北鎌倉・明月院さん近くにある、光太郎の妹の令孫に当たる山端夫妻が営むギャラリー兼カフェ「笛ギャラリー」さんからご案内を頂きました。 

回想 高村光太郎 尾崎喜八 詩と友情 その七

期 日 : 2018年10月5日(金)~11月6日(火)
        火、金曜および10月13日(土)、27日(土)、28日(日)
場 所 : 笛ギャラリー 神奈川県鎌倉市山ノ内215 0467-22-4484
時 間 : 10:00~16:00
料 金 : 無料

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毎年この時期に催されており、ご近所に住まわれている、光太郎と交流の深かった詩人・尾崎喜八の令孫・石黒氏との共同開催で、両家に伝わる光太郎・喜八関連の資料を店内に展示なさいます。例年、光太郎や喜八の肉筆資料が展示されていますが、今年はそれプラス、ロマンロラン訳書なども並べるとのこと。

もう7回目で、目新しい物はないと謙遜されていましたが、貴重な資料が並ぶのは間違いありません。

当方、平成26年(2014)、27年(2015)、28年(2016)と、3回お邪魔しました。最初にお邪魔したときには、尾崎喜八のお嬢さんで、さらには光太郎の親友・水野葉舟の令孫でもあった榮子様(上記チラシ左端の少女)がご存命で、店内にいらっしゃり、智恵子に抱っこして貰ったことなど、いろいろ貴重なお話を聞かせていただきました。

今年は来週、参上いたします。皆様も是非どうぞ。


【折々のことば・光太郎】

もう一つ。此を書くのを忘れてはいけない。尾崎君に「みいちゃん」がついて居ることだ。實子さんは日本のマダムの最も好い手本である。この小父さんは實子さんを知つてゐる事が馬鹿にうれしい。實子さんの事ならいつでも二挺ピストルの役をつとめる気で居る。

散文「「渝らぬ友」――尾崎喜八――」より 昭和3年(1928) 光太郎46歳

喜八に関する評論の末尾の部分です。ここまでの部分で、喜八の人となり、業績などについての讃辞が並び、最後に喜八の妻にして、光太郎の親友・水野葉舟令嬢の實子(上記画像右端)のことを書き添えています。子供の出来なかった光太郎、實子を実の娘のように可愛がっていました。