このブログ恒例、年末に1年間を振り返る企画です。
ただ、ご紹介した全件はさすがに紹介しきれませんので、主なものに限らせていただきます。また、書籍等の発行日は奥付に従いました。そこで、実際に店頭に並んだ日と異なる場合があります。ご了承ください。
1月5日(土)
足立区の北千住BUoyさんで、「岸井戯曲を上演するinTokyo#1「かり」」 の上演が行われました。辻村優子さんによる、「乙女の像」をモチーフとした一人芝居が演じられました。
1月11日(金)
北原白秋を主人公とする映画「この道」が封切られました。光太郎も登場します。
1月12日(土)~3月17日(日)
高崎市の群馬県立土屋文明記念文学館さんで、第103回企画展「文学者の書―筆に込められた思い」が開催され、光太郎の書作品も展示されました。関連行事として3月17日(日)に、書家の石川九楊氏による記念講演会「文学者の書―その魅力を味わう」が行われました。
1月12日(土)~3月24日(日)
いわき市の草野心平記念文学館さんで、冬の企画展「草野心平の居酒屋『火の車』もゆる夢の炎」が開催されました。関連行事として3月10日(日)、料理研究家の中野由貴さんを講師として、光太郎にちなむメニューも饗された「居酒屋「火の車」一日開店」が行われました。
1月15日(火)
DeAGOSTINIさんから『日本の名峰 DVD付きマガジン44 雪煙舞う厳冬の安達太良山』が発行されました。付録のDVDを含め、光太郎智恵子に触れられています。
1月19日(土)
埼玉県東松山市立図書館さんに於いて市民講座「高田博厚、田口弘、高村光太郎 東松山に輝いたオリオンの三つ星」が行われました。講師を当方が務めさせていただきました。
1月26日(土)
板橋区立成増図書館さんで「大人のための朗読会 『道―その先』」が開催され、光太郎詩「道程」が取り上げられました。ご出演は朗読ワークショップ声流さんでした。
1月26日(土)~4月14日(日)
大阪市のあべのハルカス美術館さんで企画展「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」が開催されました。一昨年から全国を巡回した展覧会の最終開催でした。光雲作の木彫「布袋像」が出品されました。
1月29日(火)~4月14日(日)
千葉市の千葉県立美術館さんで「冬のアート・コレクション 具象彫刻展 ―具象彫刻の先駆者たち―」が開催され、光太郎ブロンズ4点が展示されました。
1月30日(水)
長野県の地方紙『信濃毎日新聞』さんが、光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海の手になる信州善光寺さんの仁王像の、東京芸術大学さんによる学術調査について報じました。
2月1日(金)~2月24日(日)
青森県十和田湖畔で「冬と遊ぼう 十和田湖冬物語2019」が開催され、光太郎最期の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが行われました。
2月2日(土)
盛岡市の岩手県立美術館さんで「岩手県立美術館館長講座2018 第4回 岩手の近代彫刻Ⅱ」が開催され、光太郎にも触れられました。講師は同館館長・ 藁谷収氏でした。
2月9日(土)
杉並区立方南図書館さんで「大人がたのしむお話会」が開催され、「智恵子抄」が取り上げられました。ご出演はおはなし会ボランティアのみなさんでした。
2月10日(日)
千代田区のカフェ·カプチェットロッソさんで「三彩の会朗読ライブ 高村光太郎著 「智恵子抄」」が開催されました。ご出演は酒井敬幸さん(81プロデュース)、秋吉徹さん (81プロデュース)、水野貴雄さん (プロダクション・エース)でした。
同日、『毎日小学生新聞』さんに、マルチアーティスト・井上涼さんの連載「井上涼の美術でござる」で「高村光太郎の巻」が掲載されました。
2月20日(水)
三元社さんより、髙橋幸次氏著『「ロダンの言葉」とは何か』が刊行されました。
2月22日(金)
鹿児島県指宿市の御菓子司鳥越屋さんで、「大人のための夜の朗読会」が開催され、光太郎作品が取り上げられました。「本と人とをつなぐ〝そらまめの会〟」の下吹越かおるさん他のご出演でした。

同日刊行の『週刊朝日』さんに「文豪の湯宿 高村光太郎・智恵子×栃木県・塩原温泉塩の湯 柏屋旅館」という記事が載り、光太郎智恵子に触れられました。
