都内から演劇の公演情報です。

evkk(エレベーター企画)『売り言葉』

期 日 : 2019年9月5日(木)~8日(日)
時 間 : 9/5[S]・6[A] 19:00~ 9/7 15:30~[S]/19:00~[A]  9/8 12:00~[S]/15:30~[A]
             [S]……一人芝居バージョン  [A]……二人芝居バージョン
会 場 : 北池袋 新生館シアター 豊島区池袋本町1-37-8 中村ビル2F
料 金 : 前売 3000円 当日 3500円

高村光太郎の妻・智恵子の物語。

裕福な家庭に生まれた彼女は、東京で高村光太郎と出会い、結婚。才気煥発な智恵子だったが、ふたりの関係は少しづつ変わってゆく。光太郎が芸術家として前進する一方、自分の絵は認められることはなかった。

『智恵子抄』に描かれた「あなた」であらんとするため、必死でもがく智恵子

―――本当に私はこんなにも 綺麗に死ぬことが出来るのかしら。

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「売り言葉」は、平成14年(2002)、野田秀樹氏の脚本、主役・大竹しのぶさんで初演されました。登場人物は智恵子のみの一人芝居です。

同じevkk(エレベーター企画)さんによる「売り言葉」の公演、一昨年に大阪で開催されています。

その際からそうでしたが、オリジナルに即した一人芝居バージョン[S]と二人の女優による[A]、趣向を変えた2バージョンでの上演だとのこと。

シナリオ的にはかなり辛口、光太郎、ディスられまくりといった感がありますが、「たしかにそうだよな」と納得させられてしまいます。

ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

事柄ではない。心だ。理窟ではない。具体だ。卑(ひく)さではない。高さだ。
雑纂「訳書『自選日記』序文」より 大正10年(1921) 光太郎39歳

『自選日記』は、アメリカの詩人、ウォルト・ホイットマンが明治14年(1881)に出版したもので、南北戦争時を中心にしています。光太郎訳ではなく杉木喬訳で、岩波文庫版が健在(初版・昭和42年=1967)です。


日記ですので、「事柄」が多く記されていますが、それを単なる「事柄」として受け取るのではなく、その背後にあるホイットマンの「」、そして「事柄」はその「具体」化なのだ、ということでしょうか。