日本橋から青空を取り戻せ。国と都の合同プロジェクト、高速道路地下化計画が始動!
2021年1月26日、首都高速道路(株)は江戸橋と常盤橋出入り口を廃止すると発表しました。廃止日時は5月10日。首都高速道路日本橋地区地下化事業の実施に伴う廃止で、2035年までに地下トンネルが開通し、2040年までに現高架橋が撤去されて、日本橋に青空を回復する予定です。
引用部分、最後のあたりに「パンの会」会場となったメイゾン鴻乃巣についての記述がありますが、「高村光太郎が智恵子に出会ったのはこのメイゾン鴻の巣でした」というのは大間違いですのでよろしく。ついでにいうなら、上の方で「あどけない話」(昭和3年=1928)が引用されている中の「ほんとうの空」という部分は「ほんとの空」です。
首都高速道路株式会社さんのサイトも確認してみました。すると、「START」というプロジェクト名で概要が説明されていました。「Safety(安全・安心) 未来にも走り続けられる安心・安全」の「S」、「Technology(技術) 交通機能を確保しながら地下化する技術」で「T」、「Activation(活性化) 景観形成・都市再生による日本橋エリア活性化」から「A」、「Renewal(更新事業)道路構造物を長期にわたり健全に保つ」ということで「R」、そして最後の「T」は「Tunnel(トンネル) 神田橋・江戸橋JCTの地下をつなぐ」だそうです。動画もアップされていました。
こちらには「智恵子プロジェクト」の語は見つかりませんで、正式名称ではないようです。
当方、都心に出る際は高速バスを利用することが多く、この地下化計画が為されている区間を通る路線です。いつも「なんだかなぁ」と思いつつ、日本橋の上を通過していました。
ちなみに麒麟や獅子などの日本橋の装飾彫刻は、光太郎の父・光雲が主任となって制作された皇居前広場の「楠木正成像」の鋳造を手がけた岡崎雪声の娘婿・渡辺長男の作品(明治44年=1911)です。鋳造は岡崎が担当しました。
光太郎、留学中に都市計画にも興味を持ち、その分野にも一家言ありました。もし存命なら、どう考えたでしょうね。
【折々のことば・光太郎】
朝晴れ、後曇り、涼、 暁方は毛布にては冷えるので掛蒲団をかける。
岩手の山懐では、9月ともなるとそうなのですね。