毎年、女川光太郎祭を開催して下さっている宮城県女川町で、新たな取り組みです。
詩人・彫刻家高村光太郎と女川
期 日 : 2019年8月7日(水)~13日(火)時 間 : 平日 10:00~20:00 土日祝 10:00~17:00
会 場 : 女川つながる図書館 女川町生涯学習センター内
宮城県牡鹿郡女川町女川浜字女川178番地 KK-8街区1画地
料 金 : 無料
女川つながる図書館(女川町生涯学習センター内)にて特別展「詩人・彫刻家高村光太郎と女川」が開催されます。 図書館の館内を使った小さな展示会です。 昭和6年に高村光太郎が女川を訪れ、書いた作品や訪問当時の女川の様子の写真などを中心に、関連書籍の紹介や、しおりなどの手作り体験、朗読等を予定。 入館無料 お気軽にお立ち寄りください。

8月9日(金)に女川光太郎祭が開催されるということで、それに合わせてのミニ展示的なもののようです。
女川光太郎祭では、当方、毎年、講演をおおせつかっておりまして、今年もやらせていただきます(詳細は明日のこのブログで)。そちらの会場は、女川駅前のショッピングモール・シーパルピア内のまちなか交流館さんですが、今回の展示は生涯学習センター内のつながる図書館さんだそうで、住所で調べましたところ、町役場の敷地内のようです。まちなか交流館さんとつながる図書館さん、徒歩数分といったところでしょう。
のちほどレポートいたします。
【折々のことば・光太郎】
今年の冬は旧臘以来肋間神経痛といふものに悩まされてゐて、一切が停頓状態です。中々厄介な病気で、痛みばかりでなく、呼吸にも影響します。ホルモン不足から来る老年病と考へられて、何んだかをかしいやうですが、今年の山の厳寒にも関係があるでせう。春暖の候になれば、自然治癒することと思つてゐます。
雑纂「生成言」より 昭和26年(1951) 光太郎69歳
花巻郊外旧太田村の山小屋での生活も5年が過ぎ、光太郎の病状、「ホルモン不足から来る老人病」といったそんな軽いものでなく、結核性の重いもので、結局、それが原因で亡くなります。重篤なものであるという自覚はあったはずですが、このように対外的にはかたくなに肋間神経痛で押し通しました。離れて暮らす弟妹の家族、東京方面の旧友たちに心配をかけたくないという気持ちと、彼等により無理矢理にでも山小屋生活を中止させられてしまうのではないか、という危惧もあったかと思われます。