3月27日(金)、NHK BSプレミアムさんで放映された「クラシック倶楽部 小林沙羅&山本耕平 デュオ・リサイタル~福島県棚倉町公開収録」。NHKさんの動画配信サービス「NHK オンデマンド」で、単品220円(税込み)でダウンロードできるようです。4月9日(木)までの期間限定だそうですが。

当方、オンエアを録画して拝見しました。

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ご出演は、ソプラノ・小林沙羅さん、テノール・山本耕平さん、ピアノ・河原忠之さん。曲目は、1月に行われた公開収録の中から抜粋でした。

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小林さんの歌、河原さんの伴奏による、光太郎詩「或る夜のこころ」(大正元年=1912)に、中村裕美さんという方が作曲なさったものはカットされずに放映され、ラッキーでした。

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平成27年(2015)9月、晴海の第一生命ホールさんでの「ライフサイクルコンサート 雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第3回 小林沙羅 麗しきソプラノの旅」で、この曲をを拝聴した際にも感じましたが、ドラマチックな構成と、小林さんの圧倒的な歌唱力で、歌曲と言うよりはオペラのアリアのようでした。

この曲を含む小林さんのアルバム「日本の詩(うた)」が発売中です。是非お買い求めを。

他に、山本さんのソロや、お二人のデュエット。

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合間にお三方でのトーク、棚倉町の紹介なども。

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ご覧になっていない方、最初に書きましたが、NHKさんの動画配信サービス「NHKオンデマンド」をご利用下さい。


【折々のことば・光太郎】

所帯じみない妻君。永遠に心若く溌剌とした女性。

アンケート「永遠に若き人――妻として何ういふ女性を求むるか――」全文
大正14年(1925) 光太郎43歳

そう言う意味では、光太郎にとっての智恵子、理想の妻だったのではないでしょうか。「或る夜のこころ」執筆から十数年経た大正末の段階でも、智恵子は「所帯じみ」ることなく「心若く溌剌とし」ていたように思われます。

ただ、昭和に入ると、実家の造り酒屋の経営が決定的に傾き、その心労が智恵子を蝕んで行くこととなります。