繋がる人と歌 LIVE

期  日 : 2016年3月26日(土)
時  間 : 17:00開場 17:30開演
会  場 : 八幡朝見神社 大分県別府市朝見2-15-19
料  金 : 予約1,500円 当日2,000円 中学生以下無料
出  演 : 宮城愛(ギター/ヴォーカル) 風の音書店with足立弓子
                       小椋穂澄(アフリカンハープ)
申  込 : 090-4210-3866(小椋) tomotribe@gmail.com (井藤)

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3/26にご出演のパフォーマンストリオ「風の音書店with足立弓子」さんが、「智恵子抄」を演じられるそうです。先月は大分市で公演をなさったとのこと。その様子がこちら

光太郎智恵子の世界を取り上げて下さり、ありがたいかぎりです。

今月から来月にかけ、同様の催しがけっこうたくさんあるようです。今後、順次ご紹介していきます。


【折々の歌と句・光太郎】

春着きて寺に女の急ぎけり       明治42年(1909) 光太郎27歳

以前にも注釈を加えましたが、欧米留学中の作で、「寺」は仏教寺院ではなくキリスト教の教会です。ただ、日本画舞台で和装の美人さんが仏教寺院に、というイメージで読んでも絵になりますね(笑)。

2/28(日)、郡山市で開催中の「第二楽章 男鹿和雄展―吉永小百合と語り継ぐ―」/「未来のわたしたちへ~ほんとの空~」絵画展覧会」会場をあとに、いわき市上小川地区にある、当会の祖にして光太郎と最も縁の深かった詩人の一人、草野心平の生家へと愛車を走らせました。

この日は、心平の弟で、没後に第2回高村光太郎賞を受賞した、草野天平の誕生日というわけで、「草野天平の集い」の開催でした。仙台を拠点に「智恵子抄」の朗読などもなさっている、荒井真澄さんがご出演ということで、寄らせていただきました。

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まずは生家近くの常慶寺さんに。心平の墓参です。その代わりといっては何ですが、車を駐めさせていただきました。

その後、歩いて生家に。ここを訪れるのは三度目です。

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庭には天平の詩碑も立っています。

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入ってすぐの壁に、心平はじめ、家族一同の写真パネルが掲示されていて、以前は気付きませんでしたが、天平も写っています。

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正面にも天平の大きな肖像写真。

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時間となり、開会。

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まずは荒井さんによる天平作品の朗読でした。

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兄・心平の詩が、ある意味「ぶっ飛んでいる」のに対し、弟・天平の詩はかなり穏健です。しかしそこはやはり兄弟、相通じるものを感じました。詩だけでなく、散文の朗読もありましたが、そちらも骨太で芯のしっかりした文体、きまじめな天平の性格がよく表れていました。荒井さんの朗読も相変わらず心地よい響きで耳に入ってきました。

その後はギターソロで、天平が愛したというシューベルトの「鱒」やイギリス系のスタンダードナンバー、さらに再び荒井さんが合流して今度は歌を。荒井さんの歌は初めて拝聴しましたが、かわいらしい歌声でした。

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約1時間、肩の凝らないプログラムでした。

終演後、天平のご子息・草野杏平氏のご挨拶。

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杏平氏、かつて連翹忌にご参加いただいていました。

その後、杏平氏や荒井さんとお話をさせていただき、帰途に就きました。

時間的にまだ早かったので、いわき市街に出、いわき湯本温泉の日帰り入浴施設「さはこの湯」さんに寄り、温泉を堪能しました。何と230円で入れます。

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3年半前、川内村での心平を偲ぶ「かえる忌」の帰途にもここに寄りました。その際は「智恵子抄」などの光太郎詩にオリジナルの曲をつけて唄われているモンデンモモさん、ピアニストの砂原ドルチェ嘉博さんらと一緒でした。

その時はそうでもなかったのですが、一昨日はかなり混んでいました。震災からの復興もある程度進み、人が戻ってきているのだな、と実感しました。いいことですね。


【折々の歌と句・光太郎】

天然の湯に身をひたしわがきくは遠き地中の隠密の声
大正13年(1924) 光太郎42歳

というわけで、温泉を謳った作品です。生涯「自然」を愛した光太郎ですので、温泉にも地球のエネルギー的なものを強くイメージしているようです。

一昨日の『読売新聞』さん、愛媛版の記事です。 松山市で行われた「響け!!言霊 第8回“ことばのがっしょう”群読コンクール」についてです 

言葉 小中生が体で表現 ◇松山で群読コンクール500人競う

 複数人による詩の朗読のコンクール「響け!!言霊“ことばのがっしょう”群読コンクール」が21日、松山市堀之内の市民会館であった。小中学生の22グループ約500人が響き合う表現の美しさを競った。
 子規のまちとして言葉を大切にしていこうと、松山市などが2009年から続けている。今回のテーマは「伝えたいメッセージ」。各チームは詩や歌詞などを3分以内の群読作品に構成。高村光太郎や谷川俊太郎さんの詩、槇原敬之さんの歌「世界に一つだけの花」などを、舞台で身ぶりを交えながら群読した。
 最優秀の大賞に輝いたのは、松山市立伊台小3年のチーム「とにかくわっしょいIdai3」。お祭りを表現した北原白秋の詩を、約50人で威勢よく表現した。河野若菜さん(9)は「お祭りの詩を群読していると楽しい気持ちになってくる。みんなで練習した力を出し切れた」と誇らしげだった。


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「ことばのがっしょう」というコンセプトがいいですね。本当の合唱となると、ある意味、敷居が高い部分がありますが、朗読であれば、奥は深いものの、とりあえず入り口はそれほど抵抗なく入れるような気がします。さらに群読となると、助け合うことができますし、役割分担などの面でも教育的効果が期待できるのでしょう。

そして何より、こうした活動を通じてやはり「ことば」を大切にする姿勢を身につけてほしいものです。そうした部分では、光太郎の詩は、やはり奥深いものがありながら、入り口は小学生でも入りやすい部分があります。当方も小学生の時に「道程」や「智恵子抄」の詩篇に触れたのがこの世界に入ったきっかけでした。

さらに願わくは、奥深いその奥まで興味を持ってくれるお子さんが増えてほしいものですね。




追記 YouTubeさんに動画がアップされていました。光太郎詩「怒」(昭和2年=1927)を群読してくださった、愛媛大学教育学部附属中学校さんのものです。

【折々の歌と句・光太郎】

隧道を出れば雪なり国境      明治42年(1909) 光太郎27歳


有名な川端康成「雪国」の冒頭「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」を思わせますね。しかし「雪国」の執筆は昭和10年(1935)。25年以上前に光太郎が同じような発想で句を詠んでいます。

今朝も冷え込んでいました。本格的な春までもう少しの辛抱かな、と思います。

東京大田区からの朗読系公演情報です。 

朗読劇「レモン哀歌」

期  日 : 2016年3月6日(日)
時  間 : 開場 19:15    開演 19:30
会  場 : 大田区民ホール・アプリコ(小ホール) 大田区蒲田5-37-3
出  演 : 西村守正 成瀬麻紗美 小堀好美 菊川竜馬 三木理恵子 國山菜穂子 高山真利
演  出 : 柳原さや
料  金 : 2,500円(全席自由・前売当日共)

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平成25年(2013)にも、同一のデザインのチラシが使われた公演がありました。よくわかりませんが、内容も同一なのでしょうか。

3月から4月にかけ、この手の公演で光太郎智恵子の世界を扱うものをいくつか把握しています。順次ご紹介していきます。


【折々の歌と句・光太郎】000

天そそる家をつくると女(をみな)より生れし子等は今日も石切る
明治40年(1907) 光太郎25歳

光太郎滞米中の作品です。建材用の石を切り出す職人さんたちを謳ったもの。

ところで、「天そそる家」とまでは行きませんが、今週から当方自宅兼事務所に、屋根と外壁のリフォーム工事が入っています。

現在、足場に囲まれて居る状態で、毎日、職人さんたちが入れ替わり立ち替わりいらして作業されています。

不耕貪食の身としては、ものを作ったり直したりの職人さんたちを本当に尊敬します。

最近入手した2枚組CDです。発行は先月でした。声優の能登麻美子さんの朗読CDです。 
2016年1月8日 文化放送 定価3,000円
出演 能登麻美子  ジャケット AYA KAKEDA

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CD-1「シグナルとシグナレス」(宮沢賢治)

CD-2「能登麻美子おはなしNOTEアーカイブ」*データCD
 1 録り下ろしトークパート
 2 サラダの謎  中谷宇吉郎
 3 雨ふり坊主  夢野久作(香具土三鳥)
 4 雨と子供  宮本百合子
 5 珈琲店より  高村光太郎
 6 兵士と女優  渡辺温
 7 碁石をのんだ八ちゃん  有島武郎
 8 赤いろうそくと人魚  小川未明
 9 卵  夢野久作
 10 詩の特集(2014夏)
 11 停車場の少女  岡本綺堂
 12 かちかち山  楠山正雄
 13 ブレーメンの町楽隊  グリム兄弟
 14 秋の幻  豊島与志雄
 15 月下のマラソン  牧野信一
 16 竹取物語  訳:和田万吉
 17 椎茸の話・美味い豆腐の話  北大路魯山人
 18 詩の特集(2014秋)
 19 子供に化けた狐  野口雨情
 20 最後の晩餐  フィオナ・マクラウド
 21 猿蟹合戦  芥川龍之介
 22 蜘蛛の糸  芥川龍之介
 23 薄田泣菫の随筆特集  薄田泣菫
 24 みみず先生の歌  村山壽子
 25 『若草物語』より「たのしいクリスマス」 ルイーザ・メイ・オルコット
 26 手袋を買いに  新美南吉


文化放送さんが運営しているインターネットラジオ、「AG-ON」で放送されている「能登麻美子おはなしNOTE」という番組で扱われた朗読を集めたものです。

パリ留学中の出来事を回想して書かれた光太郎のエッセイ「珈琲店より」(明治43年=1910)が含まれています。パリジェンヌと一夜を過ごした翌朝、鏡の中の自分を見て、ある種の人種的劣等感を感じ、また、結局、西洋人は理解不能なのだとの思いを改めて感じた、という内容です。青空文庫さんで読むことができます。

能登さんは以前から光太郎作品の朗読に取り組んで下さっています。昨年のこのブログに毎日掲載していた【今日は何の日・光太郎 拾遺】でご紹介させていただきましたが、平成17年(2005)に発行された雑誌『アニメーションRE 創刊号』付録のDVDには、能登さんによる、『智恵子抄』巻末近くの光太郎詩「亡き人に」の朗読が収められていました。

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今回の「珈琲店より」の朗読も、しっとりと落ちついた美声での朗読で、女性の声でありながら違和感なく耳に入ってきます。


ぜひお買い求めを。


【折々の歌と句・光太郎】

をのこにてさふらふゆゑにくちあけばをみなのことをつねいひはべる
明治42年(1909) 光太郎27歳

今日はバレンタインデー。光太郎が歿した昭和30年代くらいから、チョコレートを贈るという習慣が日本に広まり始めたそうです。

しかし光太郎、正直ですね(笑)。

光太郎智恵子の世界は、様々な分野で活躍されている表現者の皆さんの表現意欲をそそるようです。ネットで見つけた近々行われる『智恵子抄』を題材とした公演の情報を2件。 

言葉と音の交差点

期   日 : 2016年1月22日(金)
時   間 : 開場 19:00  開演 19:30
会   場 : ライブハウス アピア40 東京都目黒区碑文谷5-6-9 B1 03-3715-4010
料   金 : 前売2200円+1drink / 当日2500円+1drink
出   演 : 
 伊藤美友(演劇)
 飯塚直(いいづかなお/各種リコーダー&古楽のパーカッション)
 仁木恭子Niki Yasuko Aizawa(朗読)
 航KOH(ピアノ)

~演劇・音・朗読・歌が出会い、歩み、弾け、放たれる。
永遠 時の流れ 私たちの交差する瞬間を!ご来場を心よりお待ちしております。~
1stステージは『永遠』をテーマに演劇と音楽そして歌、2ndステージは『智恵子抄』の朗読と音楽のコラボをお送り致します。

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続いて九州大分から。ただし、既に満席だそうです。しかし、キャンセル等もあるかもしれませんし、とりあえずご紹介しておきます。 

風の音書店 with 足立弓子「智恵子抄」

期   日 : 2016年2月6日(土)
時   間 : 開演 19:30
会   場 : アートプラザ市民ギャラリーA 大分市荷揚町3-31
料   金 : 無料
出   演 : 
 風の音書店 (語り部カズミ・ライア弾きKodama・歌うたいShin)
 足立弓子 (魂のダンサー)

魂のダンサー 足立弓子 & 風の音書店 幻のコラボが4年ぶりに復活します。

題材は高村光太郎「智恵子抄」。

音楽はイギリス・ルネサンスのリュート奏者&作曲家ジョン・ダウランド(Joho Dowland 1563?-1626 )のリュート歌曲。
今回のライブは、カラフル・モノクローム~豊田照郊追悼水墨画作品展 (2月1日~7日)への、友情出演として開催されます。 豊田照郊氏の水墨画は水墨画の固定概念を覆すモダンさ。そのカラフルモノクロームな空間に此の花さくやAkemiの大胆な花あそび。

