毎年夏に、青森県十和田湖畔で行われている「十和田湖湖水まつり」。コロナ禍のため今年は中止と思いきや、時期と形を変えての実施だそうです。 

期 日  : 2020年8月28日(金)~8月30日(日)
会 場  : 十和田湖畔休屋地区
問合せ : 十和田湖観光交流センターぷらっと 0176-75-1531

願いを込めた1,000個の「スカイランタン」が、十和田湖の夜空へ浮かび上がる!
自然豊かな十和田八幡平国立公園にある十和田湖休屋で、スカイランタンを打ち上げるお祭りを開催します。
打ち上げ会場は、青森県と秋田県の県境にある桂ヶ浜。湖面には、オレンジやブルーのスカイランタンの光が映し出され、幻想的な世界をお楽しみいただけます。
また、会場ではマルシェをはじめ、スカイランタンにつけられる短冊やバルーン、アイロンビーズの
ワークショップを開催します。それぞれの願いや思いを込めて、一斉に夜空へ打ち上げよう!

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短冊に願い事を書いたスカイランタンを大空へ
 スカイランタン打ち上げ(要予約)料金:3,000円(税込)
 スカイランタンにはヘリウムガスを浮力とし、LEDランプを内蔵、
 細い糸付きでリリースし、イベント終了後お持ち帰りいただけます。
 申し込み方法 プランを選択し、WEBにて決済。
 観覧入場無料(新型コロナウイルス感染予防対策のガイドラインに則り登録が必要となります)

とわだこマルシェ
 8/29(土)、30(日) ※28日は開催なし 11:00〜20:30

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例年ですと、花火の打ち上げやカヌー体験、そして光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが為されていましたが、今年は大幅に内容を変更し、ランタン打ち上げをメインとするとのこと。また、時期的にも7月中旬だったのが、8月末に変更になっています。

ランタンの打ち上げ、静かなブームですね。光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海による仁王像のライトアップが為される信州善光寺さんの「長野灯明まつり」などでも実施されています。

コロナ感染症拡大防止にお気を付けつつ、都合のつく方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

わかくて、新らしくて、水々しくて みみつちくて、アンチイムで かうなると ヴイユ・コロムビエよりもいいな

詩「カジノ・フオリイはいいな」より 昭和5年(1930) 光太郎48歳

004詩「カジノ・フオリイはいいな」は、筑摩書房『高村光太郎全集』完結(平成10年=1998)以後、唯一新たに見つかった詩です。

「カジノ・フォーリー」は、昭和4年(1929)、浅草水族館二階の余興場を本拠として設立された軽演劇団。エノケンこと榎本健一が在籍し、分派等の曲折を経て同8年(1933)まで存続し、一世を風靡しました。川端康成が小説「浅草紅団」で取り上げたことでも有名です。宣伝のための雑誌『カジノ・フオーリー』が発行され、その創刊号にこの詩が載りました。

「アンチイム」は仏語「intime」、「くつろいでいるさま、親しいさま」。「ヴイユ・コロムビエ」はパリ6区のヴィユ・コロンビエ通りに立つ劇場。フランス現代演劇の発信地でした。