テレビ放映情報です。

気づきの扉

テレビ朝日 2017年12月15日(金)  23時10分~23時15分

何かに気づき、強くなれた人。何かに気づき、新しいものを生み出せた人。何かに気づき、自分の生きる道を見つけた人。人生には、様々な“気づき”がある。その“気づき”は時に何かを生み出し、時に人を成長させる。逆境を乗り越え、さらなる高みを目指す人たちはどんな場面で、どんなことに気づいたのか。そんな人々の“気づき”にまつわるストーリーを紹介。

いろいろな人々の運命を変えた『気づき』を紹介するストーリー。今回の主人公は、少年時代に詩人・高村光太郎の言葉から大きな影響を受けた、ある一人の文筆家です。

ナレーション 芦田愛菜


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残念ながらテレビ朝日さんのみの放映のようで、地方の系列局には配信されていないようです。ただ、番組公式サイトでは、最新の回の見逃し配信があり、1週間視聴可能です。

「少年時代に詩人・高村光太郎の言葉から大きな影響を受けた、ある一人の文筆家」、結構いろいろなところで光太郎ファンを公言しているあの人かな?と思いましたが、やはりその人でした。ヒントはスポンサーに入っているユニクロさんの、「LifeWearstory 100」です。ネタばらしですみませんが(笑)。もっとも、ユニクロさんのツイッターには発表されてしまっています。

かつては非公表でしたが、もう時効だろうと思うので、書いてしまいます。ナレーションの芦田愛菜さん、今年の3月に荒川区の第一日暮里小学校さんを卒業されました。同校は明治23年(1890)から同25年(1892)にかけ、数え八歳から十歳の光太郎が、尋常小学校の課程の際に通っていました(高等小学校は下谷小学校)。そこで、同校では「先輩」光太郎を顕彰する活動に全校で取り組んでいます。また、図書館教育にも力を入れており、それが決定打となって、前アメリカ駐日大使のキャロライン・ケネディ氏の学校訪問も実現しています。

ごく最近の事情は存じませんが、かつては、6年生は卒業論文的に光太郎についての調べ学習をしていたそうで、それが続いていれば、芦田さんも取り組んだのでしょう。

校門脇には光太郎自筆の碑があります。昭和60年(1985)の建立です。

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もともとは、昭和26年(1951)、蟄居生活を送っていた花巻郊外太田村の山小屋近くにあった太田小学校山口分教場が山口小学校に昇格した際、校訓として贈った言葉「正直親切」が刻まれています。現在でも同校は学校便りのタイトルに「正直親切」を使って下さっています。


もう1件。

関口宏ニッポン風土記▼岩手県の魅力に迫る!

BS-TBS 2017年12月16日(土)  12時00分~12時54分

今回のテーマは岩手県の第二弾!マルコポーロも驚いた黄金の国ジパングは岩手だった!?イーハトーブ風景地に小岩井農場、宮沢賢治が愛した風景とは?岩手県の魅力に迫る !

出演 関口宏 大石泰夫(盛岡大学教授)畑中美耶子(もりおか歴史文化館館長)漆原栄美子(民謡歌手・農家)岩崎昭子(宝来館女将)

東京にある郷土料理店やアンテナショップなどを巡り、郷土史家や民謡歌手など地元出身者の方を迎え、その土地ならではのエピソード語りながら日本の魅力を再発見する「ニッポン風土記」。今回は岩手県の第二弾。自然環境の厳しい内陸部にリアス式海岸の沿岸部。特色の違う土地柄だからこそ様々な文化が根付く岩手県。大谷翔平、千昌夫、石川啄木、宮沢賢治・・・岩手の人は個性的!ヨーロッパの技術を取り入れ畜産業の近代化をリードした小岩井農場。遠野の民話に河童伝説など岩手の物語には先人達の知恵が満載!知っているようで知らない岩手県の秘密とは?

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キーワード「宮沢賢治」でヒットしました。光太郎に触れられるかどうか微妙ですが、一応。


それぞれぜひご覧下さい。


【折々のことば・光太郎】

多くの無自覚な、たわいもない作家達は唯目先の変つた、新工夫、新図題位を考へて毎年過してゐるので問題にもならない。少しは何かを弁へる方の作家連でも、自然の中に根を張つて居ない。ただ遠くから自然を眺めてのんきな筆技で此を描いて居る。すべて打算的に、予測的に。

散文「日本画に対する感想」より 大正2年(1913) 光太郎31歳

かなり手厳しい評ですが、裏を返せば、自分は絶対にそんな作品を作らない、という決意の表明でもあります。