ステージは完璧です。そしてライアと歌と語りをバックに弓子の即興の舞。どんな世界が展開されるのか、 幕を開けてみるまで分かりません(笑)。


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こうした取り組みがもっともっと広がって欲しいものです。


【折々の歌と句・光太郎】

乗るとすぐひゐきのゝ字を書いて落ち  明治38年(1905) 光太郎23歳

昨日ご紹介した「横町の狗まで地図にかいてなし」と同じく、小説家・山岸荷葉にあてて書かれた絵葉書にしたたtめられました。やはり自転車での転倒に題を採った川柳です。「ひゐき」は「力を込めて」の意。

前年から光太郎は神田の高折周一音楽講習所でのヴァイオリンのレッスンに通い始めたとのこと。束脩(入門料)は1円、月謝は1円50銭。自転車の荷台にバイオリンをくくりつけて通ったそうです。

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昨日、地上波フジテレビさんの系列で放映されている情報番組「ノンストップ!」で、西城秀樹さんによる光太郎詩「道程」(大正3年=1914)の朗読の話題が紹介されました。

テレビ番組情報サイト等で、「高村光太郎」「道程」といった単語が使われていなかったので見落としていたのですが、一昨日、花巻高村光太郎記念会さんから「光太郎肖像写真の画像を提供した」旨のメールを戴いて知った次第です。

先週のこのブログで2回にわたりご紹介した「「世界・日本名作集よりリーディング名作劇場「キミに贈る物語」~観て聴いて・心に感じるお話集~」 (渋谷Bunkamuraシアターコクーンで西城さんは12/3(木)、12/4(金)にご出演)の様子と、楽屋でのインタビューなどから構成されていました。

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2回、脳梗塞を発症した西城さん、後遺症と闘いながら、今回初めて朗読に挑戦。

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光太郎の「道程」を取り上げて下さいました。

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よく知られている9行の短い決定型(大正3年=1914の10月、詩集『道程』に収めたバージョン)ではなく、同じ年の2月に雑誌『美の廃墟』に発表した102行ある長いバージョンの中から抜粋して朗読されたようです。

長い原型バージョンはこちら。ちなみに今年4月にリニューアルオープンなった花巻高村光太郎記念館さんでは、声優の堀内賢雄さんによるこの長いバージョンなどの朗読が聴けるコーナーを設けてあります。

西城さん、報道で脳梗塞からのリハビリ中とは存じていましたが、映像で見ると、ほんとうに一語一語、絞り出すように語られていて、「ここまでの状態なのか」と、ある意味、ショックでした。しかし、そういうご自分の状態を隠さずに、あえて現状を公表する姿に感銘を受けました。

その後、楽屋でのインタビュー。

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旋律に乗せて「歌う」より、「喋る」方が困難だそうです。そういわれてみると、吃音の障害のある人も、歌になると滑らかに歌える場合があり、なるほど、と納得しました。

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あえてその困難な朗読に挑戦する姿には、頭が下がります。同様のご病気などで闘病中の皆さんの励みになるのではないでしょうか。

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その意気で、今後もがんばり続けて下さい!


さて、テレビついでに今夜の番組をご紹介します。昨日になって詳細情報が出ました。

美しい日本に出会う旅 憧れの紅葉・絶景スペシャル~錦秋の北アルプス・京都・奈良

BS-TBS 2015年12月9日(水)  19時00分~20時54分

美しい日本へ!行ってみたいあこがれの地。この目で見てみたい、あの絶景。味わってみたい絶品料理。今回は日本全国紅葉の絶景を楽しむ2時間スペシャル。
日本の秋の醍醐味は、錦に染まる紅葉。名所から穴場まで、2015年の紅葉を味わい尽くす2時間スペシャルです。京都では、秀吉が夢見た紅葉狩りの地から、とっておきの隠れ紅葉を訪ねます。東北の百名山・安達太良山は、見渡す限りの紅葉に染まります。奈良の聖地・天川村も紅葉一色。名物・柿の葉寿司も秋だけの紅葉色に!そして上高地へ抜ける、憧れの北アルプス紅葉街道へ。白骨温泉のにごり湯で、贅沢な紅葉狩り。もう一度、今年の紅葉を心に焼き付けましょう。

旅の案内人 中村七之助

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智恵子が「ほんとの空」(「あどけない話」)があるといった、安達太良山が取り上げられます。ぜひご覧下さい。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 12月9日000

平成21年(2009)の今日、桑田佳祐さんのシングルCD「君にサヨナラを」がリリースされました。

カップリング曲に「声に出して歌いたい日本文学 <Medley>」。18分42秒の大作で、「あどけない話」を含む近代日本の名作文学の一節を歌詞としています。ラインナップは以下の通り。

汚れつちまつた悲しみに(中原中也)/あどけない話(高村光太郎)/人間失格(太宰治)/みだれ髪(与謝野晶子)/蜘蛛の糸(芥川龍之介)/蟹工船(小林多喜二)/たけくらべ(樋口一葉)/一握の砂(石川啄木)/吾輩は猫である(夏目漱石)/銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

この曲は、平成24年(2012)発売のアルバム「I LOVE YOU -now & forever-」にも収録されました。

昨日ご紹介した西城秀樹さんの「道程」朗読について、やはりスポーツ紙各紙が取り上げています。 

西城秀樹 脳梗塞の後遺症でまひ残るも朗読劇出演、4曲熱唱

 歌手の西城秀樹(60)が出演する朗読劇「キミに贈る物語~観て聴いて・心に感じるお話集~」が3日、東京・渋谷のシアターコクーンで初日を迎えた。

 高村光太郎の詩「道程」を朗読。2度の脳梗塞を患い右半身まひの後遺症があるだけに、発声に苦労する場面も見られた。朗読だけでなく、デビュー曲「恋する季節」(72年)など4曲を歌唱。歌声はしっかりとした印象で、座りながらの熱唱に満場の拍手が起きた。

 師走を迎え「体調は良くない。寒いから」と説明。「公園を歩く練習をしている」とリハビリの様子を明かした。取材陣から「一年を振り返ると?」と聞かれ「女房によくしてもらったこと」と、笑みを浮かべた。

 市原悦子(79)浅野温子(54)らが出演。6日まで。西城のステージは4日まで。
(スポーツニッポン 12月4日(金)8時9分)
 
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西城秀樹が朗読劇に初挑戦「僕の今にぴったりだな」

 脳梗塞で闘病中の西城秀樹(60)が3日、初めて朗読劇に挑戦した。

 「リーディング名作劇場 キミに贈る物語」(東京・渋谷のシアターコクーン、6日まで)の出演者の1人として、デビュー曲の「恋する季節」など交えながら高村光太郎の「道程」を朗読した。「『道程』は僕の今にぴったりだなと思って選びました。感じるものがありますね」。懸命のリハビリを続けているが、右半身と言葉に障害が残る。朗読はリハビリにいいと今回の挑戦となった。西城の出演は今日4日まで。
(日刊スポーツ 12月4日(金)8時5分) 

市原悦子、完全復活アピール「舞台に立つことが楽しいわ」

 歌手、西城秀樹(60)が3日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで行われた朗読劇「キミに贈る物語~観て聴いて心に感じるお話集~」(6日まで)の初日を迎えた。

 2003年以降、2度の脳梗塞を発症したが、デビュー曲「恋する季節」の歌唱や高村光太郎の詩「道程」の朗読を力強く披露。「リハビリで公園を歩く練習をしています」と報告し、「今年は女房に良くしてもらった」と笑顔をみせた。

 先月12日の同舞台の製作発表を風邪のため欠席した女優、市原悦子(79)は「舞台に立つことが楽しいわ」と完全復活。浅野温子(54)も出席した。
サンケイスポーツ 12月4日(金)7時0分


同様の病などで闘病中、といった方々の励みになれば、と思います。いつまでもお元気で!


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 12月5日

昭和17年(1942)の今日、岩波書店のPR誌『図書』第83号終刊号が発行されました。

「終刊号」と謳っていますが、戦後になって復刊、現在も続いています。

この号には、前月3日に大東亜会館で行われ、光太郎も来賓として出席したた岩波書店の回顧三十年感謝晩餐会のレポートが大きく掲載されました。

光太郎は挨拶の中で、岩波書店を讃える詩「三十年」を朗読。また、岩波合唱団により、光太郎作詞・信時潔作曲の岩波書店店歌「われら文化を」が披露されました。

また、「三十年」、「われら文化を」(楽譜も)ともに掲載されました。

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昨日夕刻以降、スポーツ新聞各紙のサイトに「高村光太郎」の文字が多発しました(笑)。

闘病中の西城秀樹「リハビリにいい」初朗読劇に挑戦

 脳梗塞と闘病中の西城秀樹(60)が3日、初めて朗読劇に挑戦した。
 「リーディング名作劇場 キミに贈る物語」(東京・渋谷のシアターコクーン、6日まで)の出演者の1人として、デビュー曲の「恋する季節」など交えながら高村光太郎の「道程」を朗読した。「最初に読んだとき、あっ僕の今にぴったりだなと思って選びました。感じるものがありますよね」。2011年に脳梗塞が再発し、懸命のリハビリを続けているが、右半身と言語に障害が残る。
  「公園を歩く練習をしていますが、寒くなると(体調は)あまりよくない」という。朗読はリハビリにいいと今回の挑戦となった。
  今年1年を振り返って「早い感じがするね。いいこともあり悪いこともありだけど、思い出に残るといえば女房に良くしてもらったこと」と話す西城の出演は4日まで。
(日刊スポーツ 12月3日(木)17時13分配信)
 

西城秀樹 リハビリしながら舞台に!「今は良くない」

 歌手・西城秀樹(60)が3日、都内で朗読舞台「キミに贈る物語~観て聴いて、心に感じるお話集~」(3~6日・Bunkamuraシアターコクーン)の公開リハーサルを行った。
 公演は浅野温子(54)が童謡を、市原悦子(79)が歌を交えた昔話を朗読したり、バラエティーに富んだステージを展開。
 その中で西城は「不死鳥~ヤングマンよ永遠に~」と題した歌唱ステージを披露する。
 ヒット曲「ブルースカイブルー」などを熱唱した西城。合間には高村光太郎の詩「道程」を朗読した。高村の詩について「今のぼくにぴったりの詩で感じるものがあった」と笑顔を見せる。
 2度の脳梗塞から復帰し、現在もリハビリをしながらステージに立ち続ける。師走の寒さもあり「今は良くない」と体調について語るも「リハビリとして公園を歩く練習をしています」と語った。
 今年1年を「早い」と振り返ると「いいことも悪いこともある1年。思い出に残ることといえば、女房に良くしてもらったことかな」と伝えた。
(東京スポーツ 2015年12月3日 17時31分)
 

西城秀樹、今年の良い思い出は「女房」

 歌手の西城秀樹(60)が3日、都内で「キミに贈る物語~観て聴いて・心に感じるお話集」(3日~6日、Bunkamuraシアターコクーン)公開リハーサルに登場し、今年の思い出を聞かれ「女房に良くしてもらったこと」と語り、同席した女優の市原悦子(79)、浅野温子(54)から拍手を浴びた。
 西城は今回の舞台では数々のヒット曲に乗せて、高村光太郎の有名な詩「道程」を朗読する。「最初に読んだ時、僕の今、という感じがした。感じるものがあった」と感銘を受けたことを告白。2度の脳梗塞を乗り越え、今回の舞台に立つ自分の姿と詩を重ねている様子だった。
 体調に関しては「あまりよくない。寒いから」と語り、万全ではないようだが、「リハビリで公園を歩いている」と体調の回復に努めていることを明かした。
(デイリースポーツ 2015年12月3日 17時01分


まだありましたが、ほぼ同一の内容なので割愛します。


「ほう、そんなイベントがあるのか」ということで、調べてみました。 
公演日程
 2015/12/3(木)19:00開演
 2015/12/4(金)19:00開演
 2015/12/5(土)15:00開演/19:00開演
 2015/12/6(日)15:00開演
会   場 : Bunkamuraシアターコクーン 東京都渋谷区道玄坂2丁目24-1
主   催 : リーディング名作劇場公演実行委員会
制作協力 : エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ プロデュースNOTE
出   演 :
12/3(木)19:00開演 
 市原悦子 浅野温子 西城秀樹 佐藤正宏(WAHAHA本舗) 菜月チョビ(劇団鹿殺し) 増田有華
12/4(金)19:00開演
 市原悦子
浅野温子 西城秀樹 佐藤正宏(WAHAHA本舗) 竜小太郎・カムイ(大衆演劇)
 内田恭子
12/5(土)15:00開演
  市原悦子 浅野温子 中川晃教 佐藤正宏(WAHAHA本舗) 竜小太郎・カムイ(大衆演劇)
 ※ゲスト・加賀美幸子(元NHKアナウンサー)
12/5(土)19:00開演
  市原悦子 浅野温子 中川晃教 佐藤正宏(WAHAHA本舗) 菜月チョビ(劇団鹿殺し)
 ※ゲスト・加賀美幸子(元NHKアナウンサー)
12/6(日)15:00開演
  市原悦子 浅野温子 大空祐飛 佐藤正宏(WAHAHA本舗) 折井あゆみ 内田恭子
 ※ゲスト・加賀美幸子(元NHKアナウンサー)

