一昨日は智恵子の故郷、福島二本松に聳え、「智恵子抄」にも謳われている安達太良山の山開きでした。報道をご紹介します。

まずFTV福島テレビさんのローカルニュース。

「いい思い出に」日本百名山・安達太良山で4年ぶり山開き 約4000人が登山を楽しむ

 日本百名山の一つの安達太良山は、毎年5月の第3日曜日に山開きをしている。山開きをした21日は、約4000人の登山客が訪れた。山頂では関係者が、山の事故が無いように今シーズンの安全を祈願した。
 通常どおりに山開きが開かれたのは4年ぶりで、登山客は山頂からの美しい眺望を楽しんでいた。登山客は「とても良い登山でした。孫たちも途中疲れたって言っていたんですけど、最後まで頂上まで登れて楽しかったみたいです。良い思い出になりました」と話した。
 福島県警察本部によると、2023年に入り県内では19件の山岳遭難が発生していて、入山する際には登山届の提出や十分な食料や水分などを備えるよう注意を呼びかけている。
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同じくTUFテレビユー福島さん。

安達太良山で4年ぶり山開き 観光大使なすびさんも参加

 本格的な夏山シーズンがやってきます。21日、福島県の安達太良山で山開きが行われ、大勢の登山客が山頂を目指しました。
  岳温泉観光協会・二瓶明子会長「多くの方々が安達太良山を目的に遠いところから来ているので、コロナの事は気にせずに思う存分安達太良山を楽しんでもらえるのかなと思う」
 今年は4年ぶりに通常の山開きとなった安達太良山。登山のスタートとなる「あだたら高原スキー場」のロープウェイ乗り場には、朝から多くの登山客が訪れました。
 21日の福島県内は晴れて登山日和となり、登山客は、残雪や安達太良山の自然を楽しみながらそれぞれのペースで山頂を目指していました。
 山頂では、先着順に山開きを記念したペナントが配られたほか、県内出身のタレントで、安達太良山の観光大使のなすびさんも登山に参加し、山頂を訪れた登山客と写真を撮るなどして交流しました。
 登山客「すごい天気も良くて気持ちよく登れた」
 登山客の子ども「(登るのが)辛いけど、高さがそんなに無かったからこれは楽だった」
 23日は尾瀬で、5月28日には磐梯山で山開きが行われることになっていて、福島県内はこれから本格的な夏山登山シーズンを迎えます。
 岳温泉観光協会・二瓶明子会長「安心安全に登れる山ではありますが、事故も時々起こるので、安全に次の目的地にたどり着くまで気を緩めることなく安達太良山を楽しんでもらいたい」
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続いて新聞系。まずは『福島民友』さん。

爽やかな薫風...4000人が山頂目指す 安達太良山で山開き

 福島県二本松市などにまたがる日本百名山の一つ、安達太良山(1700メートル)の山開きが21日、同山頂付近で行われ、約4000人の登山者が爽やかな薫風を受けながら山頂を目指した。山頂では安全祈願祭に加え、記念ペナントの配布や「ミズあだたらコンテスト」など山頂行事全てが4年ぶりに通常開催された。
 登山者は山頂に達すると「やったー」と叫び、壮大な眺めを写真に収めるなどした。東京都内から家族で訪れた根本結衣さん(10)は「岩登りが楽しかった。まだ疲れていない」と余裕の表情を浮かべた。親戚と登頂した田村市の会社員大河原循子さん(58)は「登山者同士であいさつして、気持ちよく登れた」と笑顔で話した。
 安全祈願祭には観光関係者や登山者に加え、安達太良山観光大使でタレントのなすびさん(福島市出身)も出席し、無事故を願った。
 ミズあだたらコンテストには49人が参加し、登山に適した格好かどうかを競った。2度目のミズに輝いた桑折町の公務員平野恵梨華さん(30)は「選ばれてびっくり」と話し、準ミズの本宮市の中村嶺那さん(9)=岩根小4年=は「安達太良山は校歌にも登場する好きな山」と喜んだ。
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『福島民報』さん。

日本百名山の安達太良山で新緑満喫 4年ぶりに通常規模の山開き 福島県内外から4000人

 日本百名山の一つ、安達太良山(1700メートル)は21日、山開きした。福島県内外からの登山者約4千人が新緑を満喫し、山頂付近の残雪を踏みしめながら山頂を目指した。山頂付近での記念ペナント配布とミズあだたらコンテストが復活し、4年ぶりの通常開催となった。
 山頂で神事を執り行い、安達太良連盟会長の三保恵一二本松市長らが登山者の安全を祈願した。先着3千人に記念ペナントを配布した。奥岳登山口では限定50個の缶バッジを販売した。
 山頂に着いた登山者は仲間と記念撮影をするなどして雄大な景色を満喫していた。福島市出身のタレントで安達太良山観光大使のなすびさんも大使として初めて山開きに参加した。
 安達太良山の中腹にある山小屋「くろがね小屋」が建て替えのため休業していることを受け、岳温泉の安達太良自然センターは、くろがね小屋前に試験的に1日限定で携帯トイレを設けた。
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さらに仙台に本社を置く『河北新報』さんも。

青空広く、山頂で達成感 安達太良山で山開き

 日本百名山の一つとして知られ、二本松市などにまたがる安達太良山(1700メートル)で21日、山開きがあった。晴天に恵まれ、県内外の登山愛好家らでにぎわった。
 登山者はロープウエーで山頂駅に向かい、汗を拭いながら約1時間半かけて尾根などを歩いた。周囲から突き出ていることから「乳首(ちちくび)山」とも呼ばれる山頂に着くと、美しい風景を写真に収めた。
 山頂付近では先着3000人に記念ペナントが配布され、安全祈願祭が開かれた。登山に適した格好を審査基準とするコンテストもあった。新型コロナウイルス禍の影響で中止や規模縮小していた山頂イベントの通常開催は2019年以来、4年ぶりとなった。
 姉2人と山頂からの眺望を楽しんだ仙台市宮城野区の会社員大内みな子さん(68)は「遠くに磐梯山がうっすらと見えて良かった。疲れもあるが、達成感が上回る」と満足そうに話した。
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最後に、二本松市長・三保恵一氏のツイート。「智恵子抄」「ほんとの空」の語を使って下さっています。ありがとうございました。
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当方も登ったコロナ禍前の令和元年(2019)には約9,000人の人出でしたが、この日は約4,000人だそうで、半減してしまいましたが、来年以降またじわじわと増え続けて欲しいものです。

【折々のことば・光太郎】

暖炉には薪が音を立てゝ燃えてゐます 外はまつくらですが クリスマスにふさはしい霙がふつてゐます やがて雪になるでせう 明日の朝世界が真白な景色につゝまれてゐるかも知れないと思ふと子供のやうなうれしさを感じます 私は雪が犬の子のやうに好きですから 雪がつもるとすぐ外へ出て歩き廻ります

大正7年(1918)12月25日 渡辺湖畔宛書簡より 光太郎36歳

30年近く後、花巻郊外旧太田村で1年の3分の1は雪に包まれる生活を送ることになろうとは、この時点ではまったく考えていなかったでしょう。