静岡からコンサート情報です。

潮見佳世乃起雲閣コンサート「歌物語×JAZZ」

期 日 : 2021年3月28日(日)
会 場 : 起雲閣 静岡県熱海市昭和町4-2
時 間 : 開場 14:00 開演 14:30
料 金 : 前売券 4,000円 当日券 4,500円

3月28日(日)熱海・起雲閣にて「歌物語×JAZZ」コンサートを開催いたします。
とうとう!語りとジャズを遠征して行います。(笑)
起雲閣は、熱海市指定有形文化財。
1919年に別荘として築かれ、1947年に旅館として生まれ変わり、日本を代表する文豪達に愛されました。
とても素敵な空間です♥️
1部は、高村光太郎の「智恵子抄」
2部は、JAZZライブ
ご一緒させていただきます素敵なミュージシャンは、ピアニスト沢村繁さん。
沢村さんの叙情的なピアノの調べにのせて語り歌います。
春の熱海観光と合わせて、お出かけいただければ幸いです♥️
ご予約お待ちしております。
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潮見さん、連翹忌にご参加下さったこともおありで、以前から「歌物語コンサート智恵子抄」の公演をなさっています。当方、平成27年(2015)、都内大森での公演を拝聴しました。また、令和元年(2019)には、上野の旧平櫛田中邸アトリエでも上演なさいました。

形態的な大枠を変えずに演(や)る、ということであれば、「智恵子抄」所収の詩10篇程を、オリジナルの曲に乗せ、一つの物語のように紡ぐというスタイルでしょう。

ちなみに会場の起雲閣は、大正時代に三菱財閥岩崎家の別荘として建てられ、戦後は旅館として使われていました。太宰治や志賀直哉、谷崎潤一郎などが宿泊したそうです。現在は熱海市の所有となり、こうしたイベント等にも貸し出されているとのこと。

また、近くには來宮神社さん。境内にある、摂社の扱いの來宮弁財天さんには、光太郎の父・光雲作の木彫弁財天像が祀られてます。光雲作では稀な彩色彫刻です。ただ、通常は非公開のようですが。

ご都合の付く方、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

二時頃より踊はじまる。甚だ古風な口上などもあり、踊も古風。かなり烈しい身振りの踊なり。子供達や村人等室に充満す。


昭和22年(1947)3月7日の日記より 光太郎65歳

場所は蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村にある高橋家。「田植踊」という民俗芸能の公演があり、それを見に行きました。実際に見て、かなり興味を惹かれたようで、この踊りを元に「田植急調子」という詩を書いています。