年に一度開催されている高村光太郎研究会が、今年も行われます。 

第63回高村光太郎研究会

期      日 : 2018年11月23日(金・祝)
時      間 : 午後2時から5時
会      場 : アカデミー音羽 3階学習室A 東京都文京区大塚5‐40‐15
参    加    費 : 500円
問い合わせ  : 03-5966-8383 (野末)

研究発表 :
  「五篇の詩とその周辺」     間島康子氏
  「「夏の夜の食慾」解釈」     田所弘基氏

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ご発表の間島康子氏は、文芸同人誌『群系』同人。同誌に光太郎がらみの論考等を何度か寄稿されていて、いつもお送り下さっています。

同じく田所弘基氏は、肩書きが変わっていなければ佛教大学総合研究所特別研究員。一昨年の高村光太郎研究会でもご発表なさいました。


当会顧問にして、晩年の光太郎をご存じである斯界の権威、北川太一先生も、ご体調がよろしければご参加下さいます。また、終了後には懇親会(別料金)も予定されております。

会には入会せずとも、聴講、懇親会参加のみも可能(事前の参加申し込み等は必要ありません)ですし、年会費3,000円で、研究会の案内、年刊機関誌『高村光太郎研究』が送られ、寄稿も可能です。


ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

詩人を忘れがたく思ふのにもふたいろある。所謂文化史的な意味から詩の進化のかどかどに忘れがたい功績をのこした詩人も心に残る。これがひとつ。又その詩が詩史上の相対関係の如何に拘らず直接に心をうつが故に忘れがたい詩人もある。これがひとつである。

散文「清水房之丞詩集「炎天下」序」より 昭和17年(1942) 光太郎60歳

清水房之丞は群馬県出身の詩人。清水は後者だというのですが、光太郎は後者に属する多くの若い無名詩人の詩集などに、喜んで序跋文を寄せたり、装幀や題字揮毫を引き受けたりしました。ただ、本当にその作品なり人物なりに認めるべきものが無ければそうしませんでしたが。

この序文の原稿はご遺族の元に現存しており、平成16年(2004)、群馬県立土屋文明記念文学館さんで開催された企画展「群馬の詩人―近現代詩の革新地から―」に出展され、拝見して参りました。

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