名古屋秋田と巡回した企画展の京都展です。 
期 日  : 2018年10月2日(火)~11月25日(日)
会 場 : 京都文化博物館 京都市中京区東片町623-1
時 間 : 10:00〜18:00
料 金 : 一般1,400(1,200)円、大高生1,000(800) 円 中小生 500(300)
       
( )内20名以上の団体
休館日  : 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) ただし、10月22日(月)は開館
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 2018年は、明治改元から150年にあたり、これを記念して明治期の華やかな皇室文化をテーマに特別展を開催します。
 本展は、明治宮廷前史として幕末から政治の舞台となった京都における天皇と皇室の波乱に満ちた時代から始まります。1869(明治2)年、明治天皇が東京へ移居し、天皇を中心とした近代国家の建設が進められますが、欧米と並ぶ文明国家をめざす明治政府は、欧米諸国との融和を図るため鹿鳴館や明治宮殿で外国使臣をもてなすなど欧化政策をとります。一方で江戸時代から続く日本独自の優れた美術・工芸を世界に発信するため、帝室技芸員制度を作り、その保護・育成にも努めました。京都から多くを輩出した帝室技芸員の貴重な作品からも明治宮廷文化の美と技をご覧いただけます。
 

関連イベント

特別講演会 『昔語りは珠匣(しゆかふ)のごとく – 平成に伝えられる明治の皇室文化– 』
日時:2108年10月16日(火)14:00〜15:30
講師:彬子女王殿下  会場:京都文化博物館 別館ホール(定員200名)

連続講演会
①「岩倉具視と幕末の朝廷」講師:松中博(京都市歴史資料館研究員)
   日時:2018年10月13日(土)10:30〜12:00

②「明治期京都の七宝—産業と美術工芸の狭間」講師:畑智子(京都文化博物館)      
   日時:2018年10月27日(土)10:30〜12:00

③「帝室技芸員 – その成立と役割」講師:塩谷純(東京文化財研究所)
   日時:2018年11月17日(土)10:30〜12:00

※①②③とも会場は京都文化博物館3階フィルムシアター(定員160名)

④音楽会「明治の西洋音楽と皇室」
 日時:2018年10月20日(土)開場13:30 開演14:00
 出演者:ソプラノ 東朝子、宇田川泰子 女声合唱団「ミルテンクランツ」
 指揮:成毛敦 ピアノ:藤井いづみ
 会場:京都文化博物館 別館ホール(定員200名)

※①②③④とも要申込 参加費無料(ただし、本展覧会入場券(半券可)が必要)


帝室技芸員の作品ということで、光太郎の父・高村光雲の作「魚籃観音像」が出品されるはずです。また、関連イベント中の講演③「帝室技芸員 – その成立と役割」 では、光雲にも触れられることでしょう。

ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

まあ仮に花巻といふ町が、幾百年かの後に消えてなくなるやうな事があつたとしても、この町の名は滅びないであらう。宮澤賢治がそこに生れ、そこに居住し、そこで仕事したといふ事によつて此の町の名は滅びない。宮澤賢治は不朽である。不朽であるばかりでなく、彼は絶えず、ひろく、ふかく、つよく人類の中へ進展するであらう。

散文「宮澤賢治十七回忌」より 昭和24年(1949) 光太郎67歳

光太郎の名も、不朽のものとして残って欲しいものです。