今年一年を振り返る企画、今日は4~6月です。

4月1日(日)
青土社さんから中村稔氏著『高村光太郎論』が刊行されました。

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4月2日(月)
千代田区の日比谷松本楼さんに於いて、第62回連翹忌が開催されました。同日、花巻でも詩碑前祭・連翹忌が開催されました。また、高村光太郎研究会さんから、『高村光太郎研究(39)』、当会から『光太郎資料』第49集が刊行されました。

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4月7日(土)~5月6日(日)
福島県二本松市で、「高村智恵子生誕祭」の一環として、土日祝日に通常は非公開の、智恵子の生家の2階部分――智恵子の居室を含む――の特別公開が行われました。

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4月9日(月)
NHK BSプレミアムさんで、「にっぽん百名山 安達太良山」が放映され、光太郎智恵子に触れられました。再放送が4月16日(月)にありました。

4月11日(水)
清水書院さんから堀江信男氏著『人と作品 高村光太郎』が復刊されました。元版は昭和41年(1966)でした。

4月13日(金) 
NHKEテレさんの「にほんごであそぼ」で、光太郎詩「道程」に、坂本龍一氏が作曲した歌が取り上げられました。再放送が27(金)にありました。

同日、平凡社さんから平凡社新書の一冊として大本泉氏著『作家のまんぷく帖』が刊行されました。「高村光太郎 ── 食から生まれる芸術」という章を含みます。

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4月17日(火)~5月27日(日)
名古屋市の徳川美術館さん/名古屋市蓬左文庫さんを会場に 「明治150年記念 華ひらく皇室文化 ―明治宮廷を彩る技と美―」が開催され、光太郎の父・高村光雲の作「魚籃観音像」が出品されました。7月21日(土)~9月2日(日)には秋田市立千秋美術館さん、10月2日(火)~11月25日(日)で京都文化博物館さんに巡回しました。

 4月18日(水)~24日(火)
太平洋美術研究所会員の坂本富江さんによる個展「『智恵子抄』に魅せられて そして~今~ 坂本富江個展」が、新宿区のヒルトピアアートスクエアさんで開催されました。

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4月18日(水)~28(土)
文京区の旧安田楠雄邸さんで、「となりの髙村さん展第2弾補遺「千駄木5-20-6」高村豊周邸写真展」が開催されました。

4月19日(木)
山梨県笛吹市石和温泉のホテル古柏園さんで、「平成30年度曹洞宗山梨県寺族会研修会」が行われ、太平洋美術研究所会員の坂本富江さんによる講演「人生はいつも始発駅 ――高村智恵子と私――」が盛り込まれました。

4月20日(金)
中央公論社さんから中公文庫の一冊として、長山靖生氏編『文豪と酒 酒をめぐる珠玉の作品集』が刊行されました。光太郎作品は、詩「食後の酒」(明治44年=1911)が掲載されました。

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同日、文藝春秋さんから文春新書の一冊として、安藤優一郎氏著『江戸のいちばん長い日 彰義隊始末記』が刊行されました。光雲の『光雲懐古談』(昭和4年=1929)から引用がありました。

4月21日(土)
同日、短歌研究社さんから『短歌研究』 5月号が発行されました。「短期リレー連載 明星研究会「口語自由詩と『明星』」 第1回 松平盟子 高村光太郎――独自に開いた口語自由詩のフィールド」という記事が掲載されています。昨秋、日比谷公園内の千代田区立日比谷図書文化館さんで開催された、明星研究会さん主催の「第11回 明星研究会 <シンポジウム> 口語自由詩の衝撃と「明星」~晶子・杢太郎・白秋・朔太郎・光太郎」での第二部シンポジウム「口語自由詩に直撃! 彼らは詩歌の激流にどう漕ぎ出したか」のうち、歌人・松平盟子氏による光太郎の部の筆録です。

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4月21日(土)~6月3日(日)
兵庫県姫路市の書写の里・美術工芸館さんで、春季特別展示「書寫山圓教寺―歴史を語る美術と工芸」が開催され、光雲と、さらに東京美術学校で同僚だった漆工家の六角紫水による「修正会(しゅしょうえ)鬼面」が展示されました。