市原悦子 歌語り「日本昔ばなし~年老いた女役者の歌~」
どこからか女役者が現れ、日本昔ばなしを語りはじめる......。素晴らしい日本語から生まれた心に響く詩の数々を朗読しながら、自らの人生をも歌いだす。語りあり、歌ありの一人芝居の幕が開く。

浅野温子 よみ語り「古事記神話ものがたり~義父が与えた試練~」ほか
神々はどうしてこの世に現れ、素敵な国を作られたのか。また恋はどうして生まれたのか。日本の原点ともいわれ、古くから伝わる「古事記」の物語を、素敵な音楽とともに読み語る。

西城秀樹 歌語り「不死鳥~ヤングマンよ永遠に~」
二度の病に遭われても、再び立ち上がった西城さん。ご自身の人生を心温まる歌声で響かせる。

大空祐飛 歌語り「歌こそわが愛~世界名作集より~」
宝塚のトップを務めた彼女が、世界の名作集から有名なお話を美しく語る。素敵な歌声に思わず耳を傾ける、愛のドラマ。

中川晃教 歌語り「百万本のバラ」
ロシアで生まれたこの曲は、加藤登紀子さんが自ら日本語に翻訳し、多くの人を魅了してきた。今回は、この歌ができるまでの心温まる物語を歌で語りながら、名曲が生まれきたドラマをご紹介する。

佐藤正宏(WAHAHA本舗) 紙芝居「黄金バット」
当時、こどもから大人までが酔いしれた紙芝居「黄金バット」。今回はこの作品がなぜ生まれたのか、そして多くの人たちをどのように救ったのか、ヒーロー伝説を各回ごとにご紹介する読み切り紙芝居。

竜小太郎&カムイ(大衆演劇)舞語り 「曽根崎心中」
近松門左衛門の名作浄瑠璃「曽根崎心中」。お初と徳兵衛が描き出す"死の恋路物語"を艶やかな姿で語り合う。歌で舞う初の舞語りに、今、若手大衆演劇で注目を浴びる二人が挑戦する。

菜月チョビ(劇団鹿殺し) 朗読「いのちのケイタイ~葉っぱのフレディーより~」
今や、誰にとっても無くてはならない時代になった携帯電話。そこから、生き別れた我が子に最後のメッセージを読み聞かせる、心温まるお話。

増田有華 朗読 「マッチ売りの少女」
今なお世界中のこどもたちに読み継がれている、アンデルセン童話「マッチ売りの少女」。冬空の中にたたずむ少女のせつない思いを、心を込めてお届けする。

折井あゆみ 朗読「北風と太陽」
寓話と呼ばれ、こども向けでありながら大人も考えさせられるイソップ物語。多くの人が、こどもの頃に耳にしたこのお話を、楽しくユーモラスに語る。

内田恭子 朗読「蜘蛛の糸」
日本の文豪・芥川龍之介が手掛けたはじめての児童文学作品。この名作から紡ぎ出された素敵な日本語を伝える。

ゲスト:加賀美幸子(元NHKアナウンサー) 朗読「楽しく・やさしく読む漢詩」
長年NHKでアナウンサーを務め、数多くの名作を語ってきた中から、日本語の原点ともいえる漢詩の魅力を、わかりやすく、楽しく披露する。解説を交えながら、古典文学の素晴らしさや真髄を語る。


2015年6月、好評を博したリーディングが装いも新たに帰ってきました。 よみ語りあり、歌語りあり、もちろん紙芝居もあり。
 日本語による心温まる沢山の「キミに贈る物語」再度、幕が開く!!
古くから日本は、物事を伝えるために日本語を巧みに使うとともに、よみ語り、歌語り等、様々な伝達方法をも生み出し、育てて来ました。
時代とともに作り上げ、鍛え抜かれ、そして滋養に満ちた日本語の言葉を綴った小説・詩から童話・昔話や、浄瑠璃や能・狂言、そして、芝居・落語・歌詞など数々の作品の中から選りすぐり、老若男女、様々な方々に堪能頂ける語り手とで織りなす公演を開催。
今回も語り手は俳優、歌手、そしてタレントの第一人者の方々にご出演頂き、朗読あり、歌あり、観て聴いて心で感じることのできるお時間をお届けします。

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なるほど、そういうことでしたか、という感じでした。公式サイトには「光太郎」とか「道程」とかの文字が入っていないので、網に引っかかりませんでした。

西城さんのご出演は、昨日と今日限りなのですね。続報的に「西城秀樹(60)が、高村光太郎の「道程」を力強く朗読した。」的な記事が出ることを期待します。

それにしても、西城さんももう還暦ですか……。渡辺えりさんが還暦だと言われても、全く違和感なく納得なのですが……(笑)。

リハビリ中だそうですが、光太郎の如く、不屈の精神で道を切り開いていっていただきたいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 12月4日

昭和26年(1951)の今日、花巻郊外太田村の山小屋で、穴蔵に農作物を入れました。

当日の日記の一節です。

穴ぐら(室内)整備、大根、ジヤガ、白菜、キヤベツ、リンゴ等を入れる。

雪国では今も屋内の地下等に穴蔵を設け、野菜類を土に埋めて保存している家庭があるそうです。

今月中に3つほど、「智恵子抄」関連のイベントの情報を得ています。

まずは北海道紋別市から。概要をわかりやすくするため地元紙『北海民友新聞』さんの記事から引用させていただきます。

平野学コンサート21日に、編曲版「ボレロ」初演も

 認定NPO法人紋別文化連盟(荻野不二男会長)は21日午後6時半から紋別市民会館大ホールで、創立60周年記念事業の1つ「平野学コンサート~黒と水色の…」を開く。ピアノを中心とする音楽活動で知られる平野学さんが新たに編曲した「2台のピアノと小太鼓によるラヴェル『ボレロ』」の演奏など、意欲的なステージが繰り広げられる。広く鑑賞を呼びかけている。
 平野さんは国立(くにたち)音楽大学楽理科で編曲などを学び卒業。NHK交響楽団事務局勤務を経て平成10年に紋別高等養護学校へ赴任。現在は紋別養護学校に勤務している。
 これまで市内で数回のコンサートを開いたほか、流氷公園ロマンティックコンサートへの出演、合唱団伴奏者などとしても活躍。紋別高校の校歌作曲者でもある。
 今回はソロリサイタルではなく、音楽仲間4人と合同でステージを作り上げる。
 メーンの1つはラヴェル作曲「ボレロ」。小さな小太鼓の音で始まり、最後は爆発的に高揚して曲を閉じるバレエ音楽で、誰もが一度は耳にしたことがあるような有名な曲。本来は管弦楽で演奏されるが、今回は平野さんが2台のピアノと小太鼓のために編曲した作品を初演する。
 平野さんは紋別エッセイクラブに所属する文筆家で、今回は音楽と詩の融合にも挑戦する。
 その1つが高村光太郎が亡き妻への思いを綴った詩集「智恵子抄」を題材とした作品。光太郎と智恵子の心の軌跡を音(ピアノと朗読)で表現しようとするもので、平野さんは「歌曲でもなく、ステレオタイプな朗読でもない。音と言葉が、融合したり寄り添ったり、時には火花を散らしたりするような表現なのである。ピアノの即興演奏は、鍵盤だけでなく、弦をはじいたり木琴のばちで叩くといった内部奏法も活用する」と、語る。

 入場料は1000円。チケットは市民会館、茶豆館などで発売中。問い合わせは同連盟事務局の茶豆館(電話0158・23・6081)まで。


コンサートの詳細情報は以下の通り。 

平野学コンサート「黒と水色の・・・」 En noir blue clair

期  日 : 2015年11月21日(土)
時  間 : 開場18時00分  開演18時30分
会  場 : 紋別市民会館 大ホール 紋別市潮見町1丁目4番3号
料  金 : 1,000円
出  演 : 平野学(pf) 大和田義輝(pf) 小野辰朗(パーカッション)
       長澤達也・瀧澤みどり(朗読)
問合せ先 : 認定NPO法人紋別文化連盟  0158-23-6081

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朗読で参加される方のブログれば「ピアノの演奏も朗読も よくある感じではなく より音楽的なダイナミズムで作り上げていくもの」だそうです。


さすがに北海道は遠いので当方は参りませんが、お近くの方、ぜひどうぞ。

この手のイベントを企画されている方はこちらまでご連絡いただければご紹介しますし、協力も致します(内容によりけりですが)。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 11月10日

昭和2年(1927)の今日、アトリヱ社から、光太郎が解説を執筆した『ドラン画集』が刊行されました。

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アンドレ・ドラン(1880~1954)はフランスの画家。アンリ・マティスとともにフォービズムの旗手として名を為しました。また、光太郎と交流のあった安井曾太郎などに多大な影響を与えたり、同じエコール・ド・パリの画家・藤田嗣治に高く評価されたりしました。

関西発の情報を2件。
期 日 : 2015年10月25日(日)002
時 間 : 10:00~17:00
       奈良県高市郡明日香村大字立部745番地
料 金 : 1,000円
内 容 :
 セッション部門
  天谷勇介さんの恋愛カウンセリング
  垣内 理恵 さん 身体調整マッサージ
  マインドブロックバスター
  やよいさん カラーセラピー
  セラフィムクリシュナさん
  愛氣仁手ヒーリング
  水木彩華さん アニマルコミュニケーション
  ヒーラー☆奈良のおっちゃん
  手相セラピスト ふみさん
  11時~12時          風の笛コンサート
  12時20分~13時      わらしの三線ライブ
  13時30分~14時30分  よったんワーク
  14時45分~15時45分  プロの舞台女優さんによる、演劇ワークショップ。
  16時~16時45分        朗読 五十嵐和子 嘘/智恵子抄
             朗読 五十嵐利花 おかあさんの木/クヌギおやじの百万年



ヒーリング系のチャリティーイベントだそうです。

舞台部門で「智恵子抄」の朗読をされる五十嵐和子さんという方、やはり朗読のイベントで、以前にもこのブログでご紹介させていただきました


もう1件。こちらは舞踊系の公演です。

サイトウマコトの世界 vol.4 うたかたのオペラ

演 目 : 「うたかたのオペラ」 「Tubular Bells」
日 時 : 2015年10月29日(木)19:00/10月30日(金)15:00,19:00
料 金 : 一般 3500円 学生 3000円 当日 4000円
場 所 : 神戸アートビレッジセンター KAVCホール
       兵庫県神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号
構成・演出・振付 : サイトウマコト
出 演 : 市村麻衣 北原真紀 斉藤綾子 佐々木麻帆 辻史織 長尾奈美 中谷仁美 本多由佳里
          増田律夢 宮崎安奈 ザビエル守之助 森恵寿
問合せ : 斉藤DANCE工房 06-6858-5288 
ms@pop01.odn.ne.jp
主  : 斉藤DANCE工房
協 力 : ダンスの時間プロジェクト

今回お送りする2つの作品は、どちらも1970〜80年代という感覚をかもし出すことを強く意識しています。
「うたかたのオペラ」は加藤和彦のベルリンを題材としたアルバム、「Tubular Bells」はマイク・オールドフィールドのプログレッシブ・ロックの名盤を基にして、それぞれの音楽を素直に受け止め、そこから動きを創造し、また音楽にはめて行くという作業を繰り返したものです。全体よりも部分を作り上げること、そこから全体をまとめて行くという方法で音楽と向き合っています。
また、関西のレベルの高いダンサー達によって、新作とはいえ作品の熱度が大きく高まることを期待しています。関西のコンテンポラリーダンス界において、長年活躍している男性舞踊家も2名参加しています。現在のコンテンポラリーダンスは実は長い歴史に支えられている事も、アピール出来たらと思っています。

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関係者の方のブログによれば、二つの演目のうちの、「Tubular Bells」が「智恵子抄」からのインスパイアだそうです。

主役の北原真紀さんと森恵寿さんとのデュオは圧巻です。高村光太郎の「智恵子抄」をイメージし、智恵子と彼女の幻影が対比的に描かれます。

「Tubular Bells」といえば、プログレッシブ・ロックのミュージシャン、マイク・オールドフィールドのデビューアルバムのタイトルで、冒頭部分が映画「エクソシスト」のテーマに使われました。よく言えば幻想的、悪く言うと不気味。聴けば「ああ、この曲か」という方は多いと思います。



この曲に乗せての「智恵子抄」。どのような舞台になるのか、興味深いところです。


光太郎智恵子の世界、そこにリスペクトの要素さえあれば、誰がどのように料理して二次創作するか自由です。全国のあらゆる分野の表現者の皆さん、よろしくお願いします。

だからといって、明らかにリスペクトの要素が見えないもの、「どこが「智恵子抄」なんだ?」というものには閉口します。実際にあったのですが、春画のような作品を並べて「智恵子抄の世界」と言われても困ります。それはそれでその方の感性なのだから仕方がないのかも知れませんが……。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 10月22日

昭和24年(1949)の今日、花巻郊外太田村の山小屋で、彫刻家の笹村草家人からの書留を受け取りました。

中身は笹村の師・石井鶴三作の木彫「島崎藤村像」の制作過程を撮った写真25枚でした。翌月には石井に宛てた書簡に次のようにしたためました。「島崎藤村像」は、石井が木曽奈良井宿の浄龍寺にこもって制作、この翌年に完成しています。