2月23日(土)
青森県十和田市の市民交流プラザトワーレさんで、「インバウンド対応 制作物完成お披露目会」が開催されました。同市の劇団エムズパーティーさんが制作した朗読劇DVD「乙女の像ものがたり多言語字幕版」が完成試写されました。

2月24日(日)
光太郎に関する著作もあった日本文学研究者のドナルド・キーン氏が亡くなりました。
2月27日(水)
求龍堂さんから水原園博氏著『川端康成と書―文人たちの墨跡』が刊行されました。昨年、発見が報じられた光太郎の扇面揮毫も紹介されています。
3月1日(金)
書評専門紙『週刊読書人』さんの「【書評キャンパス】大学生がススメる本」というコーナーで、光太郎の『智恵子抄』が取り上げられました。
3月2日(土)
大田区の区立大森南図書館さんで、「大人のための朗読会」が開催され、「智恵子抄」が取り上げられました。朗読ボランティア「響の会」の皆さんのご出演でした。
3月5日(火)~4月29日(月)
台東区の東京国立博物館さんで、「特別展 御即位30年記念 両陛下と文化交流―日本美を伝える―」が開催され、光雲作の木彫「養蚕天女」大小二点が出品されました。
3月7日(木)・14日(木)
『週刊新潮』さんの連載「文庫双六」で、2週にわたって『智恵子抄』が取り上げられました。7日号が評論家の川本三郎氏による「『智恵子抄』の舞台となった房総半島の“淋しい漁村”」、14日号はノンフィクション作家・梯久美子さんで「光太郎と賢治の“意外な接点”」でした。
3月9日(土)
盛岡市の岩手県立大学さんのアイーナキャンパスで、「盛岡短期大学部 アイーナキャンパス公開講座「高村光太郎のホームスパン」」が開催されました。講師は同大教授・菊池直子氏でした月末には同大の『研究論集第21号』に菊池氏の「研究報告「高村光太郎記念館」所蔵のホームスパンに関わる調査」が掲載されました。
3月9日(土)・10日(日)
山口市の菜香亭さんで、touch the bonnet 10th演劇LIVE 「れもん」が開催されました。細田昌宏さん、平田珠凛さんのご出演でした。
3月15日(金)
仙台に本社を置く『河北新報』さんに「<阿武隈川物語>(36)新しい女育んだ山河」という記事が載り、光太郎智恵子が大きく取り上げられました。
同日、新潮社さんから中川越氏著『すごい言い訳!― 二股疑惑をかけられた龍之介、税を誤魔化そうとした漱石―』が刊行されました。「序文を頼まれその必要性を否定した 高村光太郎」という項を含みます。
3月16日(土)~4月14日(日)
港区の泉屋博古館分館さんで、企画展「華ひらく皇室文化 明治150年記念 明治宮廷を彩る技と美」が開催されました。昨年から名古屋、秋田、京都と巡回した企画展の最終会場でした。光雲の木彫「山霊訶護」(明治32年=1899)が出品されました。
3月17日(日)
鹿児島市のかごしま県民交流センターさんにおいて「鹿児島高等学校音楽部 第71回全日本合唱コンクール全国大会出場記念 特別演奏会」が行われ、西村朗氏作曲「混声合唱とピアノのための組曲「レモン哀歌」」が演奏されました。
3月20日(水)
世界文化社さんから一色采子さん著 『一色采子のきものスタイルBOOK 母のタンス、娘のセンス』が刊行されました。福島二本松の智恵子生家・智恵子記念館さんが大きく紹介されています。
3月21日(木)
富山県高岡市の市生涯学習センターさんに於いて「劇団「喜び」公演「智恵子抄」」が開催されました。茶山千恵子さんによる一人芝居でした。
3月23日(土)
東京都武蔵野市の武蔵野商工会議所さんに於いて、「第13回与謝野寛・晶子を偲ぶ会 「明星」文学者、四季の食卓― 杢太郎・勇・晶子・光太郎」が開催され、当方による発表「苦しい中でも工夫して/高村光太郎の食」が盛り込まれました。
3月31日(日)
栃木県小山市の話楽庵さんで、朗読公演「話楽庵 弥生の会」が開催され、「智恵子抄」が取り上げられました。わたなべ紀子さんのご出演でした。
明日は4~6月を振り返ります。
【折々のことば・光太郎】
序詩を除いた二十九篇の詩は皆一個づつの独立した道を持つてゐる。二十九條の鉱脈の尖端だけが一個づつ此処に出てゐる。その一個づつをよむと此処に姿を見せない詩を無数に感じる。彼の詩が横列でなくて縦列である事を感じる。