4月22日(日)
安曇野市の碌山美術館さんから、『彫刻家荻原守衛 ―芸術と生涯―』が刊行されました。関連人物ということで、光太郎についても詳しく触れられています。

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同日、NHK BSプレミアムさんで、「新・BS日本のうた 五木シェフの歌声レストラン!全員参加で新鮮ソング三昧」が放映され、三代目コロムビア・ローズ改め野村美菜さんが 丘灯至夫作詞・戸塚三博作曲『智恵子抄』を唄われました。28(土)に再放送がありました。

4月27日(金)~30日(月)
千葉県銚子市の飯沼山圓福寺(飯沼観音)さんで、「仏と鬼と銚子の風景 土屋金司 版画と明かり展」が開催されました。光太郎詩「犬吠の太郎」(大正元年=1912)をモチーフにした作品も展示されました。4月29日(日)には、関連行事として「銚子浪漫ぷろじぇくとpresents語り 犬吠の太郎」の公演が行われました。

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4月27日(金)~6月24日(日)
沖縄県立美術館さんで企画展「涯テノ詩聲(ハテノウタゴエ )詩人 吉増剛造展」が行われ、光太郎ブロンズ「手」(大正7年=1918)が展示されました。

4月28日(土)~5月29日(火)
福島県二本松市の智恵子記念館さんで、智恵子の紙絵の実物展示が行われました。

5月1日(火)
埼玉東松山市さんの『広報ひがしまつやま』5月号で、今年初めに市立図書館さん内にオープンした「田口弘文庫 高村光太郎資料コーナー」が大きく取り上げられました。

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5月3日(木)
杉並区のセシオン杉並さんで「音のわコンサート」が開催され、光太郎詩に曲をつけた吉田寛子さん作曲「或る夜のこころ」が演奏されました。

5月8日(火)~6月8日(金)
日本大学藝術学部芸術資料館さんで、企画展「−オリジナルプリント展− Life 命の輝き -Portraits-」が開催され、故・吉川富三氏撮影の光太郎肖像写真が展示されました。

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5月15日(火)
花巻市の光太郎が暮らした山小屋(高村山荘)敷地内で「第61回 高村祭」が開催されました。地元の児童生徒さんたちによる音楽演奏、詩朗読などの他、座談会「思い出の光太郎先生」が行われ、今月亡くなった高橋愛子さんをはじめとする4人の方々に、生前の光太郎の思い出を語っていただきました。インタビュアーは当方でした。

5月16日(水)
歌手の西城秀樹さんが亡くなりました。晩年にはコンサート等で光太郎詩「道程」の雑誌『美の廃墟』初出版の長いバージョンの朗読などに取り組まれていました。

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5月18日(金)
千葉市の朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾千葉教室さんで、公開講座「愛の詩集<智恵子抄>を読む」が開催されました。講師は歌人の松平盟子氏と、当方でした。

5月19日(土)
札幌市の朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾札幌教室さんで「書道史アラカルト ―書と書道」が開催され、光太郎と斎藤茂吉の書について、北海道書道展会員・中野層翠氏が講義をなさいました。

5月19日(土) 20日(日) 26日(土) 27日(日)
福島県二本松市の智恵子の生家で、「上川崎和紙で作ろう切り絵体験」が開催されました。

5月20日(日)
長野県上田市の交流文化芸術センター・サントミューゼさんにおいて、無言館館長・窪島誠一郎氏講演会が開催されました。、夭折の天才画家・村山槐多についてがメイン、槐多と交流のあった光太郎にも触れられました。

同日、台東区の和の器 韋駄天地下ギャラリーさんで市民講座「華雪による書と篆刻の講座 目習いということ 高村光太郎と黄庭堅」が開催されました。講師の華雪氏は書家です。

5月23日(水)
連翹忌会場を提供して下さっている日比谷松本楼会長・小坂哲瑯氏が亡くなりました。

5月26日(土)~7月16日(月・祝)
台東区の東京藝術大学大学美術館 さんで、「NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」」展が開催され、光雲が主任となって制作された上野公園の西郷隆盛像に関する数々の資料も展示されました。7月28日(土)~9月17日(月・祝)に大阪歴史博物館さん、9月27日(木)~11月18日(日)で鹿児島県歴史資料センター黎明館さんに巡回されました。

