一昨日から昨日にかけ、愛車を駆って一泊二日で仙台方面に行っておりました。

メインの目的は、光太郎智恵子と関係のないところで、この春、ようやく大学卒業の運びとなった息子の引っ越しの手伝いです。修士課程に進んだわけでもなく、医学部でも薬学部でもないのに、なぜか6年間も大学に在籍しやがったスネかじりです(笑)。

荷造りや当方の車に積み込むべきものの搬入が終わったところで、息子のアパートにほど近い(車で十数分)寺院を訪れてみました。青葉区の慈雲山資福寺さん。

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仙台三十三観音の一つに数えられ、鎌倉時代の開山(その後移転しているそうですが)、伊達家にもゆかりの古刹です。境内には仙台ゆかりの土井晩翠の碑などもありました。

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なぜこちらを訪れたかというと、ご本尊が光太郎の父・光雲の作だという情報を得ていたためです。ただ、ご本尊というからには本堂なのか、それとも観音堂という堂宇もあるのでそちらなのか、よくわかりません。

下記が本堂。新しい建築のようでしたが大きく立派でした。

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観音堂はこちら。

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訪れたのが日没少し前、どちらも扉か閉ざされていて、また、説明板等もなく、何とも分かりませんでした。もうすこし早い時間でしたら庫裡をおとない、お話を伺うところでしたが、遠慮しました。

まぁ、場所はわかりましたので、再訪したいと思っております。こちらは別名「あじさい寺」とのことで、その季節がいいかもしれません。

また、同じ青葉区で、やはり仙台三十三観音の一つ大鶴山昌繁寺さんの観音様は、補修の際に光雲の手が入っているそうで(こちらは確実な情報です)、いずれそちらにも、と思っております。

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おまけ。資福寺さんの駐車場にいた猫さん(笑)。

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その後、息子と共に、息子がアルバイトをしていたという居酒屋さんで夕食。車ですのでアルコールは飲みませんでしたが(そうでなくても最近アルコールを摂取する習慣がなくなりましたけれど)、新鮮な海の幸等を堪能いたしました。

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息子と別れ、当方は亘理町へ。

宿泊先がこちら。

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ファミリーロッジ旅籠屋さん仙台亘理店。全国チェーンで、格安の宿です。何年か前にテレビ東京さんの経済番組か何かで見て(他店だったと記憶していますが)、「ほう」と思っておりました。アメリカ映画に出て来るカーホテル的な感じで、一泊朝食付き5,500円。朝食といってもパンとコーヒーとオレンジジュースのみですが、当方も光太郎同様、朝食はパン派ですのでかえってありがいところです。

ちょっと歩くと阿武隈川。智恵子の故郷・福島二本松も流れている川で、光太郎詩「樹下の二人」(大正12年=1923)に、「あれが阿多多羅山/あの光るのが阿武隈川」と謳われています(さすがに亘理から安達太良山は見えませんが)。1泊したあと、昨日の朝、歩いて行ってみました。

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2㌔㍍ほどで河口ですので、鷗の姿も。

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このあたりも、東日本大震災、そして昨年の台風19号による被災があったわけで、そんなことを思いつつこの景色を眺めておりました。

宿に帰り、朝食を摂りながらテレビを観ていると、このあと雪の天気予報。積もるようだと厳しいので、急いで帰途に就きました。

亘理ICから常磐道を南下。昨日のブログでご紹介した、NHKラジオ第一さんの「石丸謙二郎の山カフェ」を、カーラジオで拝聴しました。光太郎のエッセイ「山の春」から抜粋で石丸さんが朗読。戦争責任を痛感しての蟄居、という話にはなりませんでしたが、光太郎が戦後、山村で暮らしていたこと、他にも「山の雪」、「山の秋」などのエッセイもあることなども紹介して下さいました。

福島・茨城の県境あたりは雪になりましたが、積もるほどではなく、関東平野に下りたら雨となり、無事帰宅。ほぼほぼトンボ返りで少々疲れました。いずれまたゆっくり再訪したいところです。

というわけで、「仙台方面レポート、終わります。


【折々のことば・光太郎】

趣味は実用を旨とし極めて単純(一見有趣味に見ゆるものは多く趣味低きものと見て差支なし。俗画家の年頭絵葉書の如きは此の適例。)

アンケート「書斎を如何に改善すべきか」より
 大正8年(1919) 光太郎37歳


光太郎、これに限らず、随所で「用の美」といった持論を展開しています。それにしても「俗画家」とは、手厳しいですね。


第64回連翹忌――2020年4月2日(木)――にご参加下さる方を募っております。詳細はこちら。新型コロナウイルス対策でイベントの中止等が相次いでおりますが、十分に感染防止に留意した上で、今のところ予定通り実施の方向です。ただし、現在、関係各方面と開催か中止か協議中です。ご意見のある方、コメント欄(非公開も可能です)よりお願いいたします。

来る4月2日(木)に日比谷松本楼様に於いて予定しておりました第64回連翹忌の集い、昨今の新型コロナウイルス感染防止のため、誠に残念ながら中止とさせていただくことに致しました。