昨日に引き続き信州善光寺さんネタです。

第十六回長野灯明まつり 「共鳴する平和への祈り」

開催期間 : 平成31年2月6日(水)~2月11日(月・祝)
時  間 : 18:00~21:00 ※初日は17:30からオープニングセレモニー
       最終日は 18:00 ~ 20:00

会  場 : 信州善光寺 長野県長野市長野元善町491 長野駅前西口、善光寺表参道
入場料金 : 無料
主  催 : 長野灯明まつり実行委員会

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長野灯明まつりは、長野オリンピックの開催を記念し、2004年から装いを新たに始まった祭りです。
オリンピックの「平和を願う精神」を後世に遺してゆくため、世界に向けて「平和の灯り」を力強く発信しています。善光寺を五輪の色にちなんだ光で照らす「善光寺・五色のライトアップ」善光寺表参道に平和への想いが込められた光のアートが並ぶ「ゆめ灯り絵展」大きな光と小さな光を長野市へ皆で灯して、世界の平和を祈ります。

1998年長野冬季オリンピックが開催されました。感動と躍動、そして恒久の 平和への願いを、オリンピック精神のもと世界に届けました。2004年オリン ピックレガシーの継承と、弛まぬ平和への願いを込めて開催されたまつりこそ 「長野灯明まつり」です。国宝善光寺を五色に彩る「善光寺ライトアップ」、善光 寺表参道に灯された800基の灯篭アート「ゆめ灯り絵展」、毎年趣向を凝らし て開催される各種イベントが、訪れる50万人の人々を魅了します。 我々日本人は戦後、アジアの先進国の代表として常に経済をリードし、豊かな生 活と思想、優れた教育を享受して参りました。しかし、広い地球のどこかでは未 だ人と人が争い、誰かの心が傷つけられています。 第十六回長野灯明まつりでは「共鳴する平和への祈り」をテーマに、性別、人 種、国籍を超え、人と人の想いがつながり響きあい、共に灯す平和への祈りを世 界に向けて発信します。

実施する事業
・仁王門再建·仁王像造立100年長野灯明まつりスカイランタン・平和の灯り
開催日時:2/10(日) 集合場所:善光寺大本願 明照殿 開催場所:仁王門前 
受付 17:00~19:30  スカイランタン制作 17:30~18:30  打ち上げ開始 19:00~ 
参加費:1セット2,000円 ※受付時現金にて 事前申し込み公式サイトから 販売個数:限定100基
スカイランタン打ち上げイベント及び製作体験は、参加者1人につき、1基の製作となります。製作、打ち上げスペースの関係で、複数人で1基の申込は下記の場合を除き、ご遠慮をお願い申し上げます。
※小さなお子様がいらっしゃる方、16歳未満の保護者の付き添いは可能です。
タイや台湾を中心に元宵節にスカイランタンを放ち、無病息災を祈る民族習慣として定着している熱気球の一種です。長野灯明まつりでは、善光寺大本願にて祈祷したスカイランタンに平和の祈りや願いを書き入れて夜空に打ち上げ祈るとともに、仁王門再建100年・仁王像造立100年をスカイランタンの平和の灯りで祝います。

・ オープニング特別ライトアップ
日本との友好150周年を迎えるオーストリア、ハンガリー両国より大使をお招きし、平和の祈りを込めた善光寺のライトアップ点灯式にご参加いただきます。 また、善光寺山門では、石井リーサ明理氏によるレーザー演出で、長野灯明まつりのオープニングを華やかに彩ります。
日時:2月6日(水)18:00~21:00 場所:善光寺山門

・ 「ゆめ常夜灯」
灯明まつりの伝統に則り、善光寺の本堂をはじめとした主要な建物をカラーでライトアップ。本堂と山門はそれぞれ30分に1回、5色の色変化をする演出を行います。9年ぶりに修復を終え、一般公開された国の重要文化財である経蔵をライトアップ。主要な照明機材をLEDとし、省エネルギー化を実現。排気ガスを排出する燃料式発電機の使用を廃止し、クリーンで静かな空間を創出。企画・照明デザイン 石井幹子/石井リーサ明理

・ 「ゆめ灯り絵展」
「ゆめ灯り絵展」は「灯り絵常夜灯」と呼ばれる灯ろうに、応募者がデザインした切り絵を貼って浮かび上がる絵柄と灯りを楽しむイベントです。長野灯明まつり開催中、柳沢京子氏をはじめとする審査員の方々や、一般投票によるコンテストを実施。 善光寺表参道の石畳に展示され、情緒あふれる景色を彩ります。
テーマ 一般部門:「未来」「平和」「感謝」 キッズ部門:「将来の夢」「スポーツ」
<作品展示> 善光寺表参道大門石畳通り 2月6日(水)から2月11日(月)まで

他に宿坊・ゆめ茶会(毎日)、ゆめ演奏会(2/6)、平和のコンサート(2/9)、プロジェクションマッピング(2/10)、謎解きゲーム「妖怪探偵と封印の扉」、灯明バルなど


昨日お伝えした、光太郎の父・高村光雲らによって制作された仁王像の調査は、この「灯明まつり」に向けてのすす払いの意味もあったようで、この時期だったのでしょう。

SBS信越放送さんで昨日放送されたローカルニュースから。

善光寺仁王像が完成から100年・文化財指定に向けた動き始まる

 長野市の善光寺の仁王像が完成から100年の節目を迎え、仁王像や仁王門の文化財指定を目指す動きが始まりました。
 仁王門ではきょう、中に納められている仁王像の「おすす払い」が行われました。高さおよそ4.5メートルの仁王像は彫刻家の高村光雲や松本出身の太田南海などが手がけたもので、1919年・大正8年の完成から今年で100年となります。
 きょうは専門の業者が毛先が柔らかい刷毛などを使って長い年月の間にたまったほこりや汚れを落とし、善光寺事務局の小林順彦寺務総長は「100年間ここに来られている方を見届てきた仁王様なので、体を軽くしていただきたい」と話していました。
 また仁王像が安置されている仁王門も、去年再建から100年を迎えました。善光寺では今年1年間を仁王門と仁王像の「記念イヤー」と位置づけ、将来的に文化財指定を目指す取り組みに乗り出しました。
 去年9月には門に貼られていた「千社札」と呼ばれる参拝者の札をはがす作業を初めて行い、高所作業車も使いながらおよそ2週間かけて1200枚ほどをはがしました。
 さらに仁王像の作品的価値の再評価に向けて、東京芸術大学大学院などでつくる調査チームがきのうまでの4日間現地調査を行いました。
 善光寺ではこうした取り組みを通して文化財の登録を目指していくとしていて、小林寺務総長は「これだけ注目する機会はまた100年後になると思うので、このチャンスを生かして仁王門と仁王様を文化財指定にもっていってくれればありがたい」と話していました。
 善光寺では今年9月に100周年の記念法要などを行う予定です。

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ちなみに、光雲の曾孫であらせられる髙村朋美さんのブログに現地レポートが掲載されています。

ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

飛行機と無線電信とは地球の表面距離を小さくした。しかし人は地球のうすい表皮の中でのみ活動する。人はまだ此厖大な球体に深達する事を許されない。上空無限の未知の気層が私の意識を喪失せしめる。

散文「三陸廻り 三 金華山」より 昭和6年(1931) 光太郎49歳

ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行が行われるまであと30年。さすがの光太郎も地球が青いことを想像できなかったでしょう。

善光寺さんの仁王門前から打ち上げられるスカイランタン、そこに込められる平和への祈りが、地球全体を覆うことを願ってやみません。