例年、この時期と、秋の菊人形の時期に行われている、福島二本松の智恵子の生家、2階部分の特別公開が始まります当方、何度か智恵子の居室を含む2階に上がらせていただきましたが、まさしく智恵子の息吹が感じられる貴重な体験でした。

追記 やはり新型コロナのため、4月13日から約1ヶ月、休館だそうです。

智恵子の生家2階特別公開

期 日 : 2020年4月4日(土)~5月6日(水)の土・日・祝日
会 場 : 智恵子の生家 福島県二本松市油井字漆原町36
時 間 : 9:00~16:00
休 館 : 公開期間中無休
料 金 : 大人(高校生以上) 個人:410円 団体:360円 
      子供(小・中学生) 個人:210円 団体:150円

      智恵子記念館との共通観覧券 

智恵子を育んだ「生家」の2階を、特別公開します。智恵子が暮ら した旧長沼家の雰囲気をご堪能ください。5月には生誕祭を予定 しています。

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昨年までは、この時期に「高村智恵子生誕祭」として予告され、生家2階の公開もその一環という位置づけでしたが、今年は新型コロナの影響でしょうか、「生誕祭」については詳細未定のようで、生家2階の公開のみ先行して実施されるようです。ついでにいうなら、昨年まで運行されていた福島交通さんの臨時バス「二本松春さがし号」、今年はやはり新型コロナの影響で中止だそうです。

ちなみに生家2階公開の記事が載った『広報にほんまつ』の今月号、表紙を含め巻頭4ページが「ほんとの空にさくら舞う」と題し、市内の桜の名所の紹介になっています。

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智恵子生家裏の「智恵子の杜公園」006も取り上げられています。光太郎の名も。ありがたや。

「ほんとの空にさくら舞う」は、昨年4月に開催された「2019全国さくらシンポジウムin二本松」のキャッチコピーでしたが、それを転用しているようです。

桜も種類によってはまだまだ楽しめるようですし、生家2階の公開と併せ、「ぜひ足をお運び下さい」といいたいところですが、昨今、なかなか気軽にこの言葉を使えなくなってしまい、実に残念なところです……。


【折々のことば・光太郎】

大した失策をした事もないのですが、宿屋で室を間違へるのが昔からの私の癖で、十数年前、直江津の「いか権」で隣室の人のご馳走を自分の晩食と思つて喰べてしまつたり、東山温泉で芸者とお客とねてゐる室へ飛び込んだ位のところです。

アンケート「旅の失策話」より 昭和2年(1927) 光太郎45歳

いやいや、こういうのを「大した失策」というのですよ、光太郎さん(笑)。

同じアンケートの続きの部分では「一体宿屋の部屋位、人を馬鹿にしたものはないでせう。十六番と十七番を間違へるのに何の不思議がありますか。」と、逆ギレもしています(笑)。