智恵子の故郷、福島二本松関連で2件。

まずは例年、春と秋に行われている、智恵子生家の2階特別公開について。二本松市さんの広報紙『広報にほんまつ』から。

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期 日 : 2021年4月29日(木)~5月30日(日)
     の土日・祝日
会 場 : 智恵子の生家
福島県二本松市油井漆原町36
時 間 : 9:00~16:00
料 金 : 大人(高校生以上) 410円(360円)
      子ども(小・中学生) 210円(150円)
      ( )内団体料金 含智恵子記念館観覧料

智恵子を育んだ「生家」の2階を、特別公開します。智恵子が暮らした旧長沼家の雰囲気をご堪能ください。

建物内では係員の指示に従って下さい。

来館の際にはマスクの着用と検温の実施にご協力下さい。

平成27年(2015)から始まったこの企画、当方も何度かお邪魔しました。その年によって、「高村智恵子生誕祭」の一環として行ったり、そうでなかったりといろいろですが、昨年と今年はコロナ禍の影響もあって、生誕祭とは切り離しての実施のようです。

平成27年(2015)秋のレポートですが、こちら

コロナ感染にはお気を付けつつぜひ足をお運び下さい。

それから、やはり二本松がらみということで、昨夜、NHK Eテレさんで放映された「にっぽんの芸能 人、鬼と成る〜舞踊“安達ケ原”〜」を拝見しました。
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今年3月に国立能楽堂で行われた公演の録画です。

舞方は3人。
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シテ、ワキ、ツレ、そしてシテが「実は○○だった」と、伝統的な能の形式に則っていますが、面を付けない「素踊り」。
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久しぶりにこの手の番組を拝見し、新鮮でした。

遡りますが、本編の前に、イラストを使ってのあらすじ紹介。ここで物語の舞台としての二本松の紹介があればなおよかったのですが、残念ながらそれはありませんでした。
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結局、鬼女は、山伏の法力で折伏させられます。

意外に思ったのは、鬼女がなぜ鬼女になってしまったのかの説明が無かったこと。

二本松に伝わる伝説では、鬼女の名は「岩手」。元は京の都で公家に仕えていた女房だったのですが、その家の姫が重い病となり、それを治す薬は人間の胎児の生き肝と知り、それを求めて各地を転々。やがてカモとなる若い妊婦に出会って殺し、胎児の生き肝を手に入れたものの、殺した妊婦は自分の娘だった、というわけで、岩手は錯乱して鬼女に成り果て、殺戮を繰り返していたというのです。

当方、寡聞にして存じませんが、能の「黒塚」でもこの辺りの経緯は語られていないのでしょうか。

さて、「にっぽんの芸能「人、鬼と成る〜舞踊“安達ケ原”〜」」、4月26日(月)、やはりNHK Eテレさんで再放送があります。ぜひご覧下さい。

【折々のことば・光太郎】

畑手入。草とりは暑熱と坊主蚊とに恐れて中〻出来ず。


昭和22年(1947)7月21日の日記より 光太郎65歳

草取りは本当に大変ですね。自宅兼事務所の庭も、芝生が芝生ではなく、雑草の方が多い状態で、このところ、夕方や曇りの日を狙って、電気式の草刈用バリカンで刈っていますが、中々進みません。意外と腕力を使いますし、かがんでの作業が腰に来ます。