山口県から企画展情報です。 

清家雪子展――『月に吠えらんねえ』の世界

期 日 : 2019年11月27日(水)~2020年4月12日(日)
会 場 : 
中原中也記念館 山口県山口市湯田温泉1-11-21
時 間 : 9:00~17:00
料 金 : 【一般】 330円 【大学・高校専門学校の学生】220円 
      18歳以下、70歳以上無料(要証明書)
休 館 : 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 毎週最終火曜日 12/29~1/3,2/12・13


中原中也記念館は、平成6年2月18日の開館から、この2月で25周年を迎えます。

開館25周年となります本年におきましては、様々な分野とのコラボレーション企画を中心といたしまして、新たな中原中也の魅力を市内外へ発信いたし、多くの皆様に中原中也への興味・関心の拡大を図ってまいります。

後期は、漫画家・清家雪子氏とその作品「月に吠えらんねえ」を御紹介する、「清家雪子展 『月に吠えらんねえ』の世界」を開催いたします。漫画「月に吠えらんねえ」は、日本の近代詩人たちが住む □街(しかくがい)を中心に、萩原朔太郎、北原白秋、三好達治、室生犀星、中原中也など、それぞれの詩人の作品世界をイメージ化したキャラクターが登場し、それぞれの作品自体や文学史上の出来事などが融合された世界が展開する作品でございます。中原中也をモチーフといたしました「チューヤ」を中心に、文学表現と清家氏独自の作品世界の造形との関わりを御覧いただくことができます。

こうした、中原中也記念館開館25周年記念事業を通じまして、これまでの展示の歩みや文学館として培ってまいりました資料収集・修復保存の実績を、全国の文学ファンや市民にわかりやすくまとまった形で伝えてまいりますとともに、新たな文学表現の可能性を探る展示やイベントを行い、中原中也ファンの更なる拡大を図ってまいります。

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関連行事

中原中也記念館×山口市立中央図書館 『月に吠えらんねえ』ファントーク

期 日 : 1回目:12月15日(日)14:00~15:30 チューヤ篇
      2回目:3月21日(土)14:00~15:30 朔、その他のキャラクター篇

場 所 : 山口市立中央図書館 共同利用スペース 山口県山口市中園町7番7号
定 員 : 各回20名(要事前申込 先着順)  ※ファントークは定員に達しました
料 金 : 無料

というわけで、先頃完結した清家雪子さん作のコミック『月に吠えらんねえ』関連です。

フライヤー裏面の「展示で紹介する主なキャラクター」に、光太郎からのインスパイア「コタローくん」も。それから当会の祖・草野心平をモデルとした「ぐうるさん」はじめ、ここに挙げられているキャラクターの元ネタ的人物は、全員が光太郎と交流のあった面々です。

関連行事のファントーク、すでに来年3月の分も満席だそうですが、キャンセル等有るかも知れませんので、とりあえずご紹介しておきます。

さらに市立中央図書館さん、その他、「まちじゅう図書館」ということで、市内のカフェやら歯医者さんやらで、「サテライトライブラリー」と称するミニ図書館的なコーナーが設けられているそうですが、そちらでも関連書籍の閲覧が出来るようにするなど、面白い取り組みが為されるようです。

会期が長いので、何とか都合を付けて行ってみたいと思っております。当方、山口県は学生時代に訪れたことがありますが、その頃、同館はまだ開館していませんでした。

皆様もぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

詩は何もせつかちに考るものぢやない。十年二十年三十年のことを考へねばならぬ。土台人一生のことであり、一時代のことである。

談話筆記「昭和二年詩壇概観」より 昭和2年(1927) 光太郎45歳

光太郎、朔太郎、中也、心平らは、それぞれどんなことを考えて詩作に取り組んでいたのか、上記企画展、その一端にでも触れられるような内容であってほしいものです。