岩手盛岡から、市民講座の情報です。 

館長講座2018 第4回 「岩手の近代彫刻Ⅱ」

期    日 : 2019年2月2日(土)
会    場 : 岩手県立美術館 ホール 岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
時    間 : 14:00~15:30
料    金 : 無料 
講    師 : 藁谷収 (岩手県立美術館館長)
備    考 : 定員120名 申し込み不要

彫刻家でもある当館の藁谷収館長が、「作り手の視点」で語る講座。専門の彫刻を中心に当館所蔵の作品や現代イタリア彫刻について紹介しながら美術の楽しみ方を全4回シリーズでお話しします。

長沼守敬、高村光太郎、堀江尚志と続く岩手の近代彫刻は、人間に対する深い愛情を表現した舟越保武へとつながっていきます。さらに戦後には創作活動のあらたな可能性を追求し新しい価値を与える彫刻家が出てきます。多様に展開する現代の彫刻の一端を紹介いたします。

イメージ 1

イメージ 2

藁谷館長、岩手大学さんで教鞭も執られているようで、昨秋には花巻市主催の岩手大学教育学部出前講座「彫刻ってこう観るの!? 光太郎の作品から入る近代芸術の世界」でも講師を務められていました。

ちなみに同館では現在、企画展として、光太郎と交流のあった宮沢賢治がらみの「ますむらひろし展―アタゴオルと北斎と賢治と―」を開催中です。

お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

人間が着物を着てゐる限り、裸体の魅力は滅びない。又人間が全裸の生活に立ち返つてその魅力に麻痺するや否や、性の挑発物としての着物が発達しはじめる。此の循環を想像する事は面白い。

散文「循環」全文 昭和6年(1931) 光太郎49歳

人間に対する強い愛情の表現の一カテゴリーとしての裸体画、裸体像。滅び去ることはないのでしょう。