まずは長野県松本平地区をカバーする『市民タイムス』さん。少し前の記事で、今月初めのものです。
笑顔と涙の巣立ちの日 高校卒業式
光太郎詩「当然事」、少し長いのですが全文は以下の通り。
初出は昭和3年(1928)、仲間うちで出していた雑誌『東方』の創刊号でした。翌年には新潮社から刊行の『現代詩人全集』に収められ、その際に若干の改訂が施されています。
光太郎詩としてはあまり有名なものではないのですが、ちりばめられたひと言ひと言にこの頃の光太郎の人生観等がよく表されていますね。そして万人にも共通するような部分も多いと思います。
式辞で取り上げて下さった校長先生、グッジョブです(笑)。
もう1件、宮城県の『石巻日日新聞』さんから。過日も取り上げさせていただいた、光太郎文学碑の精神を受け継ぐ「いのちの石碑」がらみです。
続けることで原動力に 「いのちの石碑」建立メンバー 母校の女川中で講演
大震災の教訓など、「次世代に伝えるべきこと」の大切さが感じられます。
当方としては、光太郎智恵子、光雲らの事績、その精神を「次世代に伝えるべきこと」として伝えていこうと、改めて思う次第です。
【折々のことば・光太郎】
堀辰雄氏の「風立ちぬ」雪の中のこの小屋で落手、どんなによろこんだかしれません。
堀辰雄の代表作『風立ちぬ』。光太郎も読んだのですね。どちらかというと若い人向けのというイメージがありますが、数え65歳でこれを楽しめる感性、見習いたいものです。