2021年3月17日(水)午前9:15放送 2021年5月11日(火) 午後3:20配信終了
【朗読】松重豊【語り】井上あさひ ▽智恵子抄の世界を音で彩ります。
取り上げられている作品は、『智恵子抄』から、「あどけない話」(昭和3年=1928)、「樹下の二人」(大正12年=1923)、「千鳥と遊ぶ智恵子」(昭和12年=1937)、そして短歌「光太郎智恵子はたぐひなき夢をきづきてむかし此所に住みにき」(昭和13年=1938)。
朗読が松重豊さん。無駄な抑揚を抑えた渋く重厚なお声で、光太郎詩の世界感が見事に表現されています。ちなみに松重さん、光太郎の朋友・北原白秋を主人公とし、伊嵜充則さん演じる光太郎も登場した映画「この道」(平成31年=2019)では、光太郎の師・与謝野鉄幹役でした。

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【折々のことば・光太郎】
曇又晴、スルガさんの牛放牧され、小屋前の厨芥をたべ、砂糖大根の葉もたべる。
蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村の山小屋周辺。のどかな春の山村風景ですね。
「スルガさん」は、光太郎に山小屋の土地を提供した駿河重次郎です。「砂糖大根」は甜菜(てんさい)、サトウキビと並ぶ砂糖の主原料です。