期 日 : 2018年6月29日(金) ※主催者サイトで「2017年」となっていますが誤りです
時 間 : 18:30開演 18:00開場
会 場 : 名古屋市 昭和文化小劇場  名古屋市昭和区花見通1丁目41番地の2
料 金 : 3,000円(全席自由・税込)

プログラム  :

 クレールピアノトリオ Clair Piano Trio
  大上良子<ピアノ>/髙橋弥生<ヴァイオリン>/中西みか<チェロ>
  J.ハイドン:ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 “ジプシー”Hob.XV-25

 西村麻衣子<トリプルオカリナ> ピアノ:伊藤真理子
  A.マルチェルロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 より アダージョ
  L.アルディーティ:くちづけ
  N.パガニーニ:ラ・カンパネラ
  G.ディニク:ホラ・スタッカート

 本庄由佳<ソプラノ> ピアノ:加藤詩乃
  W.A.モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」より “美しい思い出はどこへ”
  V.ベッリーニ:オペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より “ああ、幾度か”
  G.ドニゼッティ:オペラ「アンナ・ボレーナ」より “私の生まれたあのお城”

 岩井奈美<メゾ・ソプラノ> ピアノ:比果沙織
  T.ジョルダーニ:カーロ・ミオ・ベン  A.スカルラッティ:陽はすでにガンジス川から
  A.ストラデッラ:教会のアリア
  G.ヴェルディ:哀れな男/オペラ「ドン・カルロ」より “呪わしき美貌”
  なかにしあかね:いつだったか/今日もひとつ/二番目に言いたいこと
  E.クルティス:忘れな草
  R.レオンカヴァッロ:朝の歌  A.ブッチ=ペッツィオ:ロリータ

 野村 朗<作曲> バリトン:森山孝光/ピアノ:森山康子
  歌曲「樹下の二人」(髙村光太郎『智恵子抄』より)

 <クラリネットデュオ>
  上中花寿奈&三摩恵里
  F.プーランク:2本のクラリネットのためのソナタ
  B.H.クルーセル:クラリネット二重奏曲 第3番 ハ長調

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以前から光太郎詩に曲をつけた作品を発表なさっている、名古屋ご在住の作曲家・野村朗氏の「樹下の二人」が演奏されます。

この曲は、昨年、智恵子の故郷・福島二本松で開催された「震災復興応援 智恵子抄とともに~野村朗作品リサイタル~」において、メゾソプラノの星由佳子さん、ピアノで倉本洋子さんによる演奏で初演され、今年3月には東京墨田区のすみだトリフォニーホール さんでの「第29回 21世紀日本歌曲の潮流」で、今回と同じ森山孝光・康子夫妻により演奏されました。

今度は野村氏の地元・名古屋での初披露ということになるかと存じます。

お近くの方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

善い夢を見てゐる途中で眼がさめた、その先きが思はれてならないといふ感じである。荻原君は此から製作をする人であつた。荻原君を思ふと、此から先きの製作、まだ人の目に入つて来ない芸術の方が此までに作られたものよりも強く頭を刺激する。

散文「死んだ荻原守衛君」より 明治43年(1910) 光太郎28歳

この年4月、光太郎より4歳年長の荻原守衛は、おそらく静脈瘤の破裂により、数え32歳の生涯を突然閉じました。共に手を携え、この国に新しい彫刻を根付かせようとしていた同志の死に、光太郎は衝撃を隠せません。同じ文章では「その荻原君が死んだ。僕は近ごろ斯んな理不尽な目に逢つた事がない」とも記しています。