まずは『福島民友』さん。当会の祖・草野心平を祀る同市立草野心平記念文学館さんで開催中の、冬の企画展「草野心平の居酒屋『火の車』もゆる夢の炎」について。 

【いわき】草野心平、居酒屋の逸話いわき・記念文学館企画展007 (2)

 いわき市草野心平記念文学館は3月24日まで、同市小川町の同館で企画展「草野心平の居酒屋『火の車』もゆる夢の炎」を開いている。
 草野心平は家族を養うために、詩を書く以外にさまざまな仕事をしていた。居酒屋もその一つで、1952(昭和27)年3月に東京都文京区で開店、約5年間継続し、文学仲間との議論が繰り広げられていた。
 企画展では、居酒屋の開店から閉店までの逸話がうかがえる原稿や草野心平が高村光太郎に宛てた手紙など24点を展示した。3月10日には「火の車」ゆかりのメニューを試食できるイベントも行う。居酒屋の店舗を再現した常設展示も行っている。
 開館時間は午前9時~午後5時。月曜日は休館。問い合わせは同館(電話0246・83・0005)へ。


続いて『読売新聞』さん。信州善光寺さんで開催中の「第十六回長野灯明まつり」に関して。

山門に浮かぶ平和への願い…善光寺ライトアップ

 長野市の善光寺をライトアップする「長野灯明まつり」007が6日、始まった。本堂や山門などが赤、黄、緑、青、紫の5色に染め上げられ、多くの来場者が見入っていた。
  平和への願いを込めて、2004年から毎年開催。今年は、オーストリア、ハンガリー両国が日本と外交関係を結んで150周年の節目となるため、山門には「平和」の文字やバレエやワルツを踊る様子がレーザー光線で映し出された。
  演出を担当した照明デザイナー石井幹子さん(80)は「ゆっくり光を眺めて、平和のありがたさを感じてほしい」と話した。11日まで。


同じ件で、共同通信さん

長野・善光寺が5色に輝く 平和願いライトアップ

 長野市の善光寺を赤、黄など5色にライトアッ008プする光のイベント「長野灯明まつり」が6日から始まった。1998年の長野冬季五輪の「平和を願う精神」を後世に継承するのが目的で、今年で16回目。11日までの夜間に開催する。
  国宝の本堂や、鐘楼が、五輪をイメージした赤、黄、緑、青、紫の5色に照らされると、観客から「きれい」と歓声が上がった。クラシック音楽が流れる中、本堂手前の山門に平和を意味する文字が日本語や英語、ドイツ語など4カ国語で映し出される演出も会場を沸かせた。
  川崎市の大学生佐藤絵莉香さん(22)は「写真をたくさん撮れて良かった」と笑顔を見せた。


こちらでは、光太郎の父・高村光雲と、高弟の米原雲海による仁王像のライトアップも為されています。


それぞれ、ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

私はまだ零下四〇度などといふ極寒の地を踏んだ経験がなく、パミイル高原のやうな塩白み果てた展望を見た体験がないから、冬の季節の究極感を語る資格を持たないやうにも思ふが、又考へると、さういふ強力な冬の姿に当面したら、なほさら平常の感懐を倍加するのではあるまいかといふやうな気がする。
散文「満目蕭條の美」より 昭和7年(1932) 光太郎50歳

この項、一つの作品から一節ずつというのを基本としていますが、例外的に昨日と同じ「満目蕭條の美」から。此の文章、あまりにも光太郎という人物を端的に物語っていますので……。