群馬から企画展の情報です。 

再発見!ニッポンの立体

期 日 : 2016年7月16日(土)~9月19日(月・祝)
会 場 : 群馬県立館林美術館  群馬県館林市日向町2003
時 間 : 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)   
休館日 : 毎週月曜日 祝日・振替休の場合はその翌日 8月15日を含む週は休館しません
料 金 : 一般610円(480円)、大高生300円(240円)   ※( ) 内は20名以上の団体割引料金
      ※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。
      ※震災で避難されてきた方は無料で観覧できますので受付でお申し出ください。

わが国には土偶や埴輪、仏像や神像、人形、寺社を装飾する彫り物、置物など、信仰や生活に結びついた豊かな造形表現があります。ところが明治以降、西洋の彫刻がわが国に知られると、それらが刺激となって立体造形に大きな変化がもたらされます。それでも江戸時代以前の造形感覚が忘れられたわけではありません。精巧な技術を駆使して本物そっくりを目指した木彫の栗や象牙の貝殻には、西洋美術が得意とする写実表現とは異なる意識がみられます。それらは根付け、水滴、香合など小さな立体に寄せる日本人の感性に特によく表れています。一方で、現代のゆるキャラやマスコットにみる簡略化は、だるまや招き猫、各地で大切にされたこけしの造形と結びついています。本展ではジャンルを超えた多彩な造形表現によって日本固有の美意識を探ります。

学芸員による作品解説会 (申込不要・要観覧料)   展覧会担当学芸員による解説を聞きながら、作品を鑑賞します。
日時:7/27(水)、8/12(金)、9/11(日) 各日午後2時-(約40分)  会場:展示室

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案内文にあるとおり、古代から現代までの「立体」作品を集めた企画展です。

光太郎のブロンズ彫刻が3点、展示されています。代表作の「手」(大正7年頃=1918頃)、「裸婦坐像」(同6年=1917)、そして「大倉喜八郎の首」(同15年=1926)。

追記 光雲作品「西王母」「江口の遊君」も展示されています。

また、それぞれ近くなりましたらもう一度ご紹介しますが、下記の美術館さんにも巡回予定です。

2016年11月15日(火)~2017年1月9日(月・祝)静岡県立美術館
2017年1月24日(火)~4月9日(日)三重県立美術館

ぜひ足をお運びください。


【折々の歌と句・光太郎】

地を去りて七日(なぬか)十二支六宮(ろくきう)のあひだにものの威を思ひ居り
明治39年(1906) 光太郎24歳

「海の日」がらみで、光太郎が欧米留学のため横浜から乗船した、カナダ太平洋汽船のアセニアン号船中での作、最後です。

生まれて初めての長い船旅、大きなインパクトがあったようです。