藤村木像は期待されます、今日の日本の彫刻はゆたかに十分に発育してゐないと思ひますので今後こそたのしみです。

石井鶴三は、明治期から光太郎と親交の深かった画家・石井柏亭の実弟です。

静岡から朗読系のイベントです。

SPAC秋のシーズン開幕直前☆『舞台は夢』の前夜祭

日   時 : 2015年9月21日(月祝) start 19:00 (open 18:30)
会   場 : スノドカフェ七間町 (静岡市葵区七間町7-8)
参 加 費 : 1,000円(ワンドリンク付き)
申し込み  : 
 SPACチケットセンター(TEL.054-202-3399 受付時間:10:00~18:00)
 スノドカフェ七間町 (TEL.054-260-6173 受付時間:11:00 - 21:00/水曜定休)
 
◆ 『智恵子抄』リーディング
前夜祭に来ていただいたお客様に感謝を込めた、エキストラおもてなし企画! 「この『舞台は夢』が5年ぶりのセリフ劇なんです(笑)」と話す寺内が牧山とともにお贈りする、高村光太郎『智恵子抄』の朗読パフォーマンス!・・・これは必聴です。

プロフィール
◆牧山祐大
『わが町』、『マハーバーラタ』、『ハムレット』など多くのSPAC作品で幅広い役をこなす、遊撃手タイプのSPAC俳優。
☆ひとこと☆
「朝のコーヒーは譲れない!豆から挽いて、ドリップします。おすすめのコーヒー豆があったら教えてください!」
◆寺内亜矢子
フランスから参加のパリジェンヌ。SPACでは『マハーバーラタ』『天守物語』の演奏チーフ、『盲点たち』の無言ムーブメントなど、喋らないことを得意とする特殊女優。
☆ひとこと☆
「葉野菜主食の草食動物ですが、静岡の美味しいおそばも大好物!美味しい地酒があれば言うことなし。ただいまお店を開拓中!」

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SPAC」というのは、静岡県舞台芸術センター(Shizuoka Performing Arts Center)の略だそうです。舞台芸術を創造・上演するための専門家集団を擁し、静岡芸術劇場などを拠点にした演劇等の公演の他、海外を含め、各地に出張公演も行っているとのこと。

そのSPACさんの次回公演が、フランスの俳優・演出家、フレデリック・フィスバック演出による「舞台は夢」。その前夜祭、というのが上記イベントです。

「舞台は夢」に関わるトーク、レクチャーの他に、出演俳優さんによる「智恵子抄」の朗読があるというわけです。「舞台は夢」と「智恵子抄」には直接の関係はなさそうなのですが……。

こういう機会を通し、若い皆さんが光太郎智恵子の世界に興味を持つきっかけとなってくれればいいと思います。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 9月8日001

昭和17年(1942)の今日、冨山房から佐藤隆房著『宮澤賢治』が刊行されました。

無題背の文字は光太郎の揮毫です。

佐藤隆房は宮澤賢治の主治医。賢治の詩「S博士に」(昭和7年=1932)のモデルだそうです。

賢治つながりで、昭和20年(1945)に空襲で東京のアトリエを失った光太郎を花巻に招くのに一役買いました。
 
花巻到着後にすぐ高熱を発して倒れた光太郎を看護したり、終戦直後の短期間、光太郎を自宅に住まわせたりもしています。その後も足かけ8年岩手で暮らした光太郎と深い交流を続けました。光太郎歿後も花巻に財団法人高村記念会を立ち上げ、初代理事長を務めています。

同書はロングセラーとしていまだ版を重ねています。ただ、光太郎の揮毫が依然として使われているかどうかは存じません。

山形からイベント情報です。

第8回山形大学高校生朗読コンクール/群読劇「ビルマの竪琴」

 第8回山形大学高校生朗読コンクール/群読劇「ビルマの竪琴」に一般市民を無料招待します。
  ※ただし、事前にお申込みをお願いいたします。(当日のご入場も受付けます。)

  山形大学特別プロジェクト「いま、言葉を東北の灯(ともしび)に」の事業として、9月13日(日)に、山形市中央公民館多目的ホール(アズ七日町6階)において、第8回山形大学高校生朗読コンクール/群読劇「ビルマの竪琴」を開催します。
 
 朗読コンクールには、予選を通過した東北6県の高校生10名前後(選考結果によって変動します)が出場し、福島県にゆかりのある詩人で彫刻家でもある高村光太郎の作品を朗読します。

  群読劇「ビルマの竪琴」では、酒田市出身の演出家佐藤正文氏が演出を担当、出演者として磯部勉さん、大西多摩恵さんをお招きし、山形の子どもたち、一般市民のみなさん、山形大学学生とともに舞台を作り上げます。

日 時:平成27年9月13日(日) 13:00開場 13:30開演(終演予定17:00)
 第一部:高校生朗読コンクール 高村光太郎「智恵子抄」より
 第二部:群読劇「ビルマの竪琴」
 第三部:表彰式

会 場:山形市中央公民館多目的ホール (山形市七日町一丁目2番39号 アズ七日町6階)

お申込み方法
  チラシ裏面の入場申込書に、代表者氏名、代表者住所、電話番号、同行者氏名、合計人数(5名まで)をご記入の上、郵送・FAX・メール・電話のいずれかからお申込みください。
※電話によるお申込み・お問合わせは、平日9:00~17:00にお願いします。
申込み締切り:平成27年9月9日(水)まで
お申込み・お問合わせ先:山形大学エンロールメント・マネジメント部社会連携課
〒990-8560 山形市小白川町1-4-12
TEL: 023-628-4016 FAX: 023-628-4491 E-mail:
embml@jm.kj.yamagata-u.ac.jp

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6月にこのブログで出場者募集の案内をご紹介した山形大学さん主催の朗読コンクール、本選が行われます。同時に群読劇「ビルマの竪琴」の上演も。

「いま、言葉を東北の灯に」をサブタイトルに、宮澤賢治や井上ひさし、藤沢周平など東北出身の作家の作品を取り上げてきたイベントです。平成23年(2011)からは、東日本大震災を受け、参加資格を東北6県の高校生に広げ、復興支援の意味も付与してて実施しています。

こういう活動を通し、若い世代に光太郎智恵子の世界を深く知ってほしいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 9月1日

昭和44年(1969)の今日、光太郎がよく利用した花巻電鉄の花巻 - 西花巻 - 西鉛温泉間が廃線となりました。

昭和20年(1945)から光太郎が7年間住んだ太田村の山小屋からは、徒歩1時間ほどの二ツ堰駅で乗車、花巻町に出る時や、逆方向の大沢温泉、鉛温泉などに行く際に利用していました。

下の画像は少し前に入手した古絵葉書です。

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先週、オンエアされたテレビ東京系BSジャパンさんの、「空から日本を見てみよう+ 岩手県花巻温泉~遠野」では、花巻駅近くに静態保存されているデハ3型が取り上げられました。

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内部にもカメラが入りました。座っている乗客にもつり革が必要だったというのですから笑えます。

2系統あった花巻電鉄、昭和47年(1972)には花巻 - 花巻温泉間が廃線となり、その歴史に幕を閉じました。

愛知から舞台の情報です。 

智恵子抄~故郷 福島への想い

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内 容 : 智恵子抄~故郷 福島への想い~ Part1  あわい 愛~
      智恵子抄~故郷 福島への想い~ Part2 あわい 淡~
開催日
 : Part1 2015年9月2日(水)  Part2 2015年10月5日(月)
会 場 : メニコンANNEX 愛知県名古屋市中区葵三丁目21番19号
時 間 : <両日ともに> 19:00 開演 (18:30 開場)
入場料 : 各日 全自由席 ¥2,000  お支払いは当日受付にてお願いします。
 ※うち¥100円は一般社団法人aichikaraへ寄付させていただきます。一般社団法人aichikara →http://www.step-aichikara.com/
  福島の子どもたちへの支援を中心に、愛知県の学生が主体となって活動している名古屋の団体。毎年リフレッシュキャンプを開催し、福島の子供たちを愛知県へ招いています。
主 催 : カラダのアトリエ マナマナ
協 賛 :  (株)メニコン


お問い合わせ
◆沼田眞由み Tel 080-4426-0770 (カラダのアトリエ マナマナ)
◆ANNEX事務局 TEL 052-935-0918(受付時間平日9:30~18:30)FAX 052-935-3877 Email 
info@menicon-net.co.jp
 
出 演 者 :
 ☆Part1 ~あわい 愛~
  高村光太郎 高宮直秀
  高村智恵子 沼田眞由み(カダラのアトリエ マナマナ) 
  ピアノ 堀内悠馬      朗読 のざきのりこ
 ☆Part2 ~あわい 淡~
  高村光太郎 榊原忠美(劇団クセックACT

  高村智恵子 沼田眞由み(カダラのアトリエ マナマナ)
  ピアノ 堀内悠馬 朗読 のざきのりこ

定員 各日とも 80名

 智恵子抄の真実 〜夫 光太郎への愛〜 〜故郷 福島への想い〜 〜断ち難い 芸術の魂〜 智恵子抄の真実がコンテンポラリーダンスで今、蘇る・・・
 「智恵子抄」から、誰もがよく知る詩の朗読とともに、ダンスで光太郎と智恵子の故郷福島への想いを伝えます。
 衣裳や舞台で使われるいるものは、ダンサーが福島各地で手にして集めたものです。智恵子抄の朗読、ダンス、衣裳やホールを使った映像もお楽しみいただけます。

お申込み
以下リンクより、お申込みください。
http://form1.fc2.com/form/?id=2e247b5214d0ff5b
9月2日、10日5日の両日のお申込み可能です。それぞれ、日付を選びご入力ください。
※入場料は当日お支払いをお願いいたします。


舞踊系の舞台のようです。

9月2日(水)、10月5日(月)と2回に分けての公演。それぞれ「Part1  あわい 愛」、「Part2 あわい 淡」と異なるサブタイトルになっていますので、同一の内容ではないのでは、と思います。

調べてみましたところ、両日共に智恵子役の沼田眞由みさんという方は、福島郡山ご出身だそうです。


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お近くの方、ぜひどうぞ。

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【今日は何の日・光太郎 拾遺】 8月19日

平成17年(2005)の今日、雑誌『アニメーションRE』創刊号が発行されました。

付録のDVDに、声優の能登麻美子さんによる、『智恵子抄』巻末近くの光太郎詩「亡き人に」の朗読が収められています。

能登さんは、声優のお仕事以外にも、朗読系にも力を入れていらっしゃいまして、ラジオ文化放送系で「能登麻美子のおはなしNOTE」(月曜深夜=火曜未明、再放送・火曜昼間)という朗読番組を担当されています。こちらの番組では光太郎の詩「道程」や散文「珈琲店より」も取り上げて下さいました。

それぞれ素晴らしい朗読です。

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昨日もちらっと触れた、横浜市の神奈川近代文学館さんでのイベントです。ただし、館の主催ではなく、会場を貸してのもののようです。  

「朗読の会」発表会「ありのままに」

開催日 : 2015年7月17日(金)
 間 : 13:30
 場 : 神奈川近代文学館 横浜市中区山手町110
出演者 :  「朗読の会」A・Bグループ18名
 金 : 無料
 目 : 高村光太郎「智恵子抄」、工藤直子「ねこはしる」
 『智恵子抄』 朗読 Aグループ
  高村光太郎「智恵子抄」より  佐藤春夫「小説智恵子抄」より
  草野心平「悲しみは光と化す」より  宮崎春子  「紙絵のおもいで」より
 『ねこはしる』 朗読 Bグループ
問い合わせ :  「朗読の会」八尾 045-774-6519


調べてみたところ、「朗読の会」さんは、「かたりよみ研究所 創造の会」さんという団体の中のグループで、横浜で定期的に練習や発表などの活動をなさっているようです。講師は児玉朗氏、西本朝子氏ご夫妻で、木下順二作の舞台「夕鶴」で有名な山本安英の弟子筋に当たる方々だそうです。

演目のうち、佐藤春夫の「小説智恵子抄」は、光太郎が歿した昭和31年(1956)から翌年にかけ、光太郎と親交の深かった佐藤春夫が雑誌『新女苑』に連載したジュブナイルです。連載当時のタイトルは「愛の頌歌(ほめうた) 小説智恵子抄」。昭和32年(1957)に実業之日本社で単行本化、のち、角川文庫のラインナップに入りました。文庫版の解説は草野心平です。

その草野心平の「悲しみは光と化す」は、新潮文庫版『智恵子抄』(昭和31年=1956)の解説として書かれたものです。光太郎が昭和28年(1953)に書いた秩父宮雍仁親王追悼文の題名をそのまま転用しています。

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宮崎春子は旧姓長沼春子。智恵子の姪で、看護師の資格を持ち、南品川のゼームス坂病院でその最期を看取りました。ほとんど唯一、紙絵の制作過程を実見し、それを語ったのが「紙絵のおもいで」です。

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紙絵を見る春子(昭和30年=1955)


さて、多くの皆さんが光太郎作品、特に「智恵子抄」系の朗読に取り組んで下さっています。ありがとうございます。そうした動きが下火になることなく、さらにもっともっと広がってほしいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 7月10日

明治43年(1910)の今日、雑誌『方寸』第4巻第5号に、「死んだ荻原守衛君」が掲載されました。

光太郎の盟友、碌山荻原守衛の死はこの年4月20日でした。

僕は今、死んだ荻原守衛君の芸術のことを考へてゐる。しかし、どうしても一つの纏まつた、形を成した、過ぎ去つた作家として荻原君の事が頭に出て来ない。善い夢を見てゐる途中で眼がさめた、その先きが思はれてならないといふ感じである。

