昨日は「高村智恵子没後80年記念事業 全国『智恵子抄』朗読大会」についてレポートを書きましたが、近々都内で行われる光太郎詩を扱う朗読系公演を2本、ご紹介します。 

表現同人じゃがいも11月公演 光チーム

期   日 : 2018年11月23日(金・祝)~25日(日)
時   間 : 11/23 19:00~  11/24 13:00~  11/25 16:00~
会  場  : 小劇場じゃがいも村 中野区鷺ノ宮4-1-13 吉田ビル 地下1階
料  金  : 1,500円 (風チームとの通し観覧2,000円)

  水杜明寿香 「永訣の朝」 作:宮沢賢治  「火星がでてゐる」  作:高村光太郎
  山本真弓   「器量のぞみ」 作:宮部みゆき
  石井行    「眠り姫の国の話。」 作:石井行
  多田伸也   「走れメロス」 作:太宰治
  外丸麦    「雪だるまの幻想」 作:岸田國士 翻案:麦人

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平成26年(2014)に、同じ会場で「一人語り『智恵子とゐふ女』」という公演があり、拝見して参りました。その際に出演された声優の麦人氏のお弟子さん?的な方々のようです。

やはり声優の水杜明寿香さんが、光太郎詩「火星が出てゐる」(大正15年=1926)を朗読なさいます。


もう1件。 

joプロジェクト《キョウユウ》第7回公演 朗読館「文豪散歩」名作シリーズ【コンパクト版】第1/10集

期 日 : 2018年11月25日(日)
時 間 : 14:00 (開場:13:30)
会 場 : シネマハウス大塚 東京都豊島区巣鴨4-7-4-101
料 金 : 一般 1,800円  学生・22歳以下 1,500円

 「タイトルだけは知っている」「学校で習った」・・・けれど、実は読んだことがない、内容をすっかり忘れてしまった、という経験はありませんか? 長きに渡って読み継がれてきた作品は、時代を超え、瑞々しく、味わい深く、私たちの心に沁みてきます。普遍のテーマ、美しい言葉の響き。。。『文豪散歩』は、心に残りやすいよう作品をコンパクトにまとめ10回シリーズでお送りする朗読館。今一度、名作に触れてみてください。

菊地茜
 俳優。 お芝居空間イスモナティに立ち上げメンバーとして所属。舞台の他、朗読・読み聞かせの活動もして
いる。
 
野田香苗
 朗読家。活動名は、言葉と音楽を仲良しにする研究室「和みの風」。童話、小説、随想、詩を中心に既存の
作品を朗読する。和洋様々な楽器奏者との共演により音楽の力を信じ、言葉の響きを大切に作品の世界を届けている。ブログ http://wafuu.exblog.jp/

三田朱美
 フリーアナウンサー。joプロジェクト《キョウユウ》主宰。FM愛媛を経て、 フリー後は、bayfm、NACK5ほかFMラジオでニュースやパーソナリティーを。司会、カルチャースクール講師、企業VPナレーション、朗読等を中心に活動中。はなすきく主宰。

芥川龍之介作「杜子春」 宮沢賢治作「やまなし」 高村光太郎作「智恵子抄」より
壺井栄作「二十四の瞳」

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フリーアナウンサー・三田朱美さんとそのお仲間達のようです。「智恵子抄」から朗読をなさって下さるとのこと。


それぞれ今週末であまり日にちがありませんが、とりあえずご紹介しておきます。


【折々のことば・光太郎】

今の世にこれほど素直な、ありのままな詩を見るのは珍しい。しかもそれが正しい技術によつてゆるみなき表現を持ちおのづから人間生活の深い実相と感動とを人にさとらしめる。書いているところはほんの身辺の日常事であるが、それが不思議に瑣末の感を起させず、凡俗の気をきれいに絶つてゐる。

散文「大木實詩集「故郷」序」より 昭和17年(1942) 光太郎60歳

大木實は大正2年(1913)生まれの詩人。

やはり他者の詩の評でありながら、光太郎の目指す一つの境地も表されているように感じます。