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5月30日(水)~6月12日(火)
千代田区の大妻女子大学さんで「日本文学関係貴重書展示:近現代編」が開催され、同大所蔵の光太郎書簡等が展示されました。。

6月1日(金)
有限会社グリーンブリーズさんから『Grande ひろしま Vol.21(2018年夏号)』が発行されました。カラーアナリスト・児玉紀子さんの連載(と思われます)「色を読む」という稿で、智恵子と光太郎をメインに扱って下さっています。題して「智恵子抄 高村光太郎」。

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6月7日(木)~ 7月9日(月)
武蔵野市の吉祥寺シアターさんで、劇団青年団第79回公演 『日本文学盛衰史』が開催されました。原作・高橋源一郎氏、作・演出・平田オリザ氏で、光太郎も登場人物に名を連ねていました。

6月9日(土)
岩手県花巻市の高村光太郎記念館さんと市内各所で、市民講座「光太郎の食卓と星降る里山を楽しむ」が開催されました。

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同日、求龍堂さんから大野芳(かおる)氏著 『ロダンを魅了した幻の大女優マダム・ハナコ』が刊行されました。光太郎にも触れられています。

6月10日(日)
福島県南相馬市をメイン会場に、天皇皇后両陛下をお迎えし、平成最後の「第69回全国植樹祭ふくしま2018 育てよう希望の森をいのちの森を」が開催されました。メインアトラクションは、県内の高校生達による光太郎と智恵子をモチーフにしたパフォーマンスでした。

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6月18日(月)
俳優の加藤剛さんが亡くなりました。二度にわたり、「智恵子抄」朗読に取り組まれたソフトが発売されています。

6月20日(水)
杉並けやき出版さんから、かわじもとたか氏著『続装丁家で探す本 追補・訂正版』が刊行されました。光太郎が手がけた装幀作品の一部が紹介されています。

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6月23日(土)~7月1日(日)
京都市の学森舎さんで、現代アートの展覧会「あっ!きのこの大B級仮装展」が開催されました。古今東西の美術作品のパロディーで、光太郎のブロンズ「手」(大正7年=1918)もモチーフになりました。

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6月27 日 (水)~7月8日(日)
港区の国立新美術館さんで、「第38回日本教育書道藝術院同人書作展」が開催されました。菊池雪渓氏作の「智恵子抄」などの光太郎詩6篇を書いた作品が、最優秀にあたる「会長賞」を受賞されました。

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6月28日(木)~9月2日(日) 
新潟市會津八一記念館さんで企画展「中村屋サロンと會津八一 ~サロンにつどったアーティストたち~」が開催され、光太郎の油彩画「自画像」(大正2年=1913)が出品されました。関連行事として、6月27日(水)に講演「中村屋創業の相馬愛蔵・黒光と若き芸術家たち」(講師:太田美喜子氏(中村屋サロン美術館学芸員))、7月11日(水)で講演「近代日本美術史と中村屋サロンに集った作家たち」(講師:原田平作氏(大阪大学名誉教授、頴川美術館理事長))なども行われました。

6月29日(金)
名古屋市 昭和文化小劇場さんで、「Raffiné Summer Recital ~ラフィネ夏の音楽祭~ in Nagoya」が開催され、野村 朗氏作曲の歌曲「樹下の二人」(髙村光太郎『智恵子抄』より)がバリトン:森山孝光氏、ピアノ:森山康子氏で演奏されました。

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6月30日(土)
トポフィルさんから小田原のどか氏編『彫刻 SCULPTURE 1 ――空白の時代、戦時の彫刻/この国の彫刻のはじまりへ』が刊行されました。日大芸術学部教授・髙橋幸次氏「ロダンの言説輸入と高村光太郎──「道」について」などで、光太郎、光雲に触れられています。

6月30日(土)~8月26日(日)
岐阜県現代陶芸美術館さんで「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」が開催され、光雲作の「布袋像」が展示されました。9月7日(金)~10月21日(日)には山口県立美術館さん、11月16日(金)~12月24日(月・振休)で富山県水墨美術館さんを巡回しています。

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明日は7~9月をご紹介します。