鹿児島から企画展情報、これまでに東京大阪を巡回したNHK大河ドラマ特別展「西郷どん」展の鹿児島展です。  

明治維新150周年記念黎明館企画特別展・NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」

期 日  : 2018年9月27日(木)~11月18日(日)
会 場  : 鹿児島県歴史資料センター黎明館 鹿児島県鹿児島市城山町7番2号
時 間  : 午前9時~午後6時
料 金  : 一般1000円(800円) 高校・大学生600円(480円)( )は20名以上の団体
休館日    : 月曜日及び10月25日(木)

明館「西郷どん」展は,平成30年NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送に関連して,ドラマの登場人物に関係する文化財や歴史資料を通じ,主人公である西郷隆盛ゆかりの地の歴史や文化を紹介する展覧会です。
治維新の英雄である西郷には,肖像写真が一枚も残っておらず,その生涯はいまだに謎に包まれています。薩摩藩の下級藩士の家に生まれた西郷は,両親を早くに亡くし,家計を支えるために農政の役人補佐として働き始めます。やがて,藩主の島津斉彬に抜擢された西郷は,斉彬の密命をおび,江戸や京を奔走し,薩摩を代表する人物へと成長していきました。
感な青年期を経て,三度の結婚,二度の離島での生活ののち,一介の薩摩藩士に過ぎなかった西郷は,勝海舟,坂本龍馬らの人物たちと出会い,やがて「革命家」へと変貌し,倒幕の大きな原動力となります。類い希なる「勇気」「決断力」「実行力」で,明治維新を成し遂げた西郷ですが,その最期は,明治政府と戦い,命を散らすこととなりました。
展においては,西郷の生涯と,彼を取り巻く維新の群像について,節目となる歴史的な出来事を中心に,激動の時代をリアルに感じることができる資料,西郷本人ゆかりの品々を紹介していきます。

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関連行事

1 記念講演会「西郷隆盛と西南戦争」
 【日時】平成30年10月6日(土曜日)午後1時30分~午後3時
 【会場】黎明館2階講堂(245席)
 【講師】明治大学文学部教授落合弘樹氏

2 記念シンポジウム「西郷隆盛と明治維新」
 【日時】平成30年10月20日(土曜日)午後1時30分~午後4時
 【会場】黎明館2階講堂(245席)
 【パネリスト】
  鹿児島県立図書館長原口泉氏(基調講演「西郷隆盛が明治維新で目指したもの」)
  大阪経済大学特別招聘教授家近良樹氏
  鹿児島大学教育学部准教授佐藤宏之氏
  尚古集成館長松尾千歳氏

3 黎明館職員による展示解説講座第1回「幕末維新期の政局における西郷隆盛と島津久光」
 【日時】平成30年9月30日(日曜日)午後1時30分~午後3時
 【会場】黎明館2階講堂(245席)
 【講師】黎明館学芸専門員市村哲二

4 黎明館職員による展示解説講座第2回「愛加那と西郷隆盛」
 【日時】平成30年11月10日(土曜日)午後1時30分~午後3時
 【会場】黎明館2階講堂(245席)
 【講師】黎明館学芸課主事小野恭一

5 小・中学生向け「西郷どん」展示解説
小学生・中学生を対象に,黎明館の学芸員が「西郷どん」展の展示を楽しく,わかりやすく解説します。150年前にタイムスリップして,きみも「西郷どん」博士になろう。
中学生以下無料。参加者には,もれなくオリジナル学習シートをプレゼントします。
 第1回10月14日(日曜日)午前10時~午前10時50分
 第2回11月4日(日曜日)午前10時~午前10時50分
 集合場所 黎明館1階ロビー中央階段前(午前9時50分までに)
 講 師 黎明館学芸課主事小野恭一 黎明館学芸専門員市村哲二
 対 象 小学生・中学生とその保護者
 参加費 中学生以下無料 保護者の方は,お得な団体観覧料で御覧になれます。
 定 員 20名(要申込み,先着順)定員に満たない場合,当日申込み可
 申込み方法 申込み開始日以降に,黎明館学芸課(099-222-5396)まで電話。
 定員に達しましたら,募集を締め切らせていただきます。
 第1回9月14日(金曜日)から受付開始(受付時間:午前9時~午後6時)
 第2回10月4日(木曜日)から受付開始(受付時間:午前9時~午後6時)


展示の最後、西郷の歿後を扱う「人々の中の西郷」のコーナーで、光太郎の父・光雲が制作主任として関わった西郷隆盛銅像に関する資料が出品されます。どうも東京展で出品された、西郷隆盛銅像の、顔がない「のっぺらぼう」写真は残念ながら展示されないようですが。

関連行事が充実しています。お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

彼はこれまで気づかれずに居た日本語の深さを路傍の石ころからでも見つけ出した。生きた言葉を方々から拾ひ上げた。彼はいつでも満足してゐない。日本語のリトムについて時々不満げに模索してゐる。

散文「芭蕉寸言」より 昭和10年(1935) 光太郎53歳

「彼」とは光太郎ではなく、松尾芭蕉。やはり詩人としての大先輩に自らの姿を二重写しにしているようです。