ただ、ご紹介した全件はさすがに紹介しきれませんので、主なものに限らせていただきます。また、書籍等の発行日は奥付に従いました。そこで、実際に店頭に並んだ日と異なる場合があります。ご了承ください。
1月5日(土)
足立区の北千住BUoyさんで、「岸井戯曲を上演するinTokyo#1「かり」」 の上演が行われました。辻村優子さんによる、「乙女の像」をモチーフとした一人芝居が演じられました。
1月11日(金)
北原白秋を主人公とする映画「この道」が封切られました。光太郎も登場します。
1月12日(土)~3月17日(日)
高崎市の群馬県立土屋文明記念文学館さんで、第103回企画展「文学者の書―筆に込められた思い」が開催され、光太郎の書作品も展示されました。関連行事として3月17日(日)に、書家の石川九楊氏による記念講演会「文学者の書―その魅力を味わう」が行われました。
1月12日(土)~3月24日(日)
いわき市の草野心平記念文学館さんで、冬の企画展「草野心平の居酒屋『火の車』もゆる夢の炎」が開催されました。関連行事として3月10日(日)、料理研究家の中野由貴さんを講師として、光太郎にちなむメニューも饗された「居酒屋「火の車」一日開店」が行われました。
1月15日(火)
DeAGOSTINIさんから『日本の名峰 DVD付きマガジン44 雪煙舞う厳冬の安達太良山』が発行されました。付録のDVDを含め、光太郎智恵子に触れられています。
1月19日(土)
埼玉県東松山市立図書館さんに於いて市民講座「高田博厚、田口弘、高村光太郎 東松山に輝いたオリオンの三つ星」が行われました。講師を当方が務めさせていただきました。
1月26日(土)
板橋区立成増図書館さんで「大人のための朗読会 『道―その先』」が開催され、光太郎詩「道程」が取り上げられました。ご出演は朗読ワークショップ声流さんでした。
1月26日(土)~4月14日(日)
大阪市のあべのハルカス美術館さんで企画展「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」が開催されました。一昨年から全国を巡回した展覧会の最終開催でした。光雲作の木彫「布袋像」が出品されました。
1月29日(火)~4月14日(日)
千葉市の千葉県立美術館さんで「冬のアート・コレクション 具象彫刻展 ―具象彫刻の先駆者たち―」が開催され、光太郎ブロンズ4点が展示されました。
1月30日(水)
長野県の地方紙『信濃毎日新聞』さんが、光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海の手になる信州善光寺さんの仁王像の、東京芸術大学さんによる学術調査について報じました。
2月1日(金)~2月24日(日)
青森県十和田湖畔で「冬と遊ぼう 十和田湖冬物語2019」が開催され、光太郎最期の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが行われました。
2月2日(土)
盛岡市の岩手県立美術館さんで「岩手県立美術館館長講座2018 第4回 岩手の近代彫刻Ⅱ」が開催され、光太郎にも触れられました。講師は同館館長・ 藁谷収氏でした。
2月9日(土)
杉並区立方南図書館さんで「大人がたのしむお話会」が開催され、「智恵子抄」が取り上げられました。ご出演はおはなし会ボランティアのみなさんでした。
2月10日(日)
千代田区のカフェ·カプチェットロッソさんで「三彩の会朗読ライブ 高村光太郎著 「智恵子抄」」が開催されました。ご出演は酒井敬幸さん(81プロデュース)、秋吉徹さん (81プロデュース)、水野貴雄さん (プロダクション・エース)でした。
同日、『毎日小学生新聞』さんに、マルチアーティスト・井上涼さんの連載「井上涼の美術でござる」で「高村光太郎の巻」が掲載されました。
2月20日(水)
三元社さんより、髙橋幸次氏著『「ロダンの言葉」とは何か』が刊行されました。
2月22日(金)
鹿児島県指宿市の御菓子司鳥越屋さんで、「大人のための夜の朗読会」が開催され、光太郎作品が取り上げられました。「本と人とをつなぐ〝そらまめの会〟」の下吹越かおるさん他のご出演でした。

同日刊行の『週刊朝日』さんに「文豪の湯宿 高村光太郎・智恵子×栃木県・塩原温泉塩の湯 柏屋旅館」という記事が載り、光太郎智恵子に触れられました。
2月23日(土)
青森県十和田市の市民交流プラザトワーレさんで、「インバウンド対応 制作物完成お披露目会」が開催されました。同市の劇団エムズパーティーさんが制作した朗読劇DVD「乙女の像ものがたり多言語字幕版」が完成試写されました。