と始まり、終わり近くには、

それがふつと消えたのである。為方がないといふ言葉は実に惨酷な言葉である。

とあります。

この文章は同じ年9月の雑誌『日本美術』第139号、翌年に刊行された守衛の著作集『彫刻真髄』にも転載されました。

山形からの情報です。 
今年度で8回目の開催となる山形大学恒例の高校生朗読コンクールの 出場者を募集します。今年は、詩人で彫刻家であった高村光太郎の作品を取り上げます。 予選課題文は、福島二本松出身の妻智恵子との思い出を詩と散文で綴った『智恵子抄』から選びました。例年通り、今年も多くの東北地方の高校生の皆様の応募をお待ちしております。

【高校生朗読コンクール概要】
◆予選応募要項
・応募資格:東北6県(青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島)在住の高校生、または各県内の高校に在学中の高校生
 ※高等専門学校生は1年生から3年生までとします。
  同一高校からの応募人数制限は設けません。
・予選課題:高村光太郎『智恵子抄』所収「智恵子の半生」の部分
       (新潮文庫版(平成15年改版)『智恵子抄』133~135頁)
・応募締切:平成27年6月30日(火)(当日必着)
詳細はこちら

◆本選概要
・日  時:平成27年9月13日(日)13:00~17:00(時刻は予定)
・会  場:山形市中央公民館多目的ホール
      (〒990-0042 山形市七日町一丁目2番39号 アズ七日町6階)
・課  題:高村光太郎氏の著書から、予選通過者それぞれに異なる部分を審査委員会が指定します。
※群読劇「ビルマの竪琴」と同時開催

(お問合せ)
山形大学エンロールメント・マネジメント部社会連携課  (TEL)023-628-4016

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今年で8回目を迎える「山形大学高校生朗読コンクール」。平成23年(2011)からは、東日本大震災を受け、参加資格を東北6県の高校生に広げて実施しています。

今年、初めて光太郎の作品が課題に選ばれましたが、過去7回の課題は以下の通り。

第1回 (平成20年=2008)~第3回(同22年=2010) 藤沢周平
第4回 (同23年=2011)              井上ひさし
第5回 (同24年=2012)~第7回(同26年=2014)    宮澤賢治

山形出身の藤沢周平、井上ひさしと来て、やはり東日本大震災との関連もあってのことでしょう、ここ3年間は宮澤賢治が取り上げられていました。そして光太郎。光太郎も3年くらい取り上げ続けていただきたいと思います(笑)。


こういう活動を通し、若い世代に光太郎智恵子の世界を深く知ってほしいものです。

9月の本選は一般公開されます。また近くなりましたらご紹介します。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 6月19日

昭和27年(1952)の今日、青森八甲田山麓の酸ヶ湯温泉に一泊しました。

15日に花巻郊外太田村を発ち、十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)制作のための下見に十和田湖を訪れた流れです。

当日の日記から。

六月十九日 木
晴、 休屋より車にて青森道を走り、酸か湯につく、 入浴、植物園見物、(中略) 酸か湯の大湯めづらし、

酸ヶ湯温泉は大浴場「ヒバ千人風呂」で有名。「大湯めづらし」はそれを指しているのでしょう。「植物園」は今も続く東北大学植物園八甲田山分園です。

次の日は青森市に下り、県庁で津島文治青森県知事(太宰治の実兄)と対面、さらに浅虫温泉に宿泊しました。

当方、酸ヶ湯に宿泊したことはありませんが、昨年、3回十和田に行ったうちの2回、立ち寄りました。

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東北レポートの最終回です。

5月17日の日曜日、仙台にて、朗読家の荒井真澄さん、ヴァイオリニストの佐藤実治さんによるコンサート「無伴奏ヴァイオリンと朗読 智恵子抄」を聴いて参りました。午後の部と夜の部の2回公演で、当方、午後の部を拝聴。

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「杜の都」と称されるだけあって、この季節の仙台は緑が溢れていました。さらに、この日は「仙台青葉まつり」。多くの人でにぎわっていました。

コンサート会場は、ジャズフェスティバルが開催されることでも有名な定禅寺通りに近いJazz Me Blues Nola(ジャズミーブルースノラ)さん。

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大きな窓から外の光が差し込み、行き交う人々が見える状態ですが、防音はしっかりしているようで、外の喧噪は伝わってきません。

先月の第59回連翹忌でチラシをお配りしたところ、二本松在住の「智恵子のまち夢くらぶ」の熊谷夫妻もいらしていました。熊谷氏、夢くらぶさん作成の智恵子のふるさとマップを会場の皆さんに配布、最後にはステージでご挨拶もされました(当方もでしたが)。

さて、午後の部は3時開演。

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当方、荒井さんの朗読を聴くのは3年前と、一昨年に続き、3回目でした。以前の2回は、一昨年の第57回連翹忌で、ピアノ演奏に合わせてのアクションペインティングをご披露下さいました斎藤卓子さん、一関恵美さんとのコラボでしたが、今回は佐藤さんのヴァイオリンによる演奏の合間、時には演奏にかぶせ、荒井さんの「智恵子抄」から11篇の詩の朗読でした。

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相変わらず情感たっぷりの、素晴らしい朗読でした。元々「智恵子抄」が大好きだという荒井さんですので、その作品に対する思いのたけが表されているように感じました。

ちなみにこの日に公演を組まれたのも、5月20日の智恵子の誕生日に近いという理由もあってのことだそうです。

第2部は、佐藤さんと、ピアノの及川久美子さん(佐藤さんの奥様だそうです)とによる演奏。ご夫婦ならではの息のあった演奏でした。ヴァイオリン演奏では定番の「チャルダッシュ」は、超絶技巧が冴えわたっていました。

最後にアンコール、第1部になかった荒井さんの「もしも智恵子が」の朗読と演奏で幕を閉じました。

いつも同じようなことを書いたり、講演などで喋ったりしていますが、こういう形で光太郎智恵子の世界を広めていただくことも、本当に有り難いかぎりです。全国の様々な分野の表現者の皆様、ぜひよろしくお願いいたします。

ところで荒井さん、宮澤賢治作品などの朗読にも取り組まれています。いただいたチラシを掲載しておきます。ともに仙台での開催で2件。クリックで拡大します。

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【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月24日

昭和23年(1948)の今日、花巻郊外太田村の山口小学校で、増築の上棟式に参加しました。

同校は昭和45年(1970)に廃校となり、校舎は10年ほど前まで残っていたのですが、老朽化のため解体されました。

下は20年ほど前に撮った写真です。

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3泊4日の東北行を終え、昨日遅くに自宅兼事務所に帰りました。数回に分けてレポートいたします。

まずは5月15日(金)に執り行われました、第58回高村祭について。

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佐藤進花巻高村光太郎記念会会長

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上田東一花巻市長

翌日の新聞各紙を購入して帰りましたので、その記事を元にします。 

岩手)参加者ら詩を朗読、光太郎しのぶ 花巻で高村祭

『朝日新聞』 岩手版

詩人で彫刻家の高村光太郎が東京から花巻に疎開した日を記念して開かれている「高村祭」が15日、花巻市太田の高村山荘詩碑前広場であった。新緑の中、参加者全員で「雪白く積めり」を朗読し、光太郎をしのんだ。
 空襲で東京のアトリエを失った光太郎は1945年5月15日、夜行列車で東京を出発し、翌日、花巻に着いた。光太郎がその詩を高く評価した宮沢賢治の実家に疎開。10月に旧太田村山口に移り、7年間過ごした。高村祭は花巻高村光太郎記念会が主催、今回が58回目。疎開から今年でちょうど70年となり、記念会の佐藤進会長は「高村先生をしのびたい」と話した。
 地元の小中学生らが詩を朗読、合唱を披露した後、高村光太郎連翹忌(れんぎょうき)運営委員会の小山弘明代表が講演し、「戦争に協力した自分を自分で罰するため、ここでは彫刻を封印し、自省する日々を過ごした」などと話した。(石井力)

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記事に有るとおり、昭和20年(1945)の詩「雪白く積めり」の朗読を全員で行いました。自分の隣には上田市長がいらしたのですが、誰よりも大きな声で朗読なさっていました。すばらしい。

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地元小中高生、看護学校生のみなさんによる朗読や演奏。太田小学校の2年生児童は、統合で廃校となった旧山口小学校の校歌も披露し、同校卒業生の皆さんは非常に懐かしがっていました。

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高村光太郎の功績 後世へ

『読売新聞』 岩手版

 詩集「智恵子抄」などで知られ晩年を太田村(現花巻市)で過ごした彫刻家高村光太郎(1883~1956)の功績をしのぶ高村祭が15日、花巻市太田の高村山荘詩碑前で行われた。     
 1945年5月15日、高村は東京のアトリエを空襲で失い、親交のあった宮沢賢治の弟・清六を頼りに夜行列車に乗った。この旅立ちの日を記念して毎年、高村祭が開かれている。今年で70年を迎え、児童・生徒らが高村の手掛けた詩の朗読や合唱などを行った。
 高村山荘は、疎開した高村が7年間、腰を落ち着けて暮らしたゆかりの地。狭い小屋ながら地域住民と触れ合い、農耕と自炊の生活を送った。
 元中学校教諭で、高村光太郎を研究している小山弘明さん(50)は講演で、「高村はこの地で大きく視野を広げた。残念なのは、一時期の日記や手紙が全く見あたらないこと。高村の功績を考え、しっかりと後世に伝える必要がある」と話した。
 高村山荘に隣接する高村光太郎記念館では、高村が太田村山口で暮らした7年間を紹介する企画展も開かれている。問い合わせは、記念館(0198・28・3012)へ。
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「日記や手紙が」とありますが、正しくは「日記が」です。以前にも書きましたが、昭和24年(1949)と25年(1950)の日記大部分が行方不明です。同じく行方不明だった昭和20年(1945)の分は、花巻で見つかりました。そう考えると、24、5年のものも、もしや……と考えています。

企画展に関しては後日、詳述します。 

光太郎の思い 次代に 疎開70年、花巻で高村光太郎祭 住民ら500人がしのぶ 朗読や合唱のびやか

『岩手日報』

 花巻市で晩年を過ごした彫刻家で詩人の高村光太郎(1883~1956年)を顕彰する第58回高村祭は15日、同市太田の高村山荘詩碑前で開かれた。児童生徒らが朗読や合唱を披露し、光太郎の花巻疎開から70年の節目に思いを重ねた。
 花巻高村光太郎記念会(佐藤進会長)などが主催し、住民ら約500人が参加。佐藤会長は「今年は高村光太郎記念館がリニューアルオープンし感謝している。高村先生をしのび楽しい一日にしたい」とあいさつ。上田東一市長は「70年前のきょう、高村先生は東京を出発し花巻に向かった。新しい記念館も見ていただき、高村先生の功績と人生に思いをはせてほしい」と参加者に呼び掛けた。
 太田小児童が楽器演奏を披露し、西南中の生徒は光太郎が残した「心はいつもあたらしく」の言葉を歌詞にした「精神歌」を合唱した。花巻高等看護専門学校1年の大尻真海(まみ)さん(18)は花巻空襲で負傷者救護に尽力した看護師らをたたえる「非常の時」を朗読。「光太郎先生が岩手を愛し、深く地域と関わっていたことを高村祭であらためて感じた」と話した。同専門学校はコーラスも披露し、会場に優しい歌声を響かせた。
 光太郎の妻智恵子の出身地、福島県二本松市からメンバー約20人と訪れた「智恵子の里レモン会」の渡辺秀雄代表は「新緑の林の中で開かれる高村祭は規模も大きく、伸び伸びとしている。雰囲気がいい」と感心していた。
 光太郎は45年5月15日、戦災のため花巻に疎開し約7年間を過ごした。

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看護学校の大尻さんは、詩「非常の時」の朗読をなさいましたが、朗読だけでなく、その前に、この詩が作られた背景を説明して下さり、感心しました。

