いつのまにか年末となってしまいました。もうすぐ令和2年(2020)、子年ですね。

そこで、子年にちなみ、「純金積み立てコツコツ」のCMでおなじみの、田中貴金属さんが縁起物の商品を出しています。プレスリリースより。 

2020年の干支「子(ねずみ)」の新作工芸品をご紹介

1892年に創業した貴金属の老舗ギンザタナカ(田中貴金属ジュエリー株式会社 本社:中央区銀座、代表取締役社長執行役員:田中 和和、以下 ギンザタナカ)は、2020年の干支である「子(ねずみ)」をモチーフに純金で製作した置物や根付などの工芸品をギンザタナカ直営店およびギンザタナカオンラインショップにて販売しています。

2020年の干支である「子」は、古事記の神話から転じて、福の神である大黒天の使いともいわれており、十二支の初めの干支であることから、「子」年は何かを始めるには良い年とされています。また、ねずみは繁殖能力が高いことから子孫繁栄や家運隆盛、行動力や財力を象徴し、古来より縁起がいい動物として親しまれています。

この度ギンザタナカで販売している、2020年向けの干支や縁起物の工芸品などをご紹介します。

■純金レリーフ「子」(高村光雲 原型作)
日本の近代彫刻の礎を築いた彫刻家、高村光雲の原型をもとに、純金で製作したレリーフです。木彫の伝統技法と西洋の写実性を取り入れた、重厚感ある新作となりました。特に、高村光雲ならではの写実的なねずみの表情、たたずまいを純金で表すことにこだわりました。額付きで、壁に掛けて飾ることができます。
【商品名】 純金レリーフ「子」(高村光雲 原型作)
【税込参考価格】 2,320,000円
【素材・サイズ】 K24/約200g/本体直径約8cm
※額:約23×23 cm


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田中貴金属さん、光太郎の父・光雲の原型になる縁起物を、毎年というわけではないようですが、よく手がけて下さっています。平成28年(2016)の申年に向けては「純金製置物 「申」 <高村光雲原型作>」、平成30年(2018)の戌年の際に「純金製置物 「陽光」 <高村光雲原型作>」。


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それぞれ見事な作ですが、今回のネズミも毛並みの一本一本まで精緻な彫りが施されています。余裕のある方、ぜひお買い求め下さい。

光雲作といえば、過日、こんなものを入手しました。東京国立博物館さんのミュージアムショップで販売されている商品で、同館所蔵の光雲代表作にして国指定重要文化財の「老猿」をあしらった根付です。純金製ではありません(笑)。

同じトーハクさんのミュージアムショップでは、以前からやはり「老猿」をモチーフにしたボトルキャップを販売していて、そちらは数年前に手に入れておりましたが、この根付は比較的最近になってラインナップに入ったようで、気づきませんでした。

税込み660円、オンラインショップで購入可です。余裕のあまりない方でもこちらなら大丈夫でしょう(笑)。ぜひお買い求め下さい。


【折々のことば・光太郎】

精力過剰に苦んでゐる此若者から発散する異常な熱気は大抵な貧血性の美術家の魂をも湧きたゝせるだらう。しかも其間に純真な寂しい祈祷の声がきこえる。
散文「『槐多の歌へる』」より 大正9年(1920) 光太郎38歳

「槐多」は村山槐多。光太郎と交流のあった夭折の天才画家です。詩も書いていた槐多の、没後に出版された詩集の推薦文から採りました。

「精力過剰」、「異常な熱気」、「純真な寂しい祈祷の声」、それぞれ槐多の芸術を的確に表す評です。