経済界では「ニッパチ」という語が使われており、古来、2月と8月は消費が落ち込むと言われています。文化芸術方面にもそれがあるようで、特に2月はその方面のイベントなどが多くありません。これが来月になると、またいろいろあるという情報を得ています。

2月も後半となりましたので、来月開催のイベントも少しずつご紹介します

大人のための朗読会

期    日 : 2019年3月2日(土)
会    場 : 大森南図書館  大田区大森南一丁目17番7号 03-3744-8411
時    間 : 午後2時から午後3時30分
料    金 : 無料
出    演 : 朗読ボランティア「響の会」
                                        土井千枝子さん、中田美津子さん、大橋優喜子さん、岩瀬悦子さん
演    目 : 『ひかるさくら』 『太宰治 舌切雀』 『蜘蛛の糸』 『智恵子抄』
対    象 : 中学生以上
定    員 : 先着40名 電話か来館で申し込み

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いつも書いていますが、光太郎詩は定型になっていない自由詩でも、意外に朗読向きです。また、散文も。やはり光太郎の鋭い言語感覚の表れでしょう。

全国の朗読愛好者の方々、どんどん取り上げていただきたいものです。


【折々のことば・光太郎】

私はいつも最も突き進んだ芸術の究極境が此の冬の美にある事を心ひそかに感じてゐる。満目蕭条たる芸術を生み得るやうになるまで人間が進み得るかどうか、それはわからない。此は所詮人間自身の審美の鍛錬に待つ外はないにきまつてゐる。

散文「満目蕭條の美」より 昭和7年(1932) 光太郎50歳

春の花や秋の紅葉を愛でる日本古来の感覚とは異なり、冬の厳しい自然に究極の美を見た光太郎。これも近代人としての新しい感覚なのでしょう。

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