光太郎の偉業 しのぶ 高村祭 詩朗読や楽器演奏

『岩手日日』 はなまき

 花巻市ゆかりの彫刻家で詩人の高村光太郎(1883~1956年)をしのぶ第58回高村祭(花巻高村光太郎記念会など主催)が15日、同市太田の高村山荘の詩碑前で行われた。多くの参加者が、かつて光太郎が暮らした自然環境に親しみながら、詩の朗読や合唱、有識者による特別講演を通じ、その偉業に思いを巡らせた。
 同記念会の佐藤進会長や上田東一市長をはじめとする関係者や地元の児童生徒ら約600人が参加。彫刻の代表作とされる「乙女の像」がある青森県十和田市や、光太郎の妻・智恵子を顕彰する福島県二本松市の智恵子の里レモン会からも関係者が来場した。
 光太郎の遺影を飾った詩碑に、太田小学校の戸來尚暉君(2年)と髙橋百花さん(同)が花を手向け、三彩流新茗会の新田社中が献茶。碑に刻まれた「雪白く積めり」の詩を一同で朗読した。
 同校2年生16人が詩の群読や楽器演奏、光太郎が指導したという旧山口小学校の校歌を披露。西南中学校の1年生54人も「心はいつもあたらしく 日々何かしら見いだそう」という光太郎の言葉を盛り込んだ同校の精神歌を合唱した。
 続いて詩作「道程」を花巻南高の久保田彩花さん(3年)、同じく「レモン哀歌」を池田菜美さん(2年)が朗読。静かに心へ染み入るような光太郎の詩の魅力を会場全体で味わった。
 花巻高等看護専門学校の大尻真海さん(1年)は、1945年の花巻空襲で、身をていして負傷者を救護した医師や看護師に光太郎が贈った詩「非常の時」を朗読した。同校1年生男女40人の混声合唱では、光太郎作詞の「最高にして最低の道」などを披露した。
 太田小学校の安藤大翔君(2年)は「上手に発表できた。自分が中学生になった時も、今日の中学生に負けないように頑張りたい」と笑顔。花巻高等看護専門学校の石澤直人君(1年)は「伝統ある高村祭に参加できてうれしい。高村先生のように強い意志を自分も持って看護師を目指す」と意欲を見せていた。
 高村祭は、戦火で東京のアトリエを失った光太郎が、70年前に花巻へ疎開してきた日に合わせて毎年開催。今回はリニューアルした高村光太郎記念館のオープン記念も兼ねている。
 同記念館では、新設の企画展示室を活用した初の企画展「山居七年」が同日から開幕。9月28日までの前期は希少な光太郎の水彩画など18点と詳細な年譜などを紹介し、10月9日から2016年2月22日の後期は展示を入れ替える。問い合わせは同記念館=0198(28)3012=へ。

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『岩手日報』さんと『岩手日日』さんは、二本松の智恵子の里レモン会さんにも触れています。渡辺代表、夕方のローカルニュースでもご出演。
 
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真摯に生きた光太郎の姿紹介 小山代表が特別講演

『岩手日日』 はなまき

 15日の第58回高村祭では、高村光太郎連翹(れんぎょう)忌運営委員会の小山弘明代表が「高村光太郎と花巻・山口」をテーマに特別講演。つまずきながらも真摯(しんし)に生きた光太郎の姿を多くのエピソード共に紹介した。
 小山代表は、花巻での光太郎について「戦争を賛美した自らに最も重い罰を科そうと彫刻を封印していた。だが、地元の人から敬愛され、幸せな日々を送ることができたのでは」などとした。
 高村光太郎記念館で同日開幕した企画展「山居7年」を監修。「光太郎が過ごした花巻ならではの展示を見てほしい」と呼び掛けている。

さらに当方も写真入りでご紹介下さいました。よい記念になります。

ところで記事にはなっていませんが、第二部もあり、そちらは地元の皆さん(モンデンモモさんも特別出演)の歌や踊りなどでした。地元の皆さんはこちらを楽しみにしています。自分で講演をやっておいてこういうのも何ですが、こういう催しは講演とか朗読とかの小難しいことだけをやっていても駄目ですね。高村祭の、半分は地域のお祭り的な要素が、長く続いている秘訣だと思います。泉下の光太郎も、存命中は地元の田植え踊りや神楽に非常に興味をひかれていました。そういう意味では、いいはなむけにもなっています。

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しかし、先述の『読売新聞』さんで、当方の講演の要旨として、「高村の功績を考え、しっかりと後世に伝える必要がある」というのが、肝です。そこで、小中高生、看護学校生などの若い皆さんが出演して下さり、さらに講演を聴いていただき、次の世代へとしっかりと光太郎の遺徳を伝えることを考えているのも、素晴らしい点だと思います。上記新聞各紙の見出しに「次代に」「後世へ」といった語を入れていただいたのは、そういう意味では非常にありがたいかぎりです。

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その頃まで当方が生きているとも思えませんが、42年後は第100回高村祭、その頃まで変わらずに続いていって欲しいものです。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月18日

大正12年(1923)の今日、新潮社から詩話会編纂007の『日本詩集 1923版』が刊行されました。

光太郎詩「真夜中の洗濯」「米久の晩餐」が掲載されています。

詩話会は、詩人の大同団結を目指し、大正6年(1917)に結成された団体です。『日本詩集』は年刊誌として毎年刊行。さらにこれと別に『日本詩人』という機関誌もあり、ともに光太郎も何度か詩を載せています。

しかし、こうした団体の常で、主義主張の相違から、大正15年(1926)には会が崩壊してしまいました。

仙台からコンサート情報です。  

無伴奏ヴァイヲリンと朗読「智恵子抄」

期 日 : 2015年5月17日(日)
会 場 : Jazz Me Blues Nola(ジャズミーブルースノラ)
       仙台市青葉区錦町1-5-14ノーバル・ビル1F
時 間 : 午後の会 開演 15:00  夜の会 開演 19:00
料 金 : 前売券 3,500円  当日券 4,000円 1ドリンク付き


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朗読の荒井真澄さんは、3年前、同じく仙台で開催された「シューマンと智恵子抄」というコンサートで、やはり「智恵子抄」を扱って下さいました。とても素敵な朗読をされる方です(朗読だけでなく、ご本人もとても素敵な方です)。

それ以前から「智恵子抄」の朗読を手がけられていて、youtubeに動画がアップされています。





ぜひお申し込みを。当方は既に申し込みました。

ところで今日は、東京大森に行って参ります。先月の第59回連翹忌にご参加下さいました潮見佳世乃さんの歌と語りによる歌物語コンサート「智恵子抄」を聴きに、です。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月6日

昭和61年(1986)の今日、銀座の東京セントラル美術館で「the光太郎・智恵子展」が開幕しました。008

光太郎歿後30年、智恵子生誕100年記念ということで、けっこう充実した企画展でした。

当方はこの時大学生。卒論が光太郎で、この企画展が初めて観た光太郎展でした。その頃には、まさか30年後に自分がこういう立場になっているとは思いもよりませんでした(笑)。

ちなみに昨日、BSフジさんで再放送があった「浅見光彦シリーズ22 首の女(ひと)殺人事件」の原作、内田康夫氏の『「首の女」殺人事件』(同じく昭和61年=1986)では、この企画展が事件の発端という設定でした。

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ところでこの企画展は光太郎歿後30年、智恵子生誕100年記念でしたが、来年、2016年は光太郎歿後60年、智恵子生誕130年です。美術館、文学館、イベント会社の皆さん、よろしくお願いいたします。

先頃リニューアルオープンした、花巻高村光太郎記念館。例年、同じく光太郎が戦後の7年間を過ごした高村山荘敷地内で、光太郎の遺徳を偲ぶ「高村祭」が催されています。開催日は、昭和20年(1945)光太郎が空襲で東京を焼け出され、花巻に向けて旅だった日に合わせ、5月15日に設定されています。

今年は高村光太郎記念館の開館記念、さらに光太郎がこの地に住み始めて70周年の節目の年になります。以下、花巻市さんのサイトから。

第58回「高村祭」

1 日時 平成27年5月15日(金)10時から

2 概要
   献花、献茶、主催者あいさつ
   楽器演奏(太田小学校)、合唱(西南中学校)、
   詩の朗読(花巻南高校、花巻高等看護専門学校)、
   特別講演(小山弘明氏 演題「高村光太郎と花巻・山口」)
    *小山弘明 氏(高村光太郎研究者・高村光太郎連翹忌運営委員会代表・
      高村光太郎記念館の展示の指導者)

*高村祭の主催は、(財)花巻高村光太郎記念会、高村記念会山口支部

3 その他 5月15日(金)は入館料無料

 担当 生涯学習部 生涯学習交流課 0198-24-2111 内線416

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というわけで、記念講演を仰せつかりました。

昨年までの57回の記念講演は、初期の頃は草野心平、伊藤信吉、深沢省三、高田博厚、北川太一先生、最近も、渡辺えりさん、末盛千枝子さんなど、錚々たるメンバーが務めてこられました。その流れを崩さぬよう、精一杯やらせていただきます。

題目は「高村光太郎と花巻、山口」。「山口」というのは、高村山荘、そして高村光太郎記念館の建つ地区の名前です。やはり光太郎がこの地に住み始めて70周年の節目、さらにリニューアルオープンした高村光太郎記念館でも、この地と光太郎との関わりをかなり詳しく掘り下げた展示を行っていますので、そうした内容をメインとしようと考えました。

式典の中では、地元の小中高生、看護専門学校生の皆さんが朗読や演奏で花を添えて下さいます。それがなぜ行われているのか、といったことも講演の中でお話しさせていただこうと思っております。

リニューアルなった記念館の見学と合わせ、ぜひ、足をお運び下さい。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 5月3日

昭和27年(1952)の今日、盛岡市の岩手県公会堂で開催された独立記念式で講演を行いました。

「独立」とは、サンフランシスコ講和条約の発効(4月28日)により、日本の主権が回復したことを指します。

この日の講演は、その一部分がNHK盛岡放送局からラジオで放送されました。

下記画像が岩手県公会堂。昨年、盛岡に行った際に、偶然、その前を通りかかりました。

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ちなみに本日を以て、当ブログ、開設より4年目に突入いたしました。これからも細々と(笑)更新していきますので、よろしくお願いいたします。

先週、福島の地方紙、『福島民友』さんに載った記事です。 

和合亮一さん、言葉の“力”伝える 詩集に込めた思い紹介

福島民友新聞 3月23日(月)

 いわき市の草野心平記念文学館は21、22の両日、同館内で詩人の和合亮一さん=福島市在住=を講師に招いた講演会、ワークショップを開き、市民らに詩や言葉の“力”を伝えた。同館は定期的に和合さんを招き、詩に関わるワークショップなどを開催している。
 「和合亮一とめぐる詩の世界」と題して開かれた今回の催しでは、21日は講演会、22日は参加者に詩の書き方や読み方を伝えるワークショップを開いた。講演会では、高村光太郎や宮沢賢治などの詩を紹介した上で、震災直後に被災地・福島からツイッターで発信した「詩の礫(つぶて)」などの詩集に込めた思いなどを話し、困難の中で心を支えた言葉、詩の力を紹介した。


このブログにたび たびご登場いただいている和合亮一さんに関してです。先週まで「平成26年度所蔵品展 草野心平と高村光太郎 往復書簡にみる交友」を開催していたいわき市立草野心平記念文学館さんでのイベントで、光太郎にふれてくださったとのこと。

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ありがとうございます。

ところで、先日のこのブログでやはり和合さんがらみでご紹介した、吉永小百合さんの朗読CDが発売になりました。題して「第二楽章 福島への思い」。

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和合さんをはじめ、佐藤紫華子さん、若松丈太郎さんといった福島の詩人、そして和合さんのご指導による「詩の寺子屋」の子供達の詩を、吉永小百合さんが朗読なさっています。BGMは藤原道山さん、遠藤千晶さん、村澤丈児さん。

ボーナストラック的に、お三方のインストゥルメンタル演奏「空遙か~新相馬節によせて」と、郡山第五中学校合唱部さんの演奏「絆」が収められています。

直接光太郎に関わるわけではありませんが、ご紹介しておきます。

ちなみに吉永小百合さんは、光太郎と同じ3月13日がお誕生日です。これも何かの縁ですね。
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【今日は何の日・光太郎 補遺】 3月29日

平成15年(2003)の今日、愛媛県新居浜市の広瀬公園に、光雲作の原型を使った広瀬宰平銅像が除幕されました。

広瀬宰平は明治期の住友財閥の実業家。新居浜の別子銅山の経営に力を注ぎました。光雲が原型を作った皇居前広場の楠木正成像の銅は、別子銅山のものが献納され、そうした縁から、明治31年(1898)に建てられた広瀬の銅像の原型も、光雲が手がけました。

オリジナルは戦時中の金属供出により失われましたが、光雲作の原型が東京芸術大学に残っており、それを元に2代目の広瀬像が鋳造されたというわけです。

昨日は都内に出かけておりました。

メインの目的は、4月末にリニューアル完了・グランドオープン予定の、花巻高村光太郎記念館関連でした。

新しい記念館内に、イメージ映像と朗読の音声で光太郎の詩を紹介するコーナーが設置されます。そのための朗読の収録が、昨日、水道橋の高速録音スタジオさんで行われました。

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朗読を担当されたのは、ベテラン声優の堀内賢雄さん。洋画の吹き替えで、ブラッド・ピッドの声などを担当されています。アニメでもご活躍で、一昨日は「クレヨンしんちゃん」の収録だったそうです。記念館の朗読コーナーでは、光太郎詩4篇を流すとのことで、その朗読をしていただきました。4篇は、「道程」、「レモン哀歌」、「雪白く積めり」、「メトロポオル」です。

収録にかかる前に打ち合わせをしました。その中で堀内さんがおっしゃっていたのですが、記念館で流れる光太郎の詩の朗読をなさるということを、「声優冥利に尽きる」ということで、声優仲間から非常にうらやましがられたそうです。しかし、ある意味、ものすごいプレッシャーでもあるとのことでした。なるほど、そういうものかと思いました。

さて、収録。まずは「道程」。ただし、詩集『道程』に収録され、よく知られている短い形ではなく、雑誌『美の廃墟』での発表形、すなわち102行ある大作です。これ1篇で8分を超えました。渋い落ち着きのある、しかし張りのあるバリトンの声で、素晴らしい朗読でした。よくある「さあ、感動しなさい」と言わんばかりに感情移入丸出しの妙な抑揚をつけた朗読ではなく、あくまで淡々と、しかし内に込めたエネルギーを感じさせるものでした。

