光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」が建つ青森県十和田市の広報紙『広報とわだ』の今月号。「乙女の像」がらみで2件の記事が載りました。

1/5 ふるさとを育む教材・観光PRに有効活用 乙女の像ものがたりDVD完成

劇団エムズパーティーの仲島みちる代表らが、小山田市長に「乙女の像ものがたりDVD」の完成を報告しました。これは、十和田湖・奥入瀬観光ボランティアの会(小笠原哲男会長)が発行した「十和田湖乙女の像のものがたり」に掲載されている小山弘明さん原作の「乙女の像のものがたり」を脚本化し、劇団をはじめ企画に賛同する市民23 人が集まって収録したものです。このDVDは、学校や観光
バス会社、施設などへ無償配布されます。

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先月初めに地元紙『東奥日報』さんで報じて下さった件です。DVD、こちらにはまだ届きませんが、そのうち送られてくると思いますので、その際にはまたご紹介いたします。

試写会が先月末に行われたということで、十和田湖奥入瀬観光ボランティアの会さんのサイトで紹介されています。


続いて、裏表紙に今日開幕する「十和田湖冬物語」。こちらは記事というより広告という感じですが。

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「乙女の像」のライトアップを大きなスペースにして下さっています。昨年の写真でしょう。

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手前は固めた雪で作った灯籠。幻想的ですね。

盛況となることを祈念いたします。


【折々のことば・光太郎】

われらは雪にあたたかく埋もれ 天然の素中にとろけて 果てしのない地上の愛をむさぼり はるかにわれらの生(いのち)を讃めたたへる
 
詩「愛の嘆美」より 大正3年(1914) 光太郎32歳

詩「愛の嘆美」は、ほぼ全体が性愛を謳った詩です。この詩が収められた昭和16年(1941)刊行の詩集『智恵子抄』は、終戦までに13刷も版を重ねました。あの時代によくぞ厳しい検閲をかいくぐったものだと思います。

ただ、かなり際どい表現も含まれますが、不思議と淫らな感じはなく、健康的です。そのあたりが発禁を免れた理由だとは思いますが。