2月24日(日)
光太郎に関する著作もあった日本文学研究者のドナルド・キーン氏が亡くなりました。
2月27日(水)
求龍堂さんから水原園博氏著『川端康成と書―文人たちの墨跡』が刊行されました。昨年、発見が報じられた光太郎の扇面揮毫も紹介されています。
3月1日(金)
書評専門紙『週刊読書人』さんの「【書評キャンパス】大学生がススメる本」というコーナーで、光太郎の『智恵子抄』が取り上げられました。
3月2日(土)
大田区の区立大森南図書館さんで、「大人のための朗読会」が開催され、「智恵子抄」が取り上げられました。朗読ボランティア「響の会」の皆さんのご出演でした。
3月5日(火)~4月29日(月)
台東区の東京国立博物館さんで、「特別展 御即位30年記念 両陛下と文化交流―日本美を伝える―」が開催され、光雲作の木彫「養蚕天女」大小二点が出品されました。
3月7日(木)・14日(木)
『週刊新潮』さんの連載「文庫双六」で、2週にわたって『智恵子抄』が取り上げられました。7日号が評論家の川本三郎氏による「『智恵子抄』の舞台となった房総半島の“淋しい漁村”」、14日号はノンフィクション作家・梯久美子さんで「光太郎と賢治の“意外な接点”」でした。
3月9日(土)
盛岡市の岩手県立大学さんのアイーナキャンパスで、「盛岡短期大学部 アイーナキャンパス公開講座「高村光太郎のホームスパン」」が開催されました。講師は同大教授・菊池直子氏でした月末には同大の『研究論集第21号』に菊池氏の「研究報告「高村光太郎記念館」所蔵のホームスパンに関わる調査」が掲載されました。
3月9日(土)・10日(日)
山口市の菜香亭さんで、touch the bonnet 10th演劇LIVE 「れもん」が開催されました。細田昌宏さん、平田珠凛さんのご出演でした。
3月15日(金)
仙台に本社を置く『河北新報』さんに「<阿武隈川物語>(36)新しい女育んだ山河」という記事が載り、光太郎智恵子が大きく取り上げられました。
同日、新潮社さんから中川越氏著『すごい言い訳!― 二股疑惑をかけられた龍之介、税を誤魔化そうとした漱石―』が刊行されました。「序文を頼まれその必要性を否定した 高村光太郎」という項を含みます。
3月16日(土)~4月14日(日)
港区の泉屋博古館分館さんで、企画展「華ひらく皇室文化 明治150年記念 明治宮廷を彩る技と美」が開催されました。昨年から名古屋、秋田、京都と巡回した企画展の最終会場でした。光雲の木彫「山霊訶護」(明治32年=1899)が出品されました。
3月17日(日)
鹿児島市のかごしま県民交流センターさんにおいて「鹿児島高等学校音楽部 第71回全日本合唱コンクール全国大会出場記念 特別演奏会」が行われ、西村朗氏作曲「混声合唱とピアノのための組曲「レモン哀歌」」が演奏されました。
3月20日(水)
世界文化社さんから一色采子さん著 『一色采子のきものスタイルBOOK 母のタンス、娘のセンス』が刊行されました。福島二本松の智恵子生家・智恵子記念館さんが大きく紹介されています。
3月21日(木)
富山県高岡市の市生涯学習センターさんに於いて「劇団「喜び」公演「智恵子抄」」が開催されました。茶山千恵子さんによる一人芝居でした。
3月23日(土)
東京都武蔵野市の武蔵野商工会議所さんに於いて、「第13回与謝野寛・晶子を偲ぶ会 「明星」文学者、四季の食卓― 杢太郎・勇・晶子・光太郎」が開催され、当方による発表「苦しい中でも工夫して/高村光太郎の食」が盛り込まれました。
3月31日(日)
栃木県小山市の話楽庵さんで、朗読公演「話楽庵 弥生の会」が開催され、「智恵子抄」が取り上げられました。わたなべ紀子さんのご出演でした。
明日は4~6月を振り返ります。
【折々のことば・光太郎】
序詩を除いた二十九篇の詩は皆一個づつの独立した道を持つてゐる。二十九條の鉱脈の尖端だけが一個づつ此処に出てゐる。その一個づつをよむと此処に姿を見せない詩を無数に感じる。彼の詩が横列でなくて縦列である事を感じる。
散文「宮崎孝政詩集『鯉』読後」より 昭和4年(1929) 光太郎47歳
光太郎、他人の詩集の序跋文等をよく書きましたが、実にその対象の真髄を剔抉し、その真髄を的確な言葉で表しています。その鑑賞眼の確かさ、批評家としての資質には舌を巻かされます。