比較的短い残り3篇の収録も続けて行われましたが、こちらも1篇ごとに詩の内容をよく勘案されて調子を変え、テンポも変え、しかし感動の押し売りではない、これまた素晴らしい朗読でした。サブ(副調整室)で聴いているスタッフさんたちや、当方など、1篇終わるごとに、感嘆のため息でした。

レモン哀歌」、「雪白く積めり」は以前のこのブログでご紹介しています。左記リンクでご覧下さい。「メトロポオル」のみ、このブログ内にありませんでしたので、下記に全文を載せます。画像は詩の舞台、花巻郊外旧太田村にある光太郎が暮らした山小屋です。

   メトロポオル
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智恵子が憧れてゐた深い自然の真只中に
運命の曲折はわたくしを叩きこんだ。
運命は生きた智恵子を都会に殺し、
都会の子であるわたくしをここに置く。

岩手の山は荒々しく美しくまじりけなく、
わたくしを囲んで仮借しない。
虚偽と遊惰とはここの土壌に生存できず、
わたくしは自然のやうに一刻を争ひ、
ただ全裸を投げて前進する。
智恵子は死んでよみがへり、
わたくしの肉に宿つてここに生き、
かくの如き山川草木にまみれてよろこぶ。
変幻きはまりない宇宙の現象、003
転変かぎりない世代の起伏。
それをみんな智恵子がうけとめ、
それをわたくしが触知する。
わたくしの心は賑ひ、
山林孤棲と人のいふ
小さな山小屋の囲炉裏に居て
ここを地上のメトロポオルとひとり思ふ。


どうもボキャブラリーが貧困で、うまく堀内さんの至芸を言葉で表せません。ぜひ、4月末リニューアル完了・グランドオープン予定の、花巻高村光太郎記念館で、実際にお聴き下さい。

堀内さんの朗読もそうでしたが、スタッフの皆さんの仕事ぶりにも感心しきりでした。「最高のものを作ろう」という気概といいますか、とにかく妥協を許しません。ベテラン堀内さんの朗読にも、ばしばしダメ出しが出ましたし、収録後に行った映像部分の打ち合わせでも、よりよくするためにはどうしたらいいかと、侃々諤々の議論でした。たとえばイメージ映像に載せて、詩が画面に映し出されるのだそうですが、そのフォント(字体)をどうするか一つとっても、「ビジュアル的に考えてこれがいい」「いや、これは無難すぎて面白くない」「これは癖がありすぎだろう」「詩の内容を考えるとこれでしょう」といった具合に。プロというものはこういうものだな、と感じました。

繰り返しますが、4月末リニューアル完了・グランドオープン予定の、花巻高村光太郎記念館で、実際に視聴なさってみて下さい。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 3月10日

昭和26年(1951)の今日、岩手県立盛岡美術工芸学校の第一回卒業式のために祝辞を書きました。

昭和23年(1948)、盛岡に県立美術工芸学校が開校しました。初代校長は、美術史家・美術評論家の森口多里が務め、教員には画家の深沢省三・紅子夫妻、彫刻家の舟越保武、堀江赳らがいました。その後、ことあるごとに光太郎は同校を訪れ、生徒に講話をしたり、祝辞や祝電を寄せたりしました。

県立美術工芸学校は、その後、盛岡短期大学美術工芸科を経て、岩手大学特設美術科に移行、現在に至ります。

信州軽井沢からのイベント情報です。 

軽井沢町立中軽井沢図書館 ☆青木館長朗読会☆

   2015年3月14日(土) 14時00分から
  
 軽井沢町立中軽井沢図書館多目的室 軽井沢町大字長倉3037番地18

室生犀星 著  “我が愛する詩人の伝記より「高村光太郎」” を朗読します。

はじめにネットでこの情報を見つけた時は、図書館の館長さんというと、ステレオタイプの連想で胡麻塩頭の神経質そうなおじいさんだろう、そんなの聴きたがる人がいるのかな、と、勝手に思つたのですが、調べてみると、さにあらずでした。

「青木館長」は、元NHKアナウンサーの青木裕子さん。NHKを定年退職後の現在もフリーとしてNHKさんのラジオ番組「視覚障害ナビ・ラジオ」という番組に出演なさっているそうです。こちらは視覚障害者の方々向けのものだそうですが、その中で朗読を披露されることもあるとのこと。

さらに軽井沢に「軽井沢朗読館」を設立、朗読の活動無題にも取り組まれているそうです。

という方ですので、わざわざ「青木館長朗読会」と告知するのもうなずけますね。

お近くの方、ぜひどうぞ。

それにしても犀星の「我が愛する詩人の伝記」、オリジナルは昭和33年(1958)の刊行です。昨年は金沢の犀星記念館の市民講座で扱われましたし、なかなか色あせない魅力を放つものです。中公文庫で出ていた復刻版も絶版ですが、古書市場で手に入ります。ぜひお読み下さい。

軽井沢は犀星が昭和6年(1931)に別荘を建て、亡くなる昭和36年(1961)まで毎年夏にはそこで過ごしたそうです。その別荘が室生犀星記念館として公開されています。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 2月24日

昭和57年(1982)の今日、東急百貨店日本橋店七階グランドホールで開催されていた「生誕100年記念 高村光太郎展 智恵子その愛と美」が閉幕しました。

2月19日からの会期でしたが、その前になんば高島屋で000の大阪展が1月21日~26日でした。いずれも6日間だけの開催でした。

そのわりには光太郎の彫刻が約50点、絵画が約20点、書が約40点、智恵子の紙絵も20点に油絵も1点、さらに光太郎智恵子それぞれの書簡約20点、光太郎詩稿約20点、著書も約30点と、大規模な展覧会でした。それだけの逸品が並んだのに、6日間ずつというのが信じられません。

ところで、この年は正確に言うと生誕99年ですが、もうすぐ100年ということで「生誕100年記念」と謳ったようです。

ちなみに来年、平成28年(2016)は、智恵子生誕130年、光太郎没後60年です。それを冠した企画展等をぜひ開催していただきたいものです。全国の美術館、文学館、イベント会社などの皆様、よろしくお願いいたします。

北海道函館からのイベント情報です。 

教科書の中の名作 朗読会

日時   平成27年2月11日(祝・水) 13時30分~(開場:13時)
場所   函館市中央図書館 視聴覚ホール (五稜郭町26-1)
内容
○プログラム
   * 一房のぶどう  有島武朗作
   * 雨ニモマケズ(群読)  宮沢賢治作
   * わにのおじいさんのたからもの   かわさきひろし作
   * 杜子春   芥川龍之介作
   * 道程・詩   高村光太郎作
   * ボッコちゃん   星新一作
   * 蝿   横光利一作
   * さんちき   吉橋通夫作
   * 狂言 ぶす
※ 入場無料,申込不要 直接会場にお越しください。
主催 マシュマロ朗読研究会「綾」(絵本読み語りグループ マシュマロ)

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光太郎作品、こうした機会でどんどん取り上げていただきたいものです。

【今日は何の日・光太郎 拾遺】 2月1日

明治45年(1912)の今日、雑誌『青鞜』第2巻第2号が発行されました。

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前月号から翌月号にかけ、智恵子が描いたスズランをあしらった表紙絵が使われました。

智恵子が描いた『青鞜』の表紙絵というと、前年の創刊号などに使われたこちらが有名ですが、このスズランのデザインのものも、なかなかいいと思います。

追記 この植物はスズランではなくアマドコロでした。

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智恵子が表紙を担当したのはこの2種類だけでした。のちの号では尾竹紅吉、そして平塚らいてうの「若いツバメ」、奥村博史などが担当することになります。

朗読系のイベントです。

第2回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

主  催 感動をつくる・日本朗読館 「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業
日  時 2015年1月28日(水)  開場13時00分 開演13時30分
会  場 八千代市東南公共センター・ホール(5階) 千葉県八千代市八千代台南1-11 - 6
入場料 1000円(会場受付/全席自由)
 
〔プログラム〕
1 「貨 幣」太宰治原作              山本芙美子
2 「『智恵子抄』より」高村光太郎原作       小林正子
3 「木綿ぶれ」藤沢周平原作            石井春子
4 「明 烏」藤沢周平原作             吉田光子
5 藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第2話)
  「零 落」藤沢周平原作             東 百道
 
〔司会進行〕 飯野由貴子
〔企画・構成〕 東百道(ひがし・ももじ)
  
「企画・構成」として名前の挙がっている東百道氏は、このブログでだいぶ以前にご紹介した片山ユキヲ氏の朗読漫画『花もて語れ』で「朗読協力・朗読原案」としてクレジットされています。

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全13巻で、昨秋、完結しましたが、第2巻で光太郎の「ぼろぼろな駝鳥」が取り上げられました。
 
残念ながら、その後は、光太郎作品が扱われなかったようです。
  
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朗読が静かなブームのようです。光太郎作品も、どんどん取り上げていただきたいものです。
 
 
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 1月9日
 
昭和50年(1975)の今日、日本橋三越7階で開催されていた「昭和50年記念 三代(明治・大正・昭和)文豪名作稀品」展が閉幕しました。
 
古書店の組合「文車の会」の主催で、展示即002売会でした。同会は、古書業界で「神様」とされる反町茂雄氏の弘文荘を筆頭に、忠敬堂書店、源喜堂書店、玉英堂書店、外口書店、原書房、八木書店、山田書店と、錚々たる古書店が名前を連ねています。
 
右の画像が目録です。この種のものとしては異例の、函付ハードカバーです。
 
光太郎作品等もかなり出品されていました。草稿が3点、書簡が4点。そのうち、明治45年(1912)5月28日発の津田青楓宛葉書(文面等不明)は、全集等未収録のものです。津田宛の書簡はかなり散逸しており、『高村光太郎全集』に、明治43年(1910)の絵手紙風のものなど9通掲載されている他、ぽつりぽつりと見つかっています。明治42年(1909)旅行先のフィレンツェからパリ在住の津田に送った絵葉書、一昨年、JR東日本さんが提供する会員組織、大人の休日倶楽部会員向け雑誌『大人の休日倶楽部ジパング』『大人の休日倶楽部ミドル』の2誌で紹000介された明治44年(1911)のものなど。
 
こちらに載ったものも、いまだにどこかで眠っているのでしょう。

注目すべきは、詩集『道程』特装本。

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同大理事長川島幸希氏の書かれた、雑誌『日本古書通信』平成24年(2012)4月号の「私がこだわった初版本『道程』」を読むと、昨年出品されたものの来歴が書かれていますが、この「昭和50年記念 三代(明治・大正・昭和)文豪名作稀品」展が開催された昭和50年(1975)の時点では茨城県の古書店が持っていたはずで、こちらに出たものとは別のもののようです。
 
茨城の古書店さんが文車の会さんに寄託して出品したとも考えられますが、そのあたり、どうにも謎です。
 
もしかすると、こちらも先程の津田青楓宛葉書同様、どこかに眠っているのかも知れません。情報をお持ちの方はこちらまでご教示いただければ幸いです。

東京駒場の日本近代文学館さんでのイベントです。

日本近代文学館リーディングライブ2014

日 時 : 2014年11月29日(土) 12:00~
会 場 : 日本近代文学館 東京都目黒区駒場4-3-55
主 催 : プチプラージュ
後 援 : 一般社団法人 日本朗読検定協会
料 金 : 無料
司 会 : 武田あさひ
 
プログラム
 第一部 12:10~12:55 小学生の詩&読み聞かせママグループ
  ・10名の小学生による詩の朗読(谷川俊太郎さんの詩、または自作)
  ・加藤啓子・栗岡まゆみ・黒澤真由美・武田美香・羽田みどり・シュナック千賀子
    「生まれたよ ぼく」「ともだち」「ありがとう」 谷川俊太郎
  ・明瀬亜希子「くまとやまねこ」湯本香樹実
  ・佐川紘子 「狼だんなとろば」外国の昔話
  ・小杉美智子・大久保幸枝・森本雅子 「あらしのよるに」木村裕一

第二部 13:00~16:00 大人の朗読会
  田中康彦・仁林結晶  「サンタクロースはいるんだ」
 フランシス・ファーセラス・チャーチ/大久保ゆう訳
  葉月のりこ  「冬の日、防衛庁にて」 江國香織
  曳地政久・武田あさひ  「羅生門」 芥川龍之介
  宇田川智恵 「海のいのち」 立松和平
  田名網節子  「竹取物語」 川端康成(現代語)
  石橋玲  「ロボットのお仕事」 石橋俊一
  三枝洋子  「雪おんな」 小泉八雲
  阿部早苗  「夢十夜 第一夜」 夏目漱石
  日下昭子  「海辺の王さま」 日下昭子
  坂口亜矢子・森順子・前田裕己  「藪の中」 芥川龍之介
  加藤純恵  「コトコト、ホクホク」 宮島英紀
  北里利恵  「デューク」 江國香織
  駒田早苗  「野菊の墓」 伊藤左千夫
  角田のぶひこ  「帰ってきた先生」 角田のぶひこ
  柿原智恵子  「詩集オンディーヌより【追放】」 吉原幸子
  三上裕恵  「山からの贈物」 高村光太郎
  丸山眞宙  「小さな幸せ物語より【タイムマシン】 」川上健一
  溝呂木さゆり  「ほうすけのひよこ」 谷川俊太郎
  鈴木惠子  「草之丞の話」 江國香織
  野尻陽子  「じいさん・ばあさんの愛し方」 三好春樹
 
