東京三鷹市から、映画の上映情報です。
CINEMA SPECIAL三回忌・原節子 『智恵子抄』
期 日 : 2018年2月17日(土)会 場 : 三鷹市芸術文化センター星のホール 東京都三鷹市上連雀6-12-14
時 間 : 昼の部 13:15~14:53 夜の部 18:05~19:53
料 金 : 一般1,000円 学生800円 全席指定
申 込 : 0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)
平成二十七年九月五日。
多くの人々の、女優・原節子への再会の願いを叶えること無く、一人の女性として、会田昌江は、静かに、その生涯を閉じる。享年、九十五歳。それはまるで、ただの一度も引退の言葉を口にすることなく、四十二歳の若さで銀幕を去った、あの時のように。静かに。
三回忌、原節子。もう一度、会いたい。

というわけで、平成27年(2015)に亡くなった原節子さん追悼の作品上映が、三鷹市芸術文化センターさんで昨年から始まっています。
2/17(土)は、昭和32年(1957)の東宝映画「智恵子抄」、それから同33年(1958)の同じく東宝映画「女であること」が上映されます。


特に原さんが亡くなってから、全国あちこちで年に数回は上映がありますが、それにしてもそうそう多いわけではありません。
お近くの方、この機会にぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
芸術精神とは、国民各自の外界に存在するものでなくて、国民各自の中に在つて、毎日の目前的生活処理そのものを即刻即座に非目前的に自己みづから立ち上つて観じ味ふことの出来るやうにさせる精神力なのである。
散文「美の影響力」より 昭和16年(1941) 光太郎59歳
いよいよ太平洋戦争開戦の年の2月に発表された散文です。「国民」という語の使用などにキナ臭さが感じられますね。どんな事物にも「美」を見いだそうとする姿勢そのものは、光太郎の昔からの持論ではありますが。