愛知県小牧市のメナード美術館さんからご案内を頂きました。当初、3月開始だった企画展が新型コロナのため延期となり、6月5日(金)から始まっています。すべて館蔵品によるコレクション展ですので、そのまま会期をずらすことが可能だったようです。ただ、チラシは既に印刷済みだったため、3月からになっていました。 

期 日 : 2020年6月5日(金)~9月6日(日)
会 場 : メナード美術館 愛知県小牧市小牧五丁目250番地
時 間 : 10:00~17:00
休 館 : 月曜日
料 金 : 一般 900(700)円 高大生 600(500)円 小中生 300(250)円 ( )内団体料金

明治維新とともに日本では近代化が進み、急速な西洋文化の流入が始まりました。日本人の画家たちもまた、ヨーロッパの文化や芸術に衝撃を受け、自身の作品に多かれ少なかれ取り入れていくことになります。本展では、日本の洋画家たちの作品を中心とした約55点により、彼らがヨーロッパに抱いた憧れや葛藤の念から生み出した表現の数々をご覧いただきます。
画家たちそれぞれが感じた「欧羅巴(ヨーロッパ)」を、その作品の魅力とともにお楽しみください。

※7/20に一部展示替を行います

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展示構成

憧れの欧羅巴
日本洋画の黎明期であった明治時代。渡欧した画家たちは新しい美術の動向を日本に持ち帰り、自身の制作に活かしました。また、雑誌『白樺』(1910年創刊)ではルノワール、セザンヌなどが紹介され、日本の美術界に大きな影響を与えるとともに、画家たちに西洋美術に対する大きな憧れを抱かせました。しかし、画家たちは西洋から多くを吸収しつつも、同時に日本人であるという自己を見つめ直すことを忘れていませんでした。渡欧経験の有無に関わらずヨーロッパに憧れを抱き、その芸術や文化に学びつつも、日本人としての油彩画の表現を追求していったのです。

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ゴッホと日本
19世紀後半のパリで流行したジャポニスム。ゴッホは浮世絵などの日本美術に強く心酔しました。一方で、日本の洋画家たちはゴッホが日本に紹介されて以降、彼の作品や人生に魅了されていきます。ここでは、ゴッホからさまざまな形で影響を受けた洋画家たちの作品をゴッホの作品とともにご紹介します。さらに、ゴッホが模写をした浮世絵として知られる歌川広重《名所江戸百景・亀戸梅屋舗》を併せて展示します。

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仏蘭西(フランス)に集った画家たち
ヨーロッパ文化の中心となったフランス。とりわけ、1920年代のパリにはさまざまな国から画家たちが集います。主にモンマルトルやモンパルナスを活動拠点とし、「エコール・ド・パリ」と呼ばれました。日本からも明治時代以降、多くの洋画家たちが憧れを胸にフランスに渡りました。終生この地で活躍した画家、短い滞在ながらフランス美術に大きな影響を受けた画家、改めて自身の制作を見直すきっかけとした画家など、その関わり方はさまざまですが、いずれも日本洋画の発展に貢献しました。

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「憧れの欧羅巴(ヨーロッパ)」の項で、光太郎の木彫「鯰」(昭和6年=1931)が出ています。やはり同館所蔵で、これまでもたびたび展示されてきたものです。

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それから、昨日ご紹介したたましん美術館さん同様、光太郎と交流のあった作家の作品もずらり。ロダン、高田博厚、舟越保武、藤島武二、岡田三郎助、中村彝、安井曾太郎、梅原龍三郎、岸田劉生、藤田嗣治……。

ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

日本画はめちやめちやだと考へます。なぜ日本画々家は斯(か)う気取て居るのでせう。

散文「日本画はめちやめちや」より 大正元年(1912) 光太郎30歳

当方はそうも思わないのですが、どうも光太郎、同時代の日本画にはまったく価値を認めず、目の敵にしていました。