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というわけで、朗読のイベントです。
 
光太郎晩年の詩「山からの贈物」がプログラムに入っています。ありがたや。
 
こちらは昭和24年の雑誌『婦人之友』に掲載されたもので、詩集『典型』にも採られています。
 
   山からの贈物
 
 山にありあまる季節のものを
 遠く都の人におくりたいが
 おくらうとすると何もない。
 山に居てこそ取りたての芋コもいいし003
 栗もいいし茸もいいが、
 今では都になんでもあつて
 金がものいふだけだといふ。
 それではいつそ
 旧盆過ぎて穂立をそろへた萱の穂の
 あの美しい銀の波にうちわたる
 今朝の山の朝風を
 この封筒に一杯入れよう。
 香料よりもいい匂の初秋の山の朝風を。
 
なるほど、いい詩ですね。
 
朗読も静かなブームのようです。いろいろな方がいろいろなイベントで光太郎作品を取り上げて下さっています。今後もそういう傾向が続いてほしいものです。
 
 
【今日は何の日・光太郎 補遺】 11月25日
 
昭和25年(1950)の今日、光太郎が暮らしていた花巻郊外太田村の村役場落成式が行われ、列席しました。
 
光太郎は祝辞を述べた他、「大地麗」と書いた書を、役場に贈りました。「だいちうるわし」と読みます。
 
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昭和37年(1962)、筑摩書房刊行の『高村光太郎山居七年』に、この書に関するエピソードが載っており、抜粋します。
 
 いよいよ落成したので、先生に何か記念の額を書いていただきたいと思ったのでしたが、役場のできたのは十一月の末の頃の相当寒い時で、先生はすでに筆をおさめて、今年中は何も書かないという時でした。山口小学校の校長さんの浅沼さんなどが行ってたのんでも到底書いてもらえまいし、村長が自身行ってもおおよそことわられるだろう、結局この使は線のやさしいそして先生が気楽にものを考えられるであろう女の人がよいではないかとなりました。
 村長さんは、奥さんのアサヨさんに「書いてもらう使は、しょっちゅう先生のところへ出入りして気のおけないお前がいいよ、お前に行ってもらうことだな。うまく引受けてくれればいいし、ことわるにもお前だら先生も気楽だろう。」ということで、アサヨさんが使に行きました。間もなく帰ってき、「承知しました。」という返事に村長さんは飛上るほど喜びました。
 大きな筆と鳥の子の大紙が要るとのことで、村長さんは早速盛岡に行き、一番大きな筆と鳥の子の大紙二枚とを買ってきて、それを妻君に届けさせました。
 四、五日して、先生から「書きあがった。」との報せがあったので、アサヨさんは早速いただきにいきました。
「大地麗  高村光太郎 印」と書かれてあります。
 落成式が間近いので、大急ぎで表装し、庁舎階上の会議室正面に掲げました。
 落成式の当日、地元有志多数参集の中へ、小屋からは五粁もある役場ですが、喜んで列席、村人のため素晴らしい祝辞を述べました。会衆は稗貫郡全部から集まって三百人ぐらいあり、非常な盛会で、先生も愉快だったと見えて、ほろほろと酔い、来賓がバスで立ったあと、暮色せまる中を酔歩悠々小屋への道を辿られた。
 
この書は現在、花巻市太田の高村光太郎記念館で見ることができます。光太郎自身、この書が気に入ったようで、次の詩に謳っています。
 
    大地うるはし
 001
 村役場の五十畳敷に
 新築祝いの額を書く。
 「大地麗(だいちうるはし)」、太い最低音部(バス)。
 書いてみると急にあたりの山林が、
 刈つたあとの萱原が、
 まだ一二寸の麦畑のうねうねが、
 遠い和賀仙人の山山が
 目をさまして起き上がる。
 半分晴れた天上から
 今日は初雪の粉粉が
 あそびあそびじやれてくる。
 冬のはじめの寒くてどこか暖い
 大地のぬくもりがたそがれる。
 大地麗(だいちうるはし)を書いた私の最低音部(バス)に
 世界が音程を合わせるのだ。
 大地無境界と書ける日は
 烏有先生の世であるか、
 筆を投げてわたくしは考へる。

福島は郡山からイベント情報です。 
 
日 時 : 2014年11月23日(日) 開場13時30分 開演14時(17時終演予定)
場 所 : 郡山市民交流プラザ 大会議室 ビックアイ7階(郡山駅前)
       郡山市駅前二丁目11-1
演 目 : 口笛、バイオリン、ピアノの演奏、朗読
      東京から福島へのメッセージ紹介
      ふくしまをめぐる話など
  : バイオリニスト 山本智美さん 
       (福島県出身、埼玉県で「森の音楽アトリエ」開設)
      口笛奏者 柴田晶子さん (国際口笛コンクール優勝)
      ピアニスト 松田光弘さん (Real Rockでメジャーデビュー)
  : skyasu39@ybb.ne.jp 、090-8782-2774 (鈴木)  

主 催 : ふくしま再生プロジェクトの会     
 合 : ふくしま再生プロジェクトの会 鈴木
 込 : skyasu39@ybb.ne.jp  090-8782-2774
 
この会は、福島と東北の役に立ちたいという思いをもった人と福島の人たちの心と心をつなげる憩いの催しです。

当日の主な内容は、バイオリニスト山本智美さん、口笛奏者柴田晶子さん、ピアニスト松田光弘さんの音楽コンサートと「ふくしまへおくる言葉」や詩の朗読です。

アットホームな雰囲気の中で、「心のふるさと」としての東北を感じるひと時になればと思います。

「ふくしま、ひとしずくの物語」は、10月にも東京で開催し、「ふくしまのために何かしたい」という気持ちで集まっていただいた皆様の「ふくしまへの想い」もお届けします。

当日は、参加無料でございますので、みなさまお誘い合わせの上、いらしてくださいませ。(お席の用意がございますので、なるべく事前に申込みを下さいませ)
 
 
先月、東京・豪徳寺で開催されたイベントの福島公演のようです。
 
当方、今年は11回、福島県に足を運びました。特に川内村相馬などの浜通り地区の復興はまだまだです。ハード面での支援は、我々個人には難しい部分がありますが、こうしたソフト面での支援は可能です。足を運ぶだけでも支援となります。ぜひ、足をお運び下さい。
 
 
【今日は何の日・光太郎 補遺】 11月21日

平成21年(2009)の今日、千葉県松戸市戸定歴史館で「千葉大学園芸学部創立100周年記念特別展 庭園の記憶 ―与謝野晶子の「松戸の丘」と園芸学校の絵画―」が開幕しました。
 
現在の千葉大学園芸学部(千葉県松戸市松戸)は、明000治42年(1909)に設立された千葉県立園芸専門学校がその前身で、与謝野晶子が大正11年(1922)と同13年(1924)に同校を訪れ、雑誌『明星』(第二期)に「松戸の丘」と題する50首の短歌を発表したりしています。
 
また、明治45年(1912)に就任した第二代校長・赤星朝暉は光太郎のご近所さんで、昭和11年(1936)には、光太郎が作った赤星の像が、同校に設置されました。残念ながら戦時供出で現存せず、現在は、光太郎とも交流のあった彫刻家・武石弘三郎が作り、新潟県立加茂農林高校に建てられた像の原型を使った2代目の像が残っています。
 
図録には、市の学芸員・田中典子氏による「赤星先生像をめぐって」が掲載されています。

昨日も上京して参りました。まず午前中から国会000図書館へ。開催中の「国立国会図書館平成26年度企画展示 あの人の直筆」を拝観、さらにいろいろと調べ物をして参りました(明日、レポートします)。
 
夕方から中野の鷺ノ宮にて、「語り同人《じゃがいも》」主宰の麦人氏による「一人語り『智恵子とゐふ女』 」を観せていただきました。
 
会場は西武新宿線鷺ノ宮駅近くの「じゃがいも村」。30席ほどのアングラスペースでした。看板に気づかず、一度、前を通り過ぎてしまいました(笑)。狭い空間で、舞台と客席の距離も非常に近く、一体感のある作りでした。
 
午後4時開演。いったん、客席を含め全ての照明が暗転し、再び点いた時には舞台中央、踏み台に腰かけた麦人氏。丸眼鏡をかけ、襟なしのバンドカラーシャツに半纏、晩年の花巻郊外太田村時代の光太郎を意識したであろういでたちです。
 
「亡き人に」をはじめ、次々と光太郎詩を語られていきます。台本を手に読むわけではないので、「朗読」というわけではなく、舞台上を大きく動き回りもされないので、「芝居」とも言えず、「語り」と分類するしかない、一風変わったジャンルでした。
 
 
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扱われた詩は、『智恵子抄』、『智恵子抄その後』を中心におよそ20篇。全篇、台本を見ずほぼ正確に語られ、感心しました。合間に状況を説明するため、やはり光太郎の散文「智恵子の半生」や「智恵子の切抜絵」、「九十九里浜の初夏」などから、こちらは換骨奪胎ですが、それでも長い語りが入りました。詩にしても説明の部分にしても、まるで光太郎自身が語っているような雰囲気が醸し出されていました。
 
当方、今までに、女性による「智恵子抄」の朗読は何度も聴いてきましたが、男性の、しかもこの年代(麦人氏は古稀)の方の「智恵子抄」を聴くのは初めてでした。女性の澄んだ美しい声による朗読もいいものですが、ある意味無骨な麦人氏の「語り」も、実にリアルに感じました。客席で、当方の前に座られていた女性客、お二人ばかりはハンカチで涙を拭いながら聴かれていました。
 
こちらの公演、9日(日)までです。この種のものとしてはロングランですね。まだ空席があるかも知れません。麦人氏サイトに申し込み方等が記載されていますので、ご覧下さい。
 
 
【今日は何の日・光太郎 補遺】 11月6日
 
明治30年(1897)の今日、光雲が古社寺保存会委員に任ぜられました。

朗読系の公演情報。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などにも出演されていた麦人氏による語りの舞台です。

【じゃがいも村プロデュース公演】麦人じか~ん一人語り『智恵子とゐふ女』

会 場 : スペースじゃがいも村 東京都中野区鷺宮4-1-13 吉田ビルB1
期 日 : 2014年11月1日(土)~9日(日)
時 間 : 11/1~3、11/5、11/8、11/9 16:00から   11/4、11/6、11/7 19:00から  約1時間
出 演 : 麦人
 
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麦人さんサイトから。
 
高村光太郎の詩集「智恵子抄」は1941年に初出版された。
私は1944年生まれだが、
自分が生まれる三年も前にこの詩集は世に出ていたわけだ。
1941年は第二次世界大戦の中、
日本が米英などの連合国に宣戦布告し、
泥沼の太平洋戦争に突入していった年である。
そんな厳しく混沌とした日本社会の中で、
男女の個人的愛の姿を描いたこのような詩集が出版されたのは、 まことに驚きであり、稀有なことではなかったのか…。
これまでに「智恵子抄」は、
小説・評論、映画・TVドラマ・舞台と、多くの表現分野でとりあげられており、
その捉え方、描かれ方はさまざまである。
光太郎は彫刻家としてもすぐれた作品を多く残しており、
芸術分野で発揮したその才能は並々のものではない。
ゆえにあの当時としては数少ない女流洋画家であった智恵子は、 その自身の芸術への希求を、光太郎との生活のために放棄した犠牲者だと捉える人もいる。
いや、光太郎が純粋に妻へ捧げた
愛の詩だと捉える人もいる。
ま、さまざまな論はさておき、今回私が上演する台本は、
原作の詩を一語一句、
可能な限り間違えぬよう忠実に語りたい。
詩でなく、光太郎が智恵子について記した散文については、
光太郎自身の書いた「智恵子の半生」と、「智恵子の紙絵」から一部抜粋し、
一人語りにするため、私なりの手を入れた。
それでも内容的には
光太郎自身の書いたものにほぼそっている。
ともかくこの舞台で光太郎になりかわり語る私自身は、
「智恵子抄」の詩をメインに、古希を過ぎた今の私が感じるままの、一つの夫婦世界を、
可能な限り私自身の世界として、お客様にとどけられればよいと願っている。
そしてあわよくばお客様それぞれが、
お一人、お一人、独自に歩んでこられた人生と重ね、過去を思い、
未来を思ってくださるような舞台になれば幸いだと思うのである。

 
お申し込み、お問い合わせは麦人さんサイトをご参照下さい。
 
当方、11/5(水)の公演に参上します。
 
 
【今日は何の日・光太郎 補遺】 10月29日
 
昭和22年(1947)の今日、草野心平の詩集『定本蛙』の題字を揮毫しました。
 
『定本蛙』は翌年11月8日、大地書房から刊行されまし000た。
 
心平から光太郎に宛てた書簡が残っています。
 
それからぼくの『定本蛙』が大地書房といふところから出ます。『第百階級』と『蛙』からの抜萃とその後に出来たもののうちから十篇程、のものをひとまとめにしたものですが、またまた表紙の題字をお願ひいたしたいのですが、型は前の蛙のやうな大型のもの、
 
文面にある通り、光太郎はこれ以前にも心平の詩集や雑誌の題字を揮毫しています。
 
昭和6年(1931)には雑誌『弩』、同13年(1938)には詩集『蛙』、同18年(1943)には詩集『富士山』。
 
右は『定本蛙